{引用=人類は、まだ生まれたばかり}


時の口がガラスの乳房にぶら下がり
刻々と私の砂丘は完成されてゆく
埋もれゆくさなぎは薔薇の衣を纏って眠る
彼が(もしくは彼女が)飛び立つのを目にす ....
荒んだ目の子が
昼を見ている
風は高い
指は遠い


地にあおむけの空が
上目づかいで地を見つめる
腕ひろげ
見つめる


誰かが見たいと望んだ数だけ
月 ....
これが
きみの体

そう言って
葉桜になった
枝をもぎって
ひらいて見せた
掌には
千切れたり
擦り潰れた
緑色の葉と
黒い枝があった
あんなにも
咲いて散った花びらは
 ....
屈託の無い笑顔で
光をたぐり寄せた
他の誰でもなく
君がそこに立っていた

消える直前になって
耳元でささやいた言葉
心の引き出しの中
四つ折りにして仕舞ったまま

大人になるって ....
眼の前にやるべきことを作る、

面倒でも作って、それをこなす。

ま、言ってみれば毎朝のラジオ体操のようなものだ。

乗り越えるというほど大げさなものでなく、

身の丈よりやや大きめの ....
伝えたくて
伝え切れないもの

捨てたくて
捨て切れないもの

慌てふためいて
掴み損ねたもの

握り締め過ぎて
壊してしまったもの

煩わしいものたちを
もう一度抱き寄 ....
君は悪魔
太陽に照らされて君の髪の毛ふわふわきらきら光って
美しさに泣きたくなる
泣きたくなるんだよ
でもラファエロ、私もう秘密を隠しておけない
太陽と夜の秘密にバイバイ


あなたは ....
くるくるとないている
あなたの腕のやらかさに、思い出しては歯をたて
感情的なももいろの水をじわりと染ませてみるのが
ぼく、どうにもすきみたい(あいしてる。。)

からかわれなくなった ....
悲しいと思うから
悲しいだけだ

誰かが遠くでそう囁いた

鼻の奥がツーンとして
目の周りがやけどしたみたいに
熱かった





何も知らなかった頃のあたしは
プールで ....
草の根元
ひとつかみの声
闇を分ける
指先の青


饐えた氷のにおいがする
ほころび 川岸
小さな小さな穴のむこうに
穴と同じ世界がまたたく


したた ....
“熱が冷めた”らしい。

きっと、時の流れが君の心に入り込んで、少しずつ熱を奪っていった結果なのだろう。
幸福や悲しみ、怒り。
時間には、様々な熱を冷ます効果があるって聞いた事がある。
 ....
ある ところに おとこのこが いました。

これから びょうきの おかあさんの おみまいに ゆくのです。


みちの とちゅうで たのしそうに おどっている 道化師に あいま ....
裂礫を繰り返して
果て、
新しい暮れに出会う

カワラヒワの子供は
膨らみすぎたその羽根を
もどかしげに絡げ
留める

望まれる正しさを経て
邂逅する
みなそこの白骨
記憶に新しいのは 笑って過ごした日々
私はあなたが好きでした
それだけでよかったのです

あなたと私のあいだは
隙間のような からっぽの距離がありました

無防備な あなたの左手を見つめ ....
君に歌って欲しいんだ
君の歌
君は歌うことしかできないけど、それでいいんだ

絶望の空から聴こえる氷のような音楽
それだけが真実でそれだけを聴いて生きていた
それ以外なんか無いと思う
あ ....
車のドアを開けて
アスファルトに降り立ち
ゆっくりと
夕焼けを踏む

夕焼けについて書こうと思う
古びて傾いた夕焼けについて
それは人通りのなくなった街道の
傍らに立つ廃屋の壁に
擦 ....
ハ。ロー。意識。意思。を。保って、いる?消え、た。流れ。製氷器、に。製氷器、を。埋め、尽くして。て。分断、される。雫。1つ。もう流れではない。固まり。塊。塊と、いう字。は。どうして。魂、と、似 .... ハ、ロー。ハ、ロー。現在、は午前1時。僕の心の灰の水の心は、相も変わらず流れ続けている。目は慣れた。白蛇、だけを、認識していた目、に。90度曲がった部屋、の様子が浮かび上がってくる。背中の他所 .... 私たちは独房だ
私たちはセルロースの
薄い被膜で隔てたままの

