{引用=昨日の空と、今日のわたしと、明日の凪と、そこに存在しない隙間、}




窓際のプリズム きみと共有し 虹のない冬に射しこむキセキ



近づいてなお遠ざかる逃げ水にかざす指 ....
iPodから流れる
リロンのさわやか会社員を聴きながら
雨雲の去った青空を見上げてると
心も伸びやかに 
どこまでも泳いでいける気がする

いつか親友と走った道
うぶだけど どこかませて ....
真夜中にとめどもなく
浮かんでいる



多層の意識の吐露



舞台は悲劇と喜劇を目まぐるしく映して



時計の針だけを朝に近づける



虚ろな時間さえ
真実を想って



眠りに誘われ ....
やっと唄えるようになった16人が
唄った歌は
たくさんの人に向かって
中空を漂っては消え
漂っては消えてしまうので
なかなかたくさんの人たちには届かず、
僕たちはもう一度中空に向かって唄っ ....
今生は酷や哀しやと
声にも出さずに蒼穹の
漂う雲を眺めけり

積みたる石を
崩す鬼の声を聞きて
慌てて小さな掌で
守るも無情なり

散らばる小石を集め
また積みたる ....
言葉がつきるまでならいってみる
重いバッグを腰にして
鉛のように思いをラクダで運び続け

青空の中に目指すように進んでいく

どこかへと前へ
そんな風に歩き続けて

ピラミッドで化石 ....
「玉揺の銅鎖樋から伝いし雨水と{ルビ手水鉢=ちょうずばち}から伝いし雨水が溜まる水甕から零れた水琴窟の琴音、それは忘れられた嘗ての祭りで誰かさんが掬ったであろう金魚の独りごち」




琴の ....
星は瞬きを禁じられ
月は白む空に輪郭を透かす
夜が死に
朝が生まれ落ちるまでの
混沌と森厳に漂う

四海の色を数える頂
一瞬は濃淡により誓われ
時は不動のまま移ろう

雲 ....
いつか やってくると
願っていた
ゆめみた ガラスの靴
わからずに 足にすれば 先があると
いきつけると 信じていた そんな
昔話が揺らぐ あたしの
街のかたすみ靴物語り
      ....
もう着るものかどうか、わからないけれど
さらさら、木綿の肌に触れる

待ちうける その時の
今 やってきた季節のさかりに
たくさんの声がