風が変わったら彼に伝えて
セイレーンの歌を聴かせてあげるわ
一度聴いただけで夢中になるのよ
海が青く輝いたならそれが合図
やさしくしないであの頃の私は
恋に夢中になりすぎて何も見えなかっ ....
カワイイが作れなくなり囮鮎
蛍火を集めて一夜だけの城
苔の花地獄の雨のぬるさかな
おやすみ言えず電波途切れたまま
職業欄に「女優」と書いたおっさんのヒゲ剃りあとが青々
釣りはいらないと言い足りなかった
君が
いなくなった夢をみた
突然消えた夢をみた
私の世界照らす
光が差さなくなっていく
さよなら、を
言う暇も
分かち合った言葉さえ
消すことができない ....
燃えている男の髪を写した
だけの
人々
彼らにまったく罪はない
だって
火は人なんかではない
人なんかではないのだから
赤い現象の中心をいったい誰が見るだろう
それは今
まさ ....
生きているだけの水を飲む
あなたには、恋人がいますか。
掛け替えのない、人ですか。
賭け甲斐のない、人ではありませんか。
一緒にいたいと、思いますか。
ずっと、一緒にいたいと思いますか。
ずっとというのは、いつまでで ....
背中合わせから愛はじまりました
私の絶望は何かの病巣のようであって、その病巣はたえず再生産しながら増え続けている。確かに若い頃、万策に窮して絶望の源の方まで落ちていったことはたびたびあった。だが私は結局絶望を燃やし切るこ ....
派手に殴られてオリオン座見つけた
満月に高層雲のメスが入った
よく見る光景だ
私は成り行きを見届ける
通り過ぎたメスの後
何事もなかったように
光々と輝く満月
ほっとした私は息を吐き出し
メスの行方を探したが
散り散り ....
だが それは
扉から入ってくるとは限らない
ノックもしない
都会にもダイバーがたくさんいる
海べのようなプラットホームに
打ち寄せる通勤電車に
開けられた窓とか
流行のスナッ ....
頭の痛い部分押さえながら優先座席の前で立っている
二足歩行型の人間は歩く。買い物帰りの失い続ける自転車とすれ違いながら。放心する鳥たち。世界には大きなひとつの命しか存在していない。あの電車のなかから見た外の風景のなかに僕はいる。
みんなうたわなくなった
夜も 朝も 雨の日も
すっかりあかるくなった
鼠はいなくなった
もぐらはとっくに死にたえた
人びとは 健康であった
ギターもピアノも自動で鳴らされる
楽譜 ....
やかましい果実が無色になり
路上で処女が春を焼き尽くす
目を閉じて
梅雨空を写生した君が
葉の上で孤独を味わうのが六月
街は、ほら、鉄の香り
にぎやかなビルが無職になり
屋上で言葉が ....
本当の涙は右目から溢れ芝居の涙は左で光る
電車に忘れた傘といっしょに消えてて欲しい過去
傘を閉じると誰かがまた夢の中
何も失うことなく
すべてを放棄するには
消えるだけでいい
だけど、すべてをこの胸に
留めおくことは
どうしてだか、こんなにも難しい
過ぎ去っていくこの春を
刻みこむようにイメージする ....
折れた傘ゴミ箱に挿しこんで本当の笑いかた忘れた
枯葎正義の味方に戻れない
みなさん元気にしてますか?
ぼくはどうにか元気でやってます。
え?お前、誰だよって?
ちょっと待って下さいよぉ、
ぼくですよ、ぼく。現代詩です。
現代詩ですよ!
このまま世間に見向きもされ ....
「白蓮」
文化祭で地獄の迷路みたいなのつくってさ
(つまりお化け屋敷ね)お化けの格好してク
ラスメートのF君とセックスした帰りにコ
ンビニの前でペットボトルの水をのんで別
れた。クラスメ ....
同じ傘に入れない蕩けあったふたつの闇
鈴にたとえて考えたい。わたしの体のなかにおそらく百個の鈴がぶらさがっている。怒りが最高潮まで達するとそのすべてが鳴りだして、もうそれ以外なにも聞こえなくなってしまう。光のような音がオバケみたいにわたし ....
ゴースト(無月野青馬)さんのおすすめリスト
(2040)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
セイレーンの歌
-
未有花
自由詩
17*
14-7-3
カワイイが作れなくなり囮鮎
-
北大路京 ...
俳句
2
14-7-2
蛍火を集めて一夜だけの城
-
北大路京 ...
俳句
3
14-7-2
苔の花地獄の雨のぬるさかな
-
北大路京 ...
俳句
3*
14-7-2
おやすみ言えず電波途切れたまま
-
北大路京 ...
自由詩
5
14-7-2
職業欄に「女優」と書いたおっさんのヒゲ剃りあとが青々
-
北大路京 ...
自由詩
2
14-7-2
釣りはいらないと言い足りなかった
-
北大路京 ...
自由詩
3
14-7-2
失恋の夢
-
無花果
自由詩
4
14-7-2
がらくた
-
マチネ
自由詩
3
14-7-2
生きているだけの水を飲む
-
北大路京 ...
自由詩
3
14-7-1
いとしいわかん
-
DAICHI
自由詩
8
14-7-1
背中合わせから愛はじまりました
-
北大路京 ...
自由詩
6
14-6-29
燃焼
-
葉leaf
自由詩
4
14-6-29
派手に殴られてオリオン座見つけた
-
北大路京 ...
自由詩
3
14-6-28
青白い光のもとで
-
小川麻由 ...
自由詩
4*
14-6-24
ノック
-
はるな
自由詩
6
14-6-24
頭の痛い部分押さえながら優先座席の前で立っている
-
北大路京 ...
自由詩
4
14-6-23
またあした
-
水宮うみ
自由詩
2*
14-6-22
みんなうたわなくなった
-
はるな
自由詩
9
14-6-22
はじめてのセックス
-
左屋百色
自由詩
8+*
14-6-17
本当の涙は右目から溢れ芝居の涙は左で光る
-
北大路京 ...
短歌
5
14-6-17
電車に忘れた傘といっしょに消えてて欲しい過去
-
北大路京 ...
自由詩
7
14-6-15
傘を閉じると誰かがまた夢の中
-
北大路京 ...
自由詩
2
14-6-14
五感に、刻みこんで
-
茜井こと ...
自由詩
6*
14-6-13
折れた傘ゴミ箱に挿しこんで本当の笑いかた忘れた
-
北大路京 ...
自由詩
7
14-6-13
枯葎正義の味方に戻れない
-
北大路京 ...
俳句
2
14-6-12
現代詩キラー
-
左屋百色
自由詩
8+*
14-6-11
いくつかの散文
-
左屋百色
自由詩
7*
14-6-10
同じ傘に入れない蕩けあったふたつの闇
-
北大路京 ...
自由詩
7
14-6-10
鈴の比喩
-
ユッカ
自由詩
8*
14-6-9
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68