月の涙を避け傘の中のふたり 後ろめたいことを
ひとつ
打ち明けるとするならば
あなたに気に入られたいと思っている


とおい
まぶしい
記憶の中
あなたの隣りでわたしはいつも笑っている


あなた以外の
 ....
赤いヒヨコ青いヒヨコ帰る場所がない なにひとつ
ただしくはなかった
空白をうめるようにする
女のからだでは

ただしくはなかったかもしれない
すがるように言葉を編むこと
空を濁らせる 嘘を吐くこと
つめたい気持ちに線 ....
豆の飯邪王炎殺黒龍波 ゴジラの尻尾再生してまだ夜は寒い 青大将呪われたのは君のため 海鳴りが今日はここまで届くね
ごうごうとはためく夜の空を
僕たちははっきりと開いた眼で見つめている

一人ぼっち、二人ぼっち
その違いはきっとない
誰といてもどこにいても人は寂しい
 ....
蓮根掘る化粧を落とすピエロかな 角度、模様、ゆれかた
1日ごとに忘れること
空をさす指にのる爪が
いちいちあたらしく光っている
赤や白や茶に落ちついた傷あとや
庭のれんがが古びていくこと
角がまるくなったノートを
 ....
本能を呼びさます最高の力は母性である

個体の保存よりも重大な利害のある種の維持をつかさどっている母性は、最も愚昧な知性の中に、脅威すべき先々までの用意を呼び起こす。

その祖先たちの手で ....
そのAは

ほとんどBだった

CはそもそもDだし

EとFは難しく

GはいつだってHで

朝からIについて考えて

JとKを眺めながら

Lを食べている

MはNと ....
ああ困ったなあ、
(宮沢賢治「注文の多い料理店」)

本当にこのやり方でいいのかい?
(浦沢直樹「20世紀少年」)

胸の中でつぶやいた
(川上弘美「どこから行っても遠い町」)

私 ....
ふり返らない黒い蝶に夕立 中央線の人身事故を
今日も見て見ぬふりをしてやりすごす

誰かの血で洗われた今日という日の肌を
おざなりに撫でることでなだめすかしても
誰かの死んだレールの上ではくつろげないから
今日も夜 ....
辞書で引いた、誰も知らない昔の言葉より
たった1人の
きみの名前が世界でいちばん美しいのに
今日こそすばらしいことを発明できるような気がして
また赤い日記帳を開いてしまうから
その白い空白が ....
真実ばかりの積み木は ゆっくりと嘘になる
やさしいばかりの囁きは やがて毒になる
嘘ばかりの言葉が 思い出のすべてになる


時間をかけて選んできたわたしの体が
あなたの嘘のおかげで
 ....
完璧主義で靴下に穴開けてる 鼻唄をポケットに夕暮れのチューインガム 人魚の瞼厚くキラーフレーズの波音 左手でマイク持つ癖忌野忌 屋上で授業サボるや忌野忌 もう死んでいる君より先に朽ちる 十六の唇にさくらさくらさくらの血の味 一滴のくらやみが 明るみに落ちたとき
わたしは黙っていてもわたしでした
愛などのことばも必要なしに

光を一粒あなたがとってみせたとき
はずかしく右往左往にばらけるわたしを
つぎはぎの ....
あなたがあんまり優しいから、ため息をついてしまいたくなるんだよ。朝露のように現れて薔薇のように砕け散ったあの日の予感を、今もお守りみたいに首からつるして生きている。何かに喩えようとしてはどれものびやか .... どうしてそんなに、大きなお口なの?
赤いずきんの少女は尋ねた。
それは至極妥当な疑問だった。
ペローならば、ぺろっとイカレ、グリムなら助かる運命の、幼気(いたいけ)な少女を、だが、もっとハルカニ ....
捧げる

俺の赤い血を
君の白い肌に

黒い眼に映った俺の姿の奥で
快楽にまみれたさもしい影が
俺を嘲笑っている

どれだけ繕おうと
全てを見透かして
どこまでも俺を追ってくる  ....
なにか忘れそうなきがしている
なにか
雪が降っている
空が濃く青い
皮膚が張っている
忘れそうな
あなたは昨日から
水色のズボン
なんだっけ
夜は冬の気持
水玉の靴下
泣きご ....


貴女にだけ焦点があたり
貴女をひきたてるためだけに
周りはほのかな額縁になって
動く絵画が私を石にする




机の隙間は敵地の運河
岸の高台には王女の横顔
幾多の ....
ゴースト(無月野青馬)さんのおすすめリスト(2040)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月の涙を避け傘の中のふたり- 北大路京 ...自由詩1014-6-6
洞窟- ユッカ自由詩714-6-5
赤いヒヨコ青いヒヨコ帰る場所がない- 北大路京 ...自由詩9*14-6-2
過去- はるな自由詩1214-6-1
豆の飯邪王炎殺黒龍波- 北大路京 ...俳句114-5-29
ゴジラの尻尾再生してまだ夜は寒い- 北大路京 ...自由詩114-5-27
青大将呪われたのは君のため- 北大路京 ...俳句114-5-26
僕たちの目指す夜明け。- 駒沢優希自由詩214-5-23
蓮根掘る化粧を落とすピエロかな- 北大路京 ...俳句214-5-19
すてき- はるな自由詩714-5-14
◆精霊はその望むところに息吹をかける◆_(ファーブル昆虫記五 ...- こひもと ...自由詩6*14-5-12
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ- 左屋百色自由詩7+*14-5-11
現代詩フォーラム復活記念(超無断引用詩)- 左屋百色自由詩13+*14-5-11
ふり返らない黒い蝶に夕立- 北大路京 ...自由詩314-5-10
電車が参ります- ユッカ自由詩214-5-8
赤い沈黙- ユッカ自由詩314-5-8
ゆっくりと嘘になる- はるな自由詩514-5-8
完璧主義で靴下に穴開けてる- 北大路京 ...自由詩914-5-6
鼻唄をポケットに夕暮れのチューインガム- 北大路京 ...自由詩614-5-6
人魚の瞼厚くキラーフレーズの波音- 北大路京 ...自由詩214-5-6
左手でマイク持つ癖忌野忌- 北大路京 ...俳句214-5-4
屋上で授業サボるや忌野忌- 北大路京 ...俳句614-5-4
もう死んでいる君より先に朽ちる- 北大路京 ...自由詩314-5-4
十六の唇にさくらさくらさくらの血の味- 北大路京 ...自由詩614-5-3
くらやみ- はるな自由詩914-5-1
光の体- ユッカ自由詩314-4-30
赤から青のメルヘン- ハァモニ ...自由詩4*14-4-30
涙の薔薇- 游月 昭自由詩114-4-27
冷蔵庫のケーキ- はるな自由詩914-4-24
- 游月 昭自由詩6*14-4-23

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