空、雲、空、光
霜天

私が新しく作り替えられても
朝はいつでも同じ時間だ
野原の奥がくすぶっている

伸びる
伸ばされる
空になって、消える

遠くでサイレンの音
迎え入れる朝は窓
コーヒーの黒
空は雲
あくび一つで上書きしている
背伸びで昨日を押し込めている

雲、空には
曇り時々、光
今日も、朝には
晴れない日々に
暗い雲にも
光、光る、はず
平面にそっと内側を削り取られて
作り替えられていくのは
私だろう


ここは朝、ここは明日
時々には更新されずに
時々には私のままで

遠ざかるサイレンの音
動き出す


自由詩 空、雲、空、光 Copyright 霜天 2004-11-06 01:56:45
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