あなたに何て言おうか
ずっと考えてた
あなたを愛してはいない
みていちょうが
こぼれるように
色づいている
その日、
ギターの弦が切れる音がした
薄暗く窓のない部屋で
大爆発と同時に
詩人は確かにその音を聞いた
しかしその音は
自分の頸動脈が切れた音であった









 ....
愛しているといった
あなたの名前をしらない

いったこともない外国の街の名を知っている
冬は雨ばかり降るということも
あなたがそこでどんなふうに目を細めるかも

嘘をつかないあなたが ....
わずらわしい一連の
手続きをおえて
様々な動物の墓をまわってあるいた


羊のねむる


鹿のねむる


もはやけもののにおいの
消えている
かれらの繊維の
ゆれている ....
無題の書をひらき
ドアを叩く
誰もいないから
自分にだけわかる詩をかいたけれど
もはや自分でもわからない
こんな日は
君の詩をよみたい
技巧派がつくりだした行間で道に迷い
言葉の枝を捨 ....
あしたあしたあした
遠くで木霊する
届かない 汽笛
むなしい響き
どこまでも裏へと廻りつづける
騙しの船 煽りの航海
工夫と労働
駆動して前進する機械
跳躍するいのちの冷やかさ
身投 ....
寝息もかたちを持つ生々しい夜に
生きていることははずかしかった
熱と湿りを帯びるからだが
その振動や重みが

やがて夜の裾がめくれはじめ
青と赤が互いを超える
はじまりとおわりを混ぜ ....
ある冬晴れの日のその空と
同じ色の表紙をした
日記を買った
他に種類はたくさんあったのだが
それはひときわ僕の目を惹いて
一度手に取り
一度戻して
もう一度手に取り買ったのだった

 ....
やがて水が
熱を帯び
傷んだ管のひびわれは
取り返しようもなく波打って
かつて海であった記憶をたぐる

かなしみはコンクリートをふちどって
どれだけ抱いても減らない全てに
途方にく ....
青や
赤や
白で
例えすぎて
汚れた
それは
指先

すこし
ふれたら
名前がついた
もっと、
最初から
ふれていたら
色なんか
なくて
とうめい

いれたのに ....
ミツバチの午後 井坂洋子

恋人に会いにいくときは
緑樹の濃い反射がほしい
幾重にも層をつくる
日射しのプールの水面下
顔をあげると
ミツバチの唸りが耳もとをかすめる

肉体(からだ ....
 血が流れた、青髭の家で、――屠殺場で、――円形競技場で。(「大洪水のあと」ランボー、宇佐美斉訳、『イリュミナシオン』所収)

 文章には流れがあります。それは、時系列に沿ったストーリーの流れであ ....
いつもカメラにフィルムを入れずに
写真を撮るのは
大切な一瞬の
記録を拒絶しているから

それでもシャッターを切るのは
シャッター音とともに
大切な一瞬を自分の記憶に深く刻むため

 ....
幸福は宣言してしまう 言葉ではなく笑顔で 先手必勝


残酷さを楽しむ 見ないふりをする やさしいふりをする どれにする?


幸せを守るため 顔を背けている 幸せが幸せでなくな ....
不安なひとよ

柄に
アルミホイルを巻くのを
忘れないで
なまぐさい身は
ひとり青く
ナイフでこそげるには
やらわかいから


(らん反射してた
     たしか、
     ....
男はそれからかなしいくらいに震えて灯りをけした。
蝶々はどこで死ぬのだろう
鳥の眠りは浅いそうだ
凍りついたまばたきに春が来ないことはわかっていたが
それでも男はここにいたかった
貝殻に閉じ込められた海の声

時々解放しては独り占め

見知らぬ海
近所の海
くじらの住む海
人ではない者が住む海

貝殻の中に身を潜めた人魚の声が、
耳を誘惑し持ち去ってしまった ....
「急」のつくことが苦手で 喪主が務まらない不安 他人事の葬儀


「俺がやる」「私に任せて」「大丈夫」「はい」「すぐします」   10年続く?


