すべてのおすすめ
 
 冬には空が降下する
 みんな誰も見てないし
 奪えるものがあるなら
 私から奪って構わない


(雪霧の向こうに浮かぶ
 あれは管制塔の光源だ
 低い轟音を響かせて
 離陸す ....
娘が補助輪無しで
自転車に乗ることが出来るようになった
それは昨日のこと

最近左手がきかぬと
父がペットボトルの蓋を人に開けさせた
それは今朝のこと

僕は時のパズルと戯れながら ....
買ってくださいとうつむき加減に
冷えた指先は白い花を思わせた
不幸を売り物にできる時代じゃない
他をあたれよと背を向けたとき
飛ばされた風に散らばる花片
見開かれたままの瞳は残像をとらえ
 ....
モラ/モーラ/モラ
君の早鐘を
僕は拾い集める

モラ/モーラ/モラ
君は細くかなしい指先で
世界をつかんでゆく

モラ/モーラ/モラ
君の横は
ひどく白い
ひどく ひどく ひど ....
毎日まいにち
腕を鍛えあげることが大切だって
教わった
常に鍛錬を絶やさず
たくましい腕を持つことができたら
不自由なく生きていけるそうだ
学校は毎日まいにち
腕を鍛える授業ばかりで ....
じーちゃんは 耳が遠い
ばーちゃんは 歯がなくて発音が悪い

二人の会話は
何度も聞き直し
何度も言い直し
互いの顔を
くっつけるように近づいて
可愛らしくて
仲がいい

ばーち ....
「少女の名前」

ちょんちょんと
ケンケンを
庭石でしている
突然かがみこむと
名も知らぬ花に
手を伸ばす
摘みゆかれる花
かわいそうなお花さん
お花はきっと痛いから
摘まないよ ....
右手を軽く握って手首を曲げます
そしてそのまま右耳のそばへ

もしできるなら
左足で首のつけねを掻いてみましょう
気持ちいいです

陽だまりでぐてーっとなって
幸せそうな表情を浮かべま ....
窓辺のてーぶる
並んだふたつの影を朝日に落とす
じゃがいも・いちご
似ても似つかぬ後姿の影を背に
似た たましいの まなざしそろえ
窓の外に光のたまる
明るいほうへ   *

 

 ....
この住宅地は
どこか変なんです
川っぷちにあって
どぶ臭いなんてことは問題じゃありません
臭いのならむしろ
どこからともなく漂う
昔の横須賀線の臭いの方が
ずっと気になります
日当たり ....
ワン!
と唐突に始まる詩
を数編書き
少女はそれから二度と詩を書こうとはしなかった
ターコイズ、ターコイズ、ターコイズ・マーチ
ターコイズ・マーチ
先生!山下君のターコイズ・マーチ ....
指先でつまんで
そのあとどうするの?

まさか捨てたりしないよね

脇役は最後まで残っても
結局脇役で
だけどその場面を彩るのには必要なんだ

パセリ
緑色のアクセント

僕が ....
荒れるといった 天候はやはり
買い物に行こうと 車だしたら
あたった

ふきさらしの 水田に積まれた雪は
風にたたかれて 横に 流れる

降る雪と 流れる雪で
前も 後ろ も見 ....
そうして
僕らのこれまでの順路を
紙の上に書き出してみる
その上に雲なんか浮かべたりして
無駄に力を入れて笑ってみたり




過ぎ去ったあとで
自然に昔話ができれば
それはそれ ....
すこしだけ、遠くを考ることにして
足元の言葉など
深めの空へ向けて投げる
そこまで
届いた音を見届けてから
ぼくの窓からロケットを打ち上げる


高いところ
見渡せる、空が近い
た ....
て ぶくろう
ほけちょ

たるんだ
ゆめ み

あしあと ついばんでる

って ふく ろ
あ ほう
この前
青白い顔をして
「死にたい」
と言う客が
いましたので

僕は宮沢賢治にならって
「怖がらなくてもいい」
と言ったところ
「私はそんな事を聞きに
 きたんじゃない」と
ぷ ....
駅ですれ違った女子高生が
「アンタ詩人になりなー」
と友達に言っていた

ポエジックってのはなんて恥ずかしいんだろう
否定しようか?簡単だけどさ


「詩人病ですね」
「詩人病?」
 ....
さしこむ月明かりに
浮かび上がる
窓枠におかれた青白い手
古びたホログラムのような
その手の
輪郭が、ぶれ
はしる、ノイズ
握られたナイフの
かるい重み

