積年の黒くかびた墓を
新しく建て直すために
取り出された骨壷

つるりとした陶磁の表面は
寒々しく
気を抜くと体温を吸い取られそうで
鳥肌が立つ

生きていた頃よりも
死後の青みが ....
わたしが終わらせたがるものを
あなたはいつも始めたがった

わたしが言葉に似せたものを
あなたは言葉に戻してしまう

同じ魔法をかけられたのに
あなたは青、わたしはくらやみ
驟雨
壁の絵を外すと窓がある
まだ名前のない誰かの清潔な床に
点々と零れた眠りを辿る
廊下に並んだ額縁の端
署名が目に入る
布をかける

遡行する
中庭の石畳はまばらに濡れ
痩せた ....
わたしの身体のどこも嫌いだけれど、
たったひとつ、手首だけはすきであった。
骨の形の見える
親指と中指一周分の筒は、
まるで普通のおんなのひとのように
繊細に自立しているように見える ....
お鼻の高いおくさんが
キャリーを曳いて家を出る
きらわれ者のかあさんは
むすめの手引いて家を出る
きれいなあしたを夢に見て
あるべき門出をやり直す
首なし亭主の死体つめ
青いお墓に捨てに ....
【7.25 晴れ】

am7:00 起床。
よく眠れたおかげで体が軽い。
共同サロンで朝食のヨーグルトに蜂蜜を入れてかき混ぜながらル・モンドを広げていると、昨日の学生グループが揃ってやってきた ....
今はもういないあなたの席すわり苺みるくのストローをかむ  立ち去る君にかける言葉も無く、
立ちつくす僕は一匹の蛙だ
やっと啓蟄になったのに
気が付いた時に
桜の蕾はパンパンに膨らんで
僕らの別れを祝うように
枝は軋んでいた。

僕が声をかけ ....
唄われなかった歌があり
語られなかった愛がある
繋がれなかった情があり
結ばれなかった花がある

それでも
呼ばれなかった名前はないだろ
そうだと言って
笑ってくれよ
いくつもの音階なのだ
テーブルの上にある 声は
落とされていくその言葉として聞かされた
その言葉として そこで 転がった

言葉の響きを聞いた
テーブルの上にいた 僕は
今はもうすでにな ....
ツヤのある赤が号令をかけて
巨大なビル群が尻尾を巻く


有り合わせの楽隊が
クラブミュージックを始めたら
ナイトライダー夢での君さ
世界がイカスミをかきこむや否や


焼け跡がつ ....
{引用=

チョコレートがきらいです
チョコレートがきらいです
チョコレートがきらいなわたしは
うまくひとをあいせない

チョコレートって見るたびに
それは板チョコでひいんやりしていて ....
君はいつか僕に会えるだろう

人は意外とかんたんに
見知らぬ遠い場所までいくことができるから

僕も毎日、想っていた

父さん母さんに連れられて
テニアンやサイパンにまで
砂糖黍畑を ....
へえ、そうなんだぁ

今はもう小さな児童公園の近くに祠があるだけで
不忍池と同じくらいの池がここにあったなんて信じられない

畔にあった茶屋のお玉さんが身を投げたのでお玉が池と名づけられたと ....
George Winston Longing/Love(あこがれ/愛)

http://www.youtube.com/watch?v=-s9NeFSHecE

友達が弾いていてすぐに虜 ....
胸からぶら下げた
白いプラカードが標的の証


次々に降り注ぐ
憎悪のつぶて


血を吐き
涙を流し


それでも倒れることを許されず
ひたすら意味のないゴールを目指 ....
その国
国なのに王を持たず
恋人もいない

波打ちぎわが逃げ続けるので
海は憧れの的

         つぐみの子が口を開け
         「夢が叶った」
         と ....
花のような実際さで
ただ胸を一刺しするだけで

そんな考え方しかできない
僕らはもう助からないね

レブラント川に流されていく
花束と柩の航跡が
いつまでも心に残るようには

 ....
電柱に
カラスの親子が
とまってて
海の向こうを
眺めてました
サバンナで
傘もささずに
歩いてる
私のことは
忘れて下さい
荒れ地には
ただ花を摘み
蜜を吸う
少年たちが
花のかんむり
国境には

別に線など引かれてはいない

インドとネパールには

ただ歓迎のゲートがあった

トルコとギリシャには

白くほこり立つ

コンクリートの橋があった
 ....
夜に見上げる雨の
見えなくても見える軌跡でした
一度にざわめく夜でした


これからは みな
汗びっしょりだ
(たたんた たんた)
(たたんた ててて)


 ....
【7.24 快晴】

am12:00 タイのバンコクに到着。
空港の有料トイレを使用。
いつも思うのだが、排泄にお金を払うのは人間として納得いかない。
再びルフトハンザ機に乗り込み次の中継地 ....
 
 
習ったばかりのルートの記号を
少年はノートに書きました
丁寧に書いていたはずなのに
最後に記号は壊れてしまいました
わずかな隙間から覗き込むと
自分が幼少時を過ごした町の海が見え ....
またぞろ、首都に恐竜の骨が現れた。
しかも泡の抜け殻で

唸りを上げて
ブロントザウルスの首の骨は
子供達の学んだ校舎を
子供達の遊んだ公園を

今は髭の生えている
今は化粧の香 ....
  ↑      ←       ←        ←       ←   



私はぼんやりした人である
だから空へ登って行きたいと願う 手段は問わない            ↑   ....
南西
紅い沼
ヴェントリン

秋色
誰かの禁断症状
不潔な針

バスタブの汚れ
落葉色の血
アスピリン

惨酷な唯識論
震える轍


シリンダーヘッド ....
{引用=
(あの時こうしていればよかったなんて思っても、本当に戻れたら、きっと同じことをするに違いないのに)


【7.23 快晴】

am6:00、起床。
モーニングアラームをセット ....
あおい蕾が
春の嵐にぽきん、と折れて
公園のくずかごに捨てられている



花の命のありかがわからなくて
こわごわ抱いて家に帰る



光に翳すと
やわらぎながら
ほどけてゆく部屋



輪郭をも ....
瑠王さんのおすすめリスト(1548)
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