終止符 書き方に癖のある私 いつ書い ....
冬の透明で静かな風と共に
奴らはやって来た
この世界に存在する
あらゆる現代詩を見つけ次第
容赦無く始末する謎の集団
その名も現代詩バスターズ
今のところ奴らの目的は不明
昨日も
ある ....
スーパーで買った卵が
ふたつ割れていた

 ものごとには
 必ずしるしがある

リビングの時計の
電池が切れて止まっている

 ほんの些細な
 どうでもいいようなことだけれど
 ....
みんな眠ってしまった
わたしは静かな夜を履いて
よく乾いた死骸をひろいあつめる
時間、音、大型ラジオ
そういうものたちを

きっとある
この夜の留め具になる死骸が
みればすぐに ....
今すぐ粉々にしてくださいって

誰かにすがりつきたくなるときがあるよ

肩や腕や胸ではなくて

せいぜいひざの下にしがみつく

だって

怖いからね

優しい人が

自 ....
もう
たぶん来ないと思うんだ
あれほど

不安だった喪失も
なんだか
親友めいていて

あなたがいない

けれど
私は生きていて
おはよう、って挨拶をして
手にしたカバン
 ....
壊れた羅針盤で
/これがこの詩の一行目ではない
壊れた羅針盤で一針一針丁寧に縫い付け
詩人の口を塞ぐ
孤独を売りさばき建てられた黒い城
その地下室で真昼に暗殺された
一羽の青い鳥に対し何を ....
「……解ったか? 」

「 否 何も」

「 感じたか? 」

「 ああ 何かは」

「知りたいか? 」

「それを? それともそれについての知識を? 」

「与えられるのは知 ....
交番のまえ銀杏あり

悲しみ抜けおち

この透明は涼やかだ


悲しみなくなりゃ

いのちも透ける

おばちゃん怒れば

バイトもびびる

のぞいて見えるよ

内に秘めたもの

のぞいて見えるよ


 ....
夜、檸檬は乾いた
ソーダはふにゃふにゃにすきとおって
青ごしに見た君は
僕のかたちにくり抜かれている
夜が
街のかたちに染まるように

いったいどれくらいのなみだが流れたろう
街角 ....
うつくしくみずみずしいリンゴだったので
これはおいしいはずだと
あなたが言ったので
本当を知るわたしは ずっと胸をおさえていた

太陽のひざしをめいっぱいあびたような
そんなうつくしいリン ....
深遠は時を弾丸に変えて、一秒ごとに撃ち込んでくる、そのたびに俺の肉体には風穴が開いて、末端からちぎれそうになってだらしなくぶら下がる、経路を断たれた血はぼたぼたと連弾のように床に落ちてまるでイ .... それは現代詩
たぶん現代詩
祝!現代詩
頭痛に現代詩
ごっつ現代詩
馬の耳に現代詩
目.肩.腰に現代詩
とびだせ現代詩
ストップ現代詩
主演現代詩
脚本現代詩
監督現代詩
近日 ....
ゴースト(無月野青馬)さんのおすすめリスト(2040)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いちょう- はるな自由詩413-12-5
現代詩バスターズ2- 左屋百色自由詩8*13-12-5
すばらしい嘘- はるな自由詩613-12-4
市役所裏- 遙洋自由詩5*13-12-4
醤油と批評- 左屋百色自由詩11*13-12-2
あした- 白雨自由詩3*13-12-2
絵筆- はるな自由詩913-12-1
日記買う- 八布自由詩1213-11-27
やがて水が- はるな自由詩313-11-26
それは金属音に近い- 左屋百色自由詩10*13-11-26
詩の構造について_詩と向き合う- 葉leaf散文(批評 ...813-11-26
列挙する能力_詩と向き合う- 葉leaf散文(批評 ...613-11-26
あなたがわたしを拒絶しないと信じたいから- ichirou自由詩8*13-11-25
袋小路- 深水遊脚短歌3*13-11-25
檸檬- 平井容子自由詩813-11-24
物語B- はるな自由詩413-11-23
産声- 暗闇れも ...自由詩213-11-23
いつか終わりは来る- 深水遊脚短歌5*13-11-22
現代詩バスターズ- 左屋百色自由詩10*13-11-22
しるし- 大覚アキ ...自由詩613-11-20
夜の金具- はるな自由詩713-11-20
泣いて叫んでせいぜい粉々- クナリ自由詩7*13-11-19
バジル- umineko自由詩12*13-11-19
くちばしに- 左屋百色自由詩10*13-11-18
問答BROTHERS- ただのみ ...自由詩17*13-11-17
銀杏あり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...713-11-17
二酸化炭素- はるな自由詩1113-11-17
うつくしくみずみずしいリンゴだったので- bookofheaven自由詩2*13-11-15
棺の蓋にはラッカースプレーでこう書いてくれ、「出来る限りの速 ...- ホロウ・ ...自由詩1*13-11-15
ようこそ現代詩地獄へ- 左屋百色自由詩12*13-11-14

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