ねむたい気持は目の奥らへんからやってきて、あたまをぼんやり後ろの方にひっぱるので、わたしはそのときちょっと上向きの、おかしな人でしょう。指や手もとに注目すると、近いのと遠いのがいっぺんにあるのです .... ねじれた女は
男のかたちをして
朝の歩道に
放りだされている

季節はたしかにうつろいだが
ことばはひとつも増えず
減らずに
雪融けるような角度のなか
ゆっくりと腐りはじめる
 ....
 



ちょうしょくは
時間がないので
抜きました

いつもと変わらない
電車に揺られながら
いつもと変わらない
気持ちで揺られました

ちゅうしょくは
近所のらーめん屋 ....
ウズクマル子供 白イ部屋ノナカデ
積ミ木アソビ オトモ無ク
積ンデハ 壊ス 
ツマンナイ 他ノアソビシヨウ

立チアガル子供 白イ部屋ノナカデ
段違イ平行棒 イッタリキタリ
ツホルト  ....
今となっては
そこに何があったのかわからない焼け野

その映

見つめながら投
稿

小さく裂けた文学を
右二本左二本
わたし四本の指でひろげ進

想像上の戦場を早
退 ....
波の音は

異国のことば

こどもたちが海に入ってゆく

カメラが海に潜り込む

水のなかは

ことばのない異国

それがえんえん繰り返されて

ぼくたちは眠るのだ

 ....
天使の絵をくれた
女の子は
七年たって
三度堕胎を経験している
嫌いな子の
上履きをなげすてたあの子は
ふたり目の女の子を妊娠している
あかい眼鏡をかけていたあの子とか
いつも違う ....
昼すぎ、
私の2メートル先
短歌と俳句と川柳が
歩いている
散文は空中を漂い
どこかとリンクする
一枚の写真が削除され
殺風景が投稿される
誰が言ったか知らないが
海は広いな大きいな ....
きみはあまり泣かなくなった
うたもうたわなくなった
ほほえむ時間が増えた
笑いごえをあげなくなった
花はすべてドライ・フラワーにしてしまった
部屋からひとつずつ色が消え
そしてすこしず ....
この街全体を見下ろすにはあの廃ビルをのぼればいいんだけど、のぼっても見えるのは廃ビルそして廃ビル、だってこの街はちょいと昔からビルの墓場だから、人々はこの街を離れて新興住宅地の一角、小さな庭付きの家で .... ゆるやかなかたちをした盆の夜に
引き離された電信柱は
ふるえる蝉の叫びを聞きつつ
ただひとり
とーん
と、立っているのであります。

向こうの小路の小さな光は
いったいどいつのあかりで ....
言葉と私はひとつにならない
私は私に話しかける
私自身の現代詩による
欠陥のすべて

そう、
あなたは話さない青
沈黙を重ね盗み続ける青
そのすべて

話せば話した分だけ
孤独に ....
詩人の方々
告白します
手元にある数十冊の詩集
八割以上は古本屋で買いました
おまけにほとんど百円コーナー
いくつかの本には裏表紙に
詩人のサインと送った相手の名前
生々しく痕跡本です
 ....
しわをつけたたんぱく質
に管をとおして、
ビデオを返しにいくあいだに
血をすわせる
わたしでもなく、
だれかでもない、
しょざいない命にたちむかう
そんなことができるかどうか

 ....
大人びていく幸福に
ついていけないもどかしさを
毛布のやわさでまやかしながら
わたしは夏を食いつぶしている

開け放した窓からは
額を撫ぜる弱風と
時点に留まる笑い声

途切れること ....
夜というものがやってきて
わたしからほとんどの言葉を奪いました
傘のないわたしは
鉛色の丘へゆき
現代詩をつくりました
誰にも響かない詩
それでも
それは、
ばらまいたら星になりました ....
ひとは
母音だけで会話するときに
かならずしも
自分に正直だとはかぎらない
相手に誠実だともかぎらない

水色のキャンディが
口の中で溶けていく速さで
きみはやがて
いろいろなことを ....
仕事場のちかくにはおおきなイベント・ホールがあるので、駅からつづく大通り(コンクリートで整備された、大きな歩道橋、その上にばかばかしく華やかにちらばる噴水とか、見せびらかすような緑)は  あ  という .... 風車が鴎を殺す丘の上で
貴方は海月が可哀そうだと泣きました。
オリーブ色の海の上で
ヨットはぷかぷか浮いています。

