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広い、窓のあった部屋
私の一部分がそこで途切れていて
確かな
薄い胸で必死に空気を集めていたこと
息切れと
ほんの少し気持ち良いと思える
ぴりぴりとした痺れとで
滑り込んできた電車は目眩 ....
ぷるぷると あたまをふるっては
いろいろな めんどくさいやら
いろいろな できごとやら
ふるい おとしては
また ひろって
なくしているんだか
ひろっているんだか

あのとき  ....
色エンピツのセットを開けると
母さんは黒い色と並んでいつも一番長い
そして一番きれいだ
こんなきれいな母さんを使うわけにはいかないから
やっぱり母さんは一番長い

バカ男さあ、昔、母さ ....
緑色の花が咲く
とても緑色
とてもきれい
永遠なんてないから
今日もお花はきれい
緑色のお花はきれい
大根の筋に見とれ
頭の真ん中が
すいと 浮かんだ気がした
ぼんやりと 窓辺で眺めていると
水色の自転車が
昼光の泣き声と共にやってきたので 
天国から迎えに来たのかと思った

   ....
こしていく 冷えた息
向こう側に 滑りゆく
私じゃない 私の行方

持ち出せない 鍵の開く音
隠している荷 炉に 並べ

燃え尽きて 透けてる 私
まだ変われるなら どうか
 ....
かじりかけの春にあきて
手離すように
雪が吹雪いて

どこに
隠れて
泣いてるの

さすっては
旅立ってしまう

花びらのよう
今日は風が強くて
ほとんどどうしていいかわからないくらいだけど
一年いちどのしらさぎの日
休んでるわけにはいかないから
カイとわたしとふたりして
言葉にならないもの抱えて出かける公会堂の庭
 ....
風の暖かくなった
空から鳥が落ちてきた
インフィオラータを知っているか
無数の花びらで地上に大きな絵を描くのだ
極楽鳥や孔雀は空から落ちてこない
カラスとハトの
いつのまにか 大雨だ

 ....
紙に包まれて
つけられた火

焼けてく匂い
こびりつく灰

からまる 雪
うかれた 後

ほどかれぬ香
きらいなのに
夕暮れに塗られたりんごが
夜更けに眠れないからと
朝をかじっている
どうにも力が足りなくて
上手く噛み千切れない

どうにかあがいてみたくて
こぶしを握り締めて
枕に丸い頭を叩きつけて ....
公園でバカ男は一人ゴミ拾い
ぐふふ

ゴミ拾いをする→バカ男はいい人→見ている人も
そう思う→バカ男、総理大臣→世界征服→世界統
一→ゴミのポイ捨て禁止条例を制定→公園がきれ
いに ....
はずむように近づいてくる
あなたの息は白くない

コートは着てこなかったよ
と言って肩をすくめる姿は
想像よりも少し小さく見える

はじめましてとはじめましてがぶつかって
どういたしま ....
かむと つぶら ひめた
ほそい つきよ こえし

ないえ まじる せのひ
ふきと はなみ めくり

かなう さやほ つぐみ
つかぬ こゆび そえね

おおう くれぬ おもい
 ....
またね
春風から一番遠いところで
皆でそうつぶやいたら
誰かの下唇に
名前の知らない花が咲いた
なあ、せっかくだからさ
もうしばらく
楽しいおしゃべりをしよう
かよう こない てんめつ
つづく からだ たちかげ

さらへ みえる くろつち
おおう まぶた ゆきとけ

ねたて ふんだ ざらじゃら
ひえた といき さまされ

なぜと ....
もと
もとの
つきの



らら



もと
もとの


もとの
つきの



らら



おらはいつかむかしのすみよいごみすてばさぬけて



 ....
うおおおおおっ!
何か!今日の!バカ男!すごいよ!
すすすすすすすすっごーいよ!
エナジー?が?みなぎっている感じ!超!そんな!感じ!
発電所?っていうの?小豆島?っていうの?
がお ....
その人は起き上がる
いまだ眠たげな目をこすりながら
一杯の朝のコーヒーを探し求める
たった一杯で
本当に目が醒めるのなら
世界は半日ごとに覚醒と睡眠を繰り返す
整理された場所になるだろう
 ....
あたたかい あさ

