もしも
かなしみのなかのかなしみで
そだつきがあるならば
そのきは
うみかぜのなかで
ぐっとねをはり
えだをすこしずつのばし
はなをさかせるだろう
そのはなは
きっと
すい ....
ブラインドタッチのせせらぎに
あなたが流れている
まぶたをおろして
まるで ひとりでいきているかのように
真夜中の岸辺は
いくつもの{ルビ蹠=あなうら}を傷つけるという母のおしえが
....
ちゃんとロールするロックの揺らぎと、前日の寝不足が連れてくる倦怠、寝床の上でまだなにか、やることがあったはずだと考えるなんのためでもない時間、頭蓋骨の中で次第にとろけていく脳味噌…ときどきこめ ....
夏
おそいかかります
路地では
放水があって
みなが
逃げた
きみのくれた
お菓子には
黴が
はえていた
唾ごと
吐きだして
何度も
コンクリートに ....
夢精した、全裸で煙草を吸いながら、パンツを洗濯機にかけていると、不穏な音、次第に加速し、やがて一定の間隔で、洗濯機が大きくゆれるようになる、傍の金属のラックが軋んだ音を立てる、きょうは電車に乗って、電 ....
長く呪うような雨が好きだ、長く呪うような雨が降り続けば、それよりもずっと怖ろしいおれの心中はどこかに隠れていることが出来る。心情的な濡れ鼠と化しながら、おれはだらだらと夜の行く先を見ている ....
痺れを切らす午後が
薄皮を穴だらけにする
口の端にこびりついた
昼の餌の放つ臭気
洗面で洗い流して
あとかたもなく洗い流して
遮光カーテンの向こうで
目も合わさない今 ....
ハローワークに行ったふりをした帰りに
そうえいばキムからの着信があったなと
スリーエフの交差点で電話したら
おばさんが出て
ミキくん、ブログの作り方を教えてというので
一体あのババアが何をイ ....
おまえはただのロック
おまえはただのパンク
おまえはただのハード
おまえはただのメタル
おまえはただのポエム
おまえはただのノベル
おまえはただの散文
おまえはただの ....
しあわせな夏の夜は
しあわせな夏の早朝へとつながっているけど
夏の昼間は焼け死んでしまう絶望さえ
わたしは家事をしなくてはと
ごまかして
人生を片付けていく
彼はまだ
今ごろ総武線に ....
ポメラニアン座礁
宇宙カルピス
菫ちゃんのちち
小さくても電車
やってもやってもおとこ
コッペパンになりたい
いぼ痔の手つきで
デッキブラシ流し
志村のまつげをカールするためだけの
....
ここ1年余り、自分は沈黙について思いを巡らさざるを得なかった。端的に言って震災によって亡くなられた方々を直接の被害が軽微であった場所から安易に話すことに抵抗を覚えたからだ。「語りえぬものについては人 ....
まりまりと育った
踏みつぶされて死んだ
夕方の河原で妹たちが裏白い顔で揺れている
剥がれない瘡蓋
喉元を細い波線が貫いて
噴き返る血流と漏れ出す呼気の
擦れ合う音
こ ....
地下鉄降りて改札抜けて階段上って、パンツ、パンツ見えパ、見えないし、ふつう見えるわけないし、適当に広告でも眺めてたふりして視線を流して、熱風にやられる、マックブックを脇に抱えたランチ帰りの会社員を見送 ....
温かさが或る夢、
12月の午後の加算に
位置が足りない、、長く険しい一時間と別っていても・・・
運子が書かれている漫画、”BON ”ガ
一躍夕目になっている 野は、静かな雫の月が、
毎々に戻 ....
歩道の縁石に
繭のように座り込んで
きみは
つぎの言葉を待っていた
つぎの言葉など
もう
ないというのに
プラチナブロンドの
髪に
ピースマ ....
空耳か
外を行く誰かの声か
妙に近い場所で
聞こえてくる誰かの声
聞き取れず
無視できない
例えるなら
かすり傷の
痛みのような
その声…
....
昨日目覚めたときのどうしようもない霞みをロックンロールのグルーブで撹拌して、どうやらおれはこのたびも中途半端に生存者の岸に立っていられるようだ、サカリのついた野良猫のどうしようもないきんたまが二度 ....
だれかがおれを殺そうとするから
おれは必死でそっちのほうへ鉈を振り下ろす
血しぶきを上げてたおれる顔は
おれの知ってる顔であったりなかったりする
表通りで悲鳴が聞こえたこと ....
ドナドナってターム
ヒモのついた動物って意味
すきってなに
あたし
イタミとかって
てんで関係ないんだ
ドナ
ヒモでくくられた
動物って意味
犬みたくハア ....
