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さみしいと
寄り添うくせがあるので
いつも
ポケットにウサギ

鼻先を
ちょこんと出して
ふさふさの
耳をたたんで

私があまりにも
にこにこしてるので
人は誰でも不思議そうに ....
雨を避けながら私は歩いている
傘に守られて私は歩いている
円形の
ぽっかり浮かぶその空間で
私は世界を眺めている

雨粒が傘の端から端から
あふれるように流れている
それは本来私の上に ....
旅行から帰ったら
あなたと
さくら見たいです

あなたのメールに
胸が詰まる

そう
そうだね
はなびらが
はらはら落ちる川沿いは
きっとまだ
風も冷たく

見上げた角度に ....
無言電話がかかってきたので、無言で待った。

遠くから、海の音がした。
 
 
 
 
ほんとうに欲しいと思ったんだ
あの夜

だから
ここにいるだけで
しあわせ

夏が終っても
君が胸を泳ぐから
 

クロール


息つぎをせずに
どこ ....
休日をうだうだとねっころがって過ごす
時々
素足をぺとーっと
重ねて

あなたがうるさそうに
足をはらう
ので

わたしは
ごろごろとベッドの端へ

SOS
SOS
ベッド ....
左からきた電車の窓に
私たちの姿が
映る

映る

あなたと
私との距離は

そうか
こんなふうなのか

それは
なんだかとても自然な
風景のようで

まるで
あなた ....
兄はケッコンしてつまらなくなった

私は思う

別段
破天荒な人生などではなく
公務員の次くらいにお堅いお仕事
今ドキの中学生に現代文やバスケットなどを
教えているらし ....
電車を待つ人々が
いっせいに
携帯を開く

今日の株価を確認する
プロ野球の結果を確認する
誰かとの 距離

同胞メール
という
機能が嫌い
いっせいに

私の孤独を送信する ....
「メタン・ショック」

  世界の
  メタンガスの1割は
  牛のげっぷで出来ている

  君が泣いたら
  二酸化炭素は
  アサガオを揺らすだろうか

  ボ ....
殺傷能力を高めるために
釘のようなものを入れました
ことばを

ことばもいつも同じなのです

爆発するか
しないかの違い

世界に投げ入れる
膝を抱えて
  
  
  
 ....
最近の自分の作品をざっと読み返してみると
(ああ、これは私信だなあ)って、思う。

それが特定の誰かだったり、特定でない誰かだったり
あるいは過去や未来、さらには
時制を持たない自分だったり ....
手のひらの中のことばしか
私はうたわない

振り絞る
ようではだめで

あじさいの
集めたあさつゆは
いつか
消えていくように

そんな
出会いだったと思う

それは消えた ....
愛情を持ってことばと向かい合う
簡単なようでむつかしい
誰かの作品を読む
誰かの日記を読む
誰かの声を聞く
誰かの

親しみを込めて私はそこに立つ
私の親しみを
だけどあなたは知らな ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる

半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって

後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って

さみしさの ....
さっきまで
うなりをあげてたヒーターが
お構いなしに突然黙る
きっと勤勉なセンサーは
こう告げたのだ

 もう十分
 暖かくなりました
 わたしの仕事はここまでです、と

寒々とし ....
ボクはスノーマン
お日様が
君を想う温度とすれば

ボクはスノーマン
手も足も
出せないままで溶けてゆく

明日は
水に戻るのだから

ボクはスノーマン
芯まで



 ....
逢いたさは
距離に比例する

忙しさの倍数である

ひとりの夜には
二乗される

愛情という
未知の定数を持つ

この方程式を解きなさい

飛行機も
新幹線も使わずに
  ....
久しぶりにチョコベビーを買った
ちいさな、円筒形のチョコレートだ

どうやら仕掛けがあるらしい
あのちいさな断面に
スマイルマークとか 星マークとか
付いてるものがあるらしい

「見つ ....
孤独が好きな人など、どこにいるのだろう。と思う。
みんなどこかで。小指ひとつの重なりで。
つながっていたいのだ。

自分は今こうやってパソコンの前に座って、ぺたぺたとキーを打っている。
誰か ....
画用紙に書いた思い出を
消しゴムで消してゆく
書き込む時と
同じくらいにていねいに

そしてうすくけばだった
画用紙を抱えたままで
真っ白になりました、と

少しだけ泣いた
  
 ....
こそこそと
チャットに入る
そこに
見知った名前があるから

こんにちわ

私は言う
あのう、あの作品
よかったですね
好きです

ほんと?
ありがとう!

私が
伝 ....
夕立が来る

7階の窓から
君と
西の空を待つ
真っ黒な雲が空を覆う
風が
ビョウ、と低く鳴く

その風をまともに受けて
コウちゃんの顔は
明らかに変である

うひゃあ、とか ....
★ ライオン砂漠

   あまりの暑さにたてがみを
   くるりと脱いでネコになる
   そりゃないぜライオン君

  

★ iシシャモ(しかも子持ち)

   スケルトンな
 ....
 あなたの胸に頬をあずけ
 うっとりと夢見心地で
 すき、って言おうとしたんだよ

 するとなんだか可笑しくなって
 よだれがこぼれそうになり
 あわてて口をついた 言葉は

 しゅき ....
千月 話子さんのuminekoさんおすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつもポケットにウサギ- umineko自由詩20*06-10-7
傘をささずに歩く勇気を私はもたない- umineko自由詩19*06-4-11
はなびらゆき- umineko未詩・独白11*06-4-2
無言電話- umineko自由詩17*06-2-2
クロール- umineko自由詩18*05-8-24
国際アナタ救助隊- umineko自由詩5*05-8-18
左からきた電車の窓に- umineko自由詩15*05-7-31
- umineko自由詩13*05-7-28
携帯ホーム- umineko自由詩13*05-7-26
空想科学風物詩(1)- umineko自由詩7*05-7-21
- umineko自由詩9*05-6-23
空に星座を描くように- umineko散文(批評 ...10*05-6-22
あさつゆの消える街- umineko自由詩10*05-6-20
夕焼け前線- umineko自由詩13*05-5-19
母をおくる- umineko自由詩31*05-4-19
サーモスタット- umineko自由詩704-12-24
スノーマン- umineko自由詩804-12-18
逢いたさ関数- umineko自由詩1804-11-23
チョコベビー・スマイル- umineko自由詩804-10-31
どこにもいかないで- umineko自由詩1304-10-20
もう一度- umineko自由詩1204-10-8
夜の閉じ方- umineko自由詩304-9-28
夕立- umineko自由詩504-7-12
けろっと(1)- umineko自由詩8*04-4-29
しゅき- umineko自由詩704-4-20

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