濡れた地図の上に書き込んだ名前は
滲むように、消えた
始まれない私は
いまだにまるい船の上です


 警笛は
 遠い雲のこと
 進まずに消えるのは
 あの空へ ....
虫が一匹
やってきて言いました
もそもそ なにかください
足を交換すると
あたりを闇雲に踏みつぶしました

鳥が一羽
やってきて言いました
ぱたぱた なにかください
手を交換する ....
  手のひらの中に
  そっと星を隠していたら
  夜になって光りだし
  銀河系宇宙であることが
  ばれてしまった

  それは蝶のように
  よぞらをかざって ....
報告、報告、報告、報告
報告!
大ほーこーく!
今日、バカ男、空を飛んだよ!
背中から赤いつばさが生えてさ
こうっ、すいーっ、すいーって
つばさは白いほうがイカスよなーとか
うー ....
静寂が満ちるのを待つ

あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている

手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
私たちはいつまでも春の光を浴びて輝いていたい
白梅をそういう顔をして私たちを眺めている

そんなことはけっして適わないことだけど
緋毛氈に座りにぎやかな白梅を眺め
屈託なく笑いおしゃべり ....
その女の人は、ずいぶんと寡黙な人で
その寡黙さが
しきりに語りかけてくるのを
熱心に聞いていた

薄い手のひらでくるまれた
さらに繊細な指先は
紙袋のひもに引き伸ばされて
青く静止して ....
埃を振り払う
ような、仕草で
無駄に積もった言葉を落とす
指先でそっと拭き取れるくらいの
そんなくらいでも、涙に変わってしまったりする

流星のようなさよならで
ほんの一瞬で暖かいくらい ....
もう子供じゃないから
無心にがんばるなんて
できない
ピアノも
何時間弾いたって
大して上手くならないことを
知ってしまったから
弾かない
誰かを
愛すれば愛するほど
虚しくなるか ....
S…、という
微かな子音
の、雨の群れ
の、中


鼓膜に触れるそれ以外は幻聴だと
どこかで知っていたのに
この視線が向かってしまうのは
桃、という発音の


 ....
感情の糸をわたる指先は
安いヴァイオリンのように響いて
逆立つ髪を宥めれば
傾いた首の方へ流れてゆく


(鼓膜を抜けて届いた先には
 やわらかいあなたがまるまっている)


明滅 ....
千月 話子さんの自由詩おすすめリスト(1787)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
大きくはない、手で- 霜天自由詩905-3-23
げんざいち- 玉兎自由詩305-3-22
家族(母さん)- バカ男自由詩25*05-3-22
緑色の花- チアーヌ自由詩505-3-22
大根と男と男- 湾鶴自由詩505-3-21
お彼岸- 砂木自由詩8*05-3-20
春へ- 砂木自由詩8*05-3-19
冬去しらさぎ- 佐々宝砂自由詩305-3-18
インフィオラータ- 岡村明子自由詩8*05-3-18
しろい_あと- 砂木自由詩7*05-3-17
黄昏りんご- 霜天自由詩405-3-16
ブラック- バカ男自由詩905-3-15
そうやって春は来た- ベンジャ ...自由詩1305-3-14
つかぬ_べにえ- 砂木自由詩4*05-3-14
春だから全員集合- たもつ自由詩12*05-3-13
はる_ひ- 砂木自由詩3*05-3-13
風景- 捨て彦自由詩605-3-11
すっごいよ- バカ男自由詩12*05-3-10
詩人の誕生- 岡部淳太 ...自由詩9*05-3-10
浮上するサイレン- 霜天自由詩705-3-10
一心不乱- アンテ自由詩6*05-3-10
ぼくの手はふつうなのだが- 天野茂典自由詩1805-3-9
報告- バカ男自由詩10*05-3-8
睡蓮- ベンジャ ...自由詩3805-3-7
白梅- あおば自由詩6*05-3-7
今日、電車の中で思いついた言い訳- ベンジャ ...自由詩9*05-3-5
流星のようなさよならで- 霜天自由詩705-3-5
生命の木- チアーヌ自由詩1005-3-4
幻想的な発芽- A道化自由詩805-3-3
慟哭- ベンジャ ...自由詩16*05-3-2

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