空、雲、空、光
霜天
私が新しく作り替えられても
朝はいつでも同じ時間だ
野原の奥がくすぶっている
煙
伸びる
伸ばされる
空になって、消える
遠くでサイレンの音
迎え入れる朝は窓
コーヒーの黒
空は雲
あくび一つで上書きしている
背伸びで昨日を押し込めている
雲、空には
曇り時々、光
今日も、朝には
晴れない日々に
暗い雲にも
光、光る、はず
平面にそっと内側を削り取られて
作り替えられていくのは
私だろう
ここは朝、ここは明日
時々には更新されずに
時々には私のままで
遠ざかるサイレンの音
動き出す