すべてのおすすめ
詩を書くという行為が、自分の中ですでに終わってしまっているんだということに、ぼくは数年前から薄々気づいていた。(作品に対する他者評価はさておき)キーボードに向かえば、頭で考えるまでもなく指先から勝手 ....
藤永健さんの『もうすぐ現代詩フォーラムがができて11年経つという事実と11のレコメンド(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=283829)』に触発されて、ぼくも ....
スーパーで買った卵が
ふたつ割れていた
ものごとには
必ずしるしがある
リビングの時計の
電池が切れて止まっている
ほんの些細な
どうでもいいようなことだけれど
....
遠いところまで行って
棄ててきたなにかを
遠くから思う
耳鳴りのように
くりかえし
くりかえし
人は
信じうるものを
信じるのではなく
信じたいと願うものを
信じるのだろう ....
ひとは
母音だけで会話するときに
かならずしも
自分に正直だとはかぎらない
相手に誠実だともかぎらない
水色のキャンディが
口の中で溶けていく速さで
きみはやがて
いろいろなことを ....
コンビニで
とろけるプリンを買ってきて
食べ終わってから
別添のカラメルソースを
かけわすれたことに気づく
みたいな
そんな感じ
プラスチックの
小さなスプーンを
なめて
....
這い上がって
くるみたいな
あの感じ
背骨を
震えが
そういうのは
なくなった
もうなくなってしまった
終わることのない音楽に
うつくしい
という名を付ける
その衝動 ....
まっしろなひかりと
吐く血の赤の
混じりあうところに
のみこまれるようにして消えたい
16グラムの毒を
透明な真空に溶かして飲みほしたら
色褪せてしまうことばは
もう必要ないから
....
なんの兆しもなく
啓示が降り注いでくる
みどりの空の彼方から
呼応するように
たましいの最深部で
あらゆる種類の
絶望のかたちが
砂糖菓子みたいに
崩落してゆく
無限に共鳴する
あ ....
今年もまた
死にぞこないの夏の息の根を
ひと思いにとめてやる
そんな季節になりました
終電に揺られながら
窓の外を流れる夜景と
イヤフォンから流れる音を
頭の中で混ぜ合わせます
....
宇宙で
きみと待ち合わせして
渡しそびれたままの手紙を
きみに渡したい
そしてそこから
もう一度だけ
やりなおしてみたい
終電が終わったあとの
ちいさな水たまりみたいな
駅前 ....
心の闇
なんていう安っぽい言葉ひとつで
人殺しの気持ちを説明できた気になるなよ
+
薄っぺらなプラズマテレビの向こう側で
薄っぺらな現実が不意打ちみたいに暴発する
眩しい
眩 ....
震える手で引いた線のおしまいの部分
そこから少しだけ離れたところに小さな点を打つと
その点から黒い煙が垂直に立ちのぼっていく
火葬場の煙突から吐き出されるものよりも弱々しく
煙草の煙よりはずっ ....
今日もまた夜が来る
血の匂いの夜が来るよ
隣の奥さんが魚を捌いているから
血の匂いの夜が来るんだよ
スーパーで買ってきた
名前のよくわからない魚を
大きな出刃包丁で捌いているから
血の匂 ....
ゴースト(無月野青馬)さんの大覚アキラさんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
【HHM2参加作品】絶対的矛盾としての馬野幹について
-
大覚アキ ...
散文(批評 ...
4
14-3-22
極私的レコメンド:11人の詩人による11編の詩
-
大覚アキ ...
散文(批評 ...
9*
14-1-6
しるし
-
大覚アキ ...
自由詩
6
13-11-20
棄て(られ)た夜に
-
大覚アキ ...
自由詩
2
13-11-1
虹のすべて
-
大覚アキ ...
自由詩
7
13-8-5
ゾンビ
-
大覚アキ ...
自由詩
1
13-3-2
喪失
-
大覚アキ ...
自由詩
3*
12-9-19
シロップ
-
大覚アキ ...
自由詩
5
11-7-19
受精
-
大覚アキ ...
自由詩
5
09-8-27
夏葬
-
大覚アキ ...
自由詩
8
09-8-26
なつやすみ
-
大覚アキ ...
自由詩
7
09-8-13
ヒミズ
-
大覚アキ ...
自由詩
10
08-6-21
ピリオド
-
大覚アキ ...
自由詩
4
08-5-13
血の匂いの夜
-
大覚アキ ...
自由詩
4
05-6-25
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する