私たちが抱き合ったり
やわらかな場所
探し当てたり

セル
私たちは独房だ
世界は私を番号で呼ぶ
間違いではなく
 ....
ハロー。ハロー。現在は午前0時。製氷器の夜の始まり。僕の心の灰色に濁る部分が、とろとろと、どろどろと、流れ出していきます。うつぶせ。あおむけ。寝がえり。どうしたって零れていきます。ハロー。ハロ .... おれは頭が悪いから
ちょっとしたことですぐに泣きそうなって
女のひとに助けてもらおうとする
ほいで助けてもろたら
どうも有難うとかゆって
またすぐに遠くの地平線のこととか
郊外の高 ....
マリア、
人生はまるでジェットコースターみたいだ

後悔とか悲しみをキャンディにしたらきっと甘くて爽やかなカルピス味
舐めたらスキップしたくなるでしょ

青い傘さして
雨の中

あの ....
君の純情、僕が買うよ
さあ手をとっていこう
太陽と絶望の国へ

私が17才だったころ
深夜よく天使の顔した悪魔が窓際にやってきて話をしたっけ
あれもしかしたら堕天使だったのかな
天界でし ....
ねえアリス、私わかった気付いたんだ神様はいないって
昨日の朝ヘッドフォンで耳をふさいで散歩して太陽の光を見ていたら、気付いたんだ
それでね、私がなぜこんな地上の道を歩いているかと言うと、それは愚か ....

エスカレーターに乗れば段を踏み外す
券売機のタッチ・パネルはいくら押しても反応しない
施錠をすれば鍵を無くす
自動ドアには挟まれる
わたしは
文明というものに適応するように
生まれつ ....
■秋
すべての色を飲み込んで
ただ透明である、秋

■チャイム
夕陽が窓ガラスに映ったとき
風がいつも置き去りにするもの

■図書館
古びた新築の匂いがする

■デジャヴ
 ....
「予」


予め渡されたまっさらな空に

どんな雲を描いたって勝手だけど

思い込みの風力のぶんだけ

天気予報ってはずれるんだよね




「定」


定まった行先 ....
金曜ロードショーや
日曜洋画劇場で
「教育にいい」ような映画を
放映する日は
子どもはコーヒー牛乳を飲んで
映画が終るまで
観てもいいことになっていた
たとえば「ローマの休日」や
 ....
私だってムカつくことくらいあるよ
いつだって泣き出したいもの

いくら神様を信じていたって
いくらきれいなものが好きだからって
現実、そんなこと言ってらんないでしょ

だから諦めることに ....
「林檎ってちょっと女に似てるから歯を立てるときぞくっとするね。」

夕暮れに秋刀魚さばいてみるのですふと血が見たくなりましたので

夜遅い夫の帰りを待ちながら深く深く爪を切るわたし

 ....
ゴースト(無月野青馬)さんのおすすめリスト(2040)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
薔薇の衣を纏って眠るさなぎ達のための詩- 瑠王自由詩5*09-9-23
降り来る言葉_XLIII- 木立 悟自由詩209-9-22
葉桜の木陰で- 水町綜助自由詩609-9-21
光をまとっていた- 葛西曹達自由詩209-9-21
ターン・タタ・タタターン- パンタタ自由詩509-9-21
もうひとつの理由- nonya自由詩18*09-9-21
Your_Strawberry_Thunder_kiss- ゆりあ自由詩5*09-9-20
これはもうつみにひとしいの- あぐり自由詩4*09-9-20
涙プールにて- みぞるる自由詩7*09-9-20
輪の波- 木立 悟自由詩509-9-20
冷めた熱の行方- 三奈自由詩12*09-9-20
悪魔の子- alice.散文(批評 ...309-9-19
ひなたで- ミゼット自由詩4*09-9-19
秘め事- 百瀬朝子自由詩9*09-9-19
キャンパスを塗り潰す赤は神の色- ゆりあ自由詩509-9-19
夕焼けについて- オイタル自由詩12*09-9-19
製氷器。午前2時。- あぐり自由詩2*09-9-19
製氷器。午前1時。- あぐり自由詩1*09-9-19
セル- umineko自由詩7*09-9-19
製氷器。午前0時。- あぐり自由詩3*09-9-18
Fourth_of_July- 捨て彦自由詩4*09-9-18
ジェットコースター- ゆりあ自由詩309-9-16
天使の見た夢最終章- ゆりあ自由詩409-9-16
永遠に出られない- ゆりあ自由詩2+*09-9-16
オートメイション- 吉田ぐん ...自由詩1209-9-16
サヨナラのテーゼ- 南波 瑠 ...自由詩27*09-9-16
四行詩四態_<8>- nonya自由詩6*09-9-14
果物の皮を剥くのが上手い理由- 吉田ぐん ...携帯写真+ ...1209-9-14
新しい宗教- ゆりあ自由詩9+*09-9-14
結婚してよかった、とか言ったことない- 吉田ぐん ...短歌2209-9-14

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