静寂の中に落ちる 一滴の夢を
両の手ですくいあげる 私たち
温まって行く互いの胸の何かを
言葉に写すことの出来ない
このもどかしさを
愛という祭壇に捧げる朝
目の前に起きるすべ ....
告白したら、わたしメカなの、と、ふられた、前向きにとらえて、体操服を盗むとエージェントがやってきて消されるから考えなおせ、と、いうことだろう、笑顔、汗ではりついた前髪のすきまから数字がのぞいている、な ....
ひとつの生身である
わたしは
いま
海の声を欲する
この星を覆う
巨大な潮力によって
なんどもなんども
運ばれていく
その声が
遠いきみに
いつか
とどくように
....
花さく野邊のなかで
じっと動かずにいる
一匹の蛙は
わたしです
やわらかな風に
運ばれてゆく
たんぽぽの綿毛にぶらさがった
小さな種子は
わたしです
....
かごめ
かごめ
篭の
中の
鳥は
いつ
いつ
出やる
夜
明
け
の
晩
に
かーごーめーかーごーめー
おまえの夜明けはいずいずこ
出やって ....
さて、正面には
丸い机
中央の
銀皿にもられた
艶やかな葡萄と
止まったままの砂時計
どこからか
聞こえてくる通奏低音が
生きものたちの
瞼に影を落として、
りりり、と
電話 ....
深い海の底 暗い洞窟の中
スポットライトのように
光が差し込む ブルーホール
暗闇の中のただ一つの希望
暗闇の中でただ一つの希望
ホールから差し出される手をひたすら待ち続けて
暗闇か ....
斜めの鏡に映る逢魔
草が双葉へ渡す花
解体される建物が
料理のように匂いはじめる
小さく鳴る水藻
かわいては沈み
ふたたび浮かび
壁と影を繰りかえし濡らす
....
このぼくのこころは
このぼくの鼓動は
このぼくの興奮は
このぼくの足跡は
衝動は
焦燥は
終焉は
再生は
あたらしい言葉を
燃やせば
古い皮質が ....
今日
わるぐちを投げた
うまくいかない 輪投げみたいに
二度ほど
書き直してから
送信
ほどなく
私の書いたわるぐちが
白い画面に現れる
匿名の
小さな怒りだ
ああ
私 ....
ゴースト(無月野青馬)さんのおすすめリスト
(2040)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
風葬
-
青色銀河 ...
自由詩
8+
12-9-18
真夜中の岸辺
-
伊月りさ
自由詩
9*
12-9-13
SHOOT-OUT
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
12-9-2
under
-
イシダユ ...
自由詩
9
12-8-29
自動二槽式マキナ
-
魚屋スイ ...
自由詩
7*
12-8-28
がらくたくだり
-
ホロウ・ ...
自由詩
6+*
12-8-28
夜のぬかるみの中で不十分な手入れの銃を構えている
-
ホロウ・ ...
自由詩
4+*
12-8-24
都営団地の屋上で
-
馬野ミキ
自由詩
17
12-8-21
ただのロック
-
ホロウ・ ...
自由詩
5+*
12-8-18
ゆいごん
-
蒼木りん
自由詩
3
12-8-17
しりとりウィズアウトポエジー
-
魚屋スイ ...
自由詩
6*
12-8-15
「沈黙」についてのノート--ヴィトゲンシュタイン、G.スタイ ...
-
N.K.
散文(批評 ...
3*
12-8-10
川は蛇行して背を伝う
-
手乗川文 ...
自由詩
5*
12-8-9
テレビデオガール
-
魚屋スイ ...
自由詩
11
12-7-26
17分の吐血凍結
-
狩心
自由詩
1*
12-7-22
夏の夜
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
12-7-21
樹海の夜
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
12-7-10
目の前で起こる亡霊のダンシングはみんな過去のこと(月曜の深夜 ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
12-7-3
スティル・ライフ
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-6-28
ドナドナ
-
モリマサ ...
自由詩
2
12-6-26
Beginning
-
南 さや ...
携帯写真+ ...
8*
12-6-21
アフタースクールスピードチューン
-
魚屋スイ ...
自由詩
9+*
12-6-20
あいたい
-
青色銀河 ...
携帯写真+ ...
2
12-6-11
春
-
青色銀河 ...
携帯写真+ ...
2
12-5-27
所詮我が身は語呂合わせ
-
faik
自由詩
4*
12-5-27
水晶
-
yuko
自由詩
7
12-5-22
ブルーホール
-
無限上昇 ...
自由詩
8
12-5-17
The_End_Of_An_Ear
-
木立 悟
自由詩
6
12-5-17
生きてるかぎり書けるもの
-
ホロウ・ ...
自由詩
9+*
12-5-14
わるぐち
-
umineko
自由詩
11*
12-5-13
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
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28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68