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50年まえの工場が
いまじゃ膨らんで傾いて
崩れ落ちてしまいそう
それに面した道を
その端っこを歩いていた
太陽の塔がはみ出していた
嘘くさい万国のダンス
あ ....
細道に街灯がしろく続いている
向こうに暗闇なんてなかったのだ
車がテールランプを連れてゆく
医院の壁の横でひとを待っている
夜空が道のかたちで続いている
ああ、ひとが ....
みんなけちだ
あたえられたことなんて
あたりまえだとおもっている
そう
あたりまえのことなんだ
みんなけちなんかじゃないんだ
あたえられてばかりいるだけなんだ
....
地下街には流行っていない歌が流れている
カレーライスのにおいぐらいの湿気がある
あと何度ぐらいすれ違えば許してくれるのか
さっきから同じ暗い色をした服が歩いている
列から離 ....
雲ひとつない夕闇にこだまする
いくらもないたったひとつの夢なのに
悲しかったのはなぜだったのか
砦になりたいと思ったのはなぜだったのか
相殺されるような気がしたから
....
冬の夜が始まる
足もとにはタペストリ
藍色に挟まれる
精神のカルテのようだ
深刻に考えても
始まらない、冬の夜だ
羨みたくなかった
傷つけたくなかった
....
あたまのなかのあたし
あたまのなかのあなた
あたまとは
臓器のことではなくて
イメージのこと
イメージとは
実体のないことではなくて
憧れの果てのこと
....
大切なものを落としてしまった
それは方法のようなものだった
それは機能のようなものだった
それは祈りのようなものだった
新たに買えばすむようなものではなかった
代替に ....
月がみえなかった
ぼくは淋しかった
だれか助けてくれ
夜空にはほんとは
星がたくさんいる
新幹線で夜をゆく
月がみえなかった
宇宙はなんのためにあるのか
にんげんのためでないような
....
あなたの願いや思惑が
うまくばかりゆきますように
そう立派な神様にでも祈ろうか
ほんとは立派でもなんでもない
立派な神様にでも祈ろうか
海から津波
山から土砂
....
できれば月に還りたい
できれば土に還りたい
犬の鼻っつらに広い夜
人工衛星お尻を見せて
できれば月に還りたい
できれば土に還りたい
指さきには赤ちゃんの匂いが
....
東京
午後4時55分は暗かった
冥かった
役割を決められてしまうなら
じぶんで選びたかった
道をゆくペットたち
役割を決められてしまっているのに
なんだか嬉し ....
交番のまえ銀杏あり
悲しみ抜けおち
この透明は涼やかだ
悲しみなくなりゃ
いのちも透ける
おばちゃん怒れば
バイトもびびる
のぞいて見えるよ
内に秘めたもの
のぞいて見えるよ
....
あっちの銀杏は黄色いぞ
まだ汚れていない光だから
黄色い葉っぱの影にゆこう
午前の大気は清冽だから
黄色い銀杏の真下にゆこう
ミセストランポリン
普通に働いている
無愛想に朝早くから
....
太陽から少し離れただけで肌寒い
少し
少しってなんだろう
肌寒さはこんなに身にしみるのに
外灯が先週よりも
せんさいで優しかった
恋人たちも先週より
せつ ....
波の音は
異国のことば
こどもたちが海に入ってゆく
カメラが海に潜り込む
水のなかは
ことばのない異国
それがえんえん繰り返されて
ぼくたちは眠るのだ
....
言ってしまった
分かるから言ってしまった
めまいがする夜
近くの室内プールに行ったことを
心配させたくなくて
弱いと思われたくなくて
みにくい心を知られたくなくて
ぼくはあの夜
水のな ....
空を隠すにはみどりだ
みどりがいちばんだ
風や光を感じるにはみどりだ
みどりがいちばんだ
この貧血は気圧のせいだろうか
ショックなことでもあったのだろうか
みどりと血液には
なにか関係で ....
中二のころ収容所から脱走した
それを手引きする職員たちがいた
彼らは所内の精神科医と組んでいて
じぶんたちの理想を僕を使って実現しようとしていた?
理想といっても収容所に限る世界
ボーリング ....
風がやんで小雨になっていた
台風がそれたかのようだった
それはつかの間で
街路樹を折り散らかして風が暴れだしていた
明日の出張はなしだな、ガムを噛みながらそう思った
....
ゴースト(無月野青馬)さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト
(20)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
こころの世界
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吉岡ペペ ...
自由詩
7
15-2-21
冷たいからごめんね
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
15-2-21
あたりまえの唄
-
吉岡ペペ ...
自由詩
5
14-12-31
地下街の喧騒
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
14-12-31
たったひとつの夢
-
吉岡ペペ ...
自由詩
5
14-12-16
群青のサンドウィッチ
-
吉岡ペペ ...
自由詩
5
14-11-29
あたまのなかのあなた
-
吉岡ペペ ...
自由詩
5
14-11-6
祈り
-
吉岡ペペ ...
自由詩
4
14-11-6
月のみえない街
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
4
14-10-18
生命の陳腐
-
吉岡ペペ ...
自由詩
7
14-8-25
月に還りたい
-
吉岡ペペ ...
自由詩
9
14-8-22
東京午後4時55分
-
吉岡ペペ ...
自由詩
4
13-12-9
銀杏あり
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
7
13-11-17
銀杏並木
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
5
13-11-13
少し
-
吉岡ペペ ...
自由詩
12
13-10-28
フランシス・アリス展にて
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
11
13-8-25
めまいがする夜
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
8*
13-6-5
HINNKETSU
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
2
13-5-28
脱走
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
4
10-12-12
どこで生まれ、どこで消滅するのだろう
-
吉岡ペペ ...
自由詩
7
09-10-8
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