風車が鴎を殺す丘の上で
今年も百日紅が咲きました。
延々続く赤色が
 ....
この人間社会で 僕達はたった二人猫だった
その学校なら猫でも入れるというから
僕は早速転入したんだ
それが出会いだったのだけれど
だけれど クラスメイトは犬ばかり
僕ら二人とも やかましく吠 ....
物書きならワルキューレとか聴くべきなんだろうな
マザーフッァカー
夏の明け方の街に音楽なんてないんだよ
ただようのは生ゴミとゲロとしょんべんの臭い
街路樹の花になんか救いを求めてもだめさ
俺 ....
揺れるゆれゆく波の中

飲まれ呑まれて潮の中

しょっぱい、いっぱい、しんぱいだ

流れ流されいつの日か

戻ってくるのを待っている

あの子はいまも海の中

わたしは浜で、い ....
ひとしきり思い出にふけった
夜の次に訪れた
朝の光は色が欠けていた

切り取った窓に、蜘蛛が浮かんでいる
細い影が
睫毛より間近に、光を遮っていた

本棚の上には郭公が
羽を休め ....
冷房の効いた部屋では落ち着いて眠れない夏
棚に置いた幾つかの花瓶には底のある大きな口が空いていて
這い出そうと暗い肌触りの途中で待ち構えている
ずる賢くて冷たい虫たちの気配を感じる触手
使 ....
わたしは夏の始まりに一粒の悪意を植える
純粋な胃袋が食傷をおこしてしまわぬように

そうして生まれた悪意の芽が
世界をひとつ食べ尽くしてしまう
食べ尽くして何もなくなったひと夏はとても
静 ....
雨戸を閉めきった家が並ぶ
かんかん照りの通りを行く
夏の盛りの日中
打ち水のあとも乾いた道には
猫の一匹もいない
影ですら焼き付くよう
こんな時にどこからか
トロイメライが流れてきたら
 ....
黄昏にA.I.少女降り積もる


君纏う鈍色緋色の幸福を


うず高く重なり合っていい匂い


貴重品(遺伝子組み換えでない)彼


禍々しスイッチ切ってハエ眠る


腕 ....
すぐにあしたになってしまう今日 は黒くて、生えている星はぬるい。あしたになったら手に入らない、それとか、夜のたべものとか。背中にはえていたのは、よろよろした壁 ・ だれもいないから、黒を白にしても .... 嘘つきとぬるい背中と一人きり


午前四時薄紅をひく窓ガラス


竜の背にしがみついては振り切られ


歪んでる海を飲んでる通り雨


ドーナツの穴を集めるアスファルト
 ....
道端の芸術
速攻で回収
右脳に栄養
暗闇の文学
孤独な毒書
草原へ移動
逆光と逆説
心臓を創作
反感の売買
脈打つ数字
金属の性質
耳潰す静寂
派手な礼服
前菜と若鮎
言葉 ....
ゴースト(無月野青馬)さんのおすすめリスト(2039)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
91- はるな散文(批評 ...313-9-1
ゆっくりと腐りはじめる- はるな自由詩513-8-31
食生活- 自転車に ...自由詩413-8-30
ウズクマルコドモ- 渡邉建志自由詩313-8-29
文/学- 左屋百色自由詩6*13-8-28
フランシス・アリス展にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1113-8-25
日曜日の雨- はるな自由詩713-8-25
短歌と俳句と川柳と散文と現代詩- 左屋百色自由詩10*13-8-23
ドライフラワー- はるな自由詩413-8-17
君ら爆弾、かなり飛んでる- ざらざら ...自由詩613-8-16
真夜中の迷子- マチネ自由詩413-8-16
未詩- 左屋百色自由詩11*13-8-13
告白と言い訳- ただのみ ...自由詩24*13-8-11
血をすわせる- はるな自由詩413-8-9
空のある雲の意味- 茜井こと ...自由詩5*13-8-5
現代詩vs現代詩- 左屋百色自由詩6*13-8-5
虹のすべて- 大覚アキ ...自由詩713-8-5
イベント・ホールのこと- はるな散文(批評 ...113-8-4
風車が鴎を殺す丘の上で- 亜樹自由詩313-7-30
人間社会でも猫の事務所- Neutral自由詩9*13-7-29
a_poet- 青園ルカ自由詩213-7-29
なみなみ毎日- なないろ ...自由詩513-7-29
AM3:17- すみきた ...自由詩413-7-29
夜と静物- アラガイ ...自由詩7*13-7-28
冷たい夏- 瑠王自由詩3+*13-7-16
トロイメライ- 春日線香自由詩713-7-14
個人の感想です- ふるる川柳8*13-7-13
さよならのこと- はるな自由詩413-7-11
あじさいの枯れてるところで逢引- はるな川柳213-7-11
八月の機械- 左屋百色自由詩7*13-7-2

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