ナイフは澄んだ鏡
凪い ....
脳みそが痒いな
朝から痒いな
のこぎりでギリギリと開けて
痒いところを掻きたいな
掻いたら脳みそぐちゃぐちゃになっちゃうかな
ぐちゃぐちゃになった脳みそは味噌汁になるのかな
 ....
今朝、あつ子は眼鏡だった
俺はあつ子をかけて新聞を読んだ
悲しい記事をであつ子は泣き
楽しい記事をであつ子は笑う
俺のあつ子、眼鏡は泣きも笑いもしないのだよ
そう言うとあつ子は黙って ....
呼び鈴が鳴る
お届けものです、と言っている

(僕はおりません)
(僕はここにおりません)

あきらめて走り去ったあと
郵便受けの不在通知をつかんで
電話する

何時頃いらっしゃい ....


ひらめき どきどき

きらめき うきうき

ゆらめき いきいき

ときめき すきすき




めきめき ばきばき




もう あきあき
あほくさい。

そこのはばかりさんで顔でも洗ろて、
ぶぶ漬けでもたべていきなはれ。




01/25/2005
"PULL. aka, PePULL.&q ....
とにかくピンクだったのです
とにかく

じゃりじゃりになってしまった雪を
踏みしめ踏みしめ
私はつぶやくのです

とにかくゼロだったのです
とにかく
限りなく
完全には
ゼロ
 ....
雪の 蝉は
冬に 生まれて

お日様に 溶けて
ぽとりと 落ちる

ほら
とんでいく
今日も行くわよドラッグストア!
新製品が目白押し
入り口近くでドリンク剤が
横目で誘惑してくるよ
エステティックはT○C!
そうは言ってもエステは高い
ローン組んだらつぶれたなんて
よく ....
重たい言葉を呟きながら
折った鶴はくずれた格好でいました
尾なのか頭なのかわからない二本のツノは
怒っていました

指がふるえて
上手に折れないのですから仕方ありません
せめて寂しくない ....
つめたいあおぞらの岸堤では、
薄色の私に関する波紋が水面で揺れていましたが、
十四歳の虚無にとって、ひややかな書籍など、
朝と草と自転車とほたるにすぎませんでした。
森をあまく満たすぶどうは音 ....
「いじめられるあんたにもなんか問題があるんじゃないの?」
と母が言う
ので
これからは
学校の帰り道だけで
泣こうと思う

みんなに
嫌われてしまうのと言うと
となりのクラスの尚子は ....
千月 話子さんの自由詩おすすめリスト(1787)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
揮発_(2005.1.16)- 和泉 輪自由詩1705-2-6
毎日- たもつ自由詩1805-2-5
雪花- 一筆自由詩13*05-2-4
モラ/___/- ふるる自由詩7*05-2-4
- アンテ自由詩12*05-2-4
なかよし- さち自由詩25*05-2-2
少女の名前- 梼瀬チカ自由詩9*05-2-2
2月2日_猫の日?- ベンジャ ...自由詩7*05-2-2
早朝の青空に消ゆ_みすずノ星の_澄んだ瞳に見守られ・・・- 服部 剛自由詩12*05-2-1
長尾台住宅- 遊羽自由詩10*05-2-1
略歴- たもつ自由詩1005-1-31
パセリ- ベンジャ ...自由詩11*05-1-31
吹雪_サバイバル- 砂木自由詩6*05-1-30
通り雨が過ぎても- 霜天自由詩1505-1-30
ロケット- 霜天自由詩705-1-28
あさ_よる- 砂木自由詩5*05-1-27
貴方はどんな言葉が聞きたかったんだ- 煙と工場自由詩805-1-27
詩人病- ピッピ自由詩1105-1-26
ノイズ- ワタナベ自由詩15+*05-1-26
図鑑- たもつ自由詩905-1-26
明朝- たもつ自由詩1205-1-25
不在通知- ベンジャ ...自由詩5*05-1-25
きききき- 大覚アキ ...自由詩405-1-25
「_ぶぶ漬けでもたべていきなはれ。_」- PULL.自由詩2*05-1-25
とにかく- ふるる自由詩4*05-1-24
つらら- 砂木自由詩4*05-1-23
ドラッグストア!- チアーヌ自由詩16*05-1-23
折り紙- ベンジャ ...自由詩9*05-1-23
地平線- 青色銀河 ...自由詩805-1-22
ゴキブリ- 月山一天自由詩6*05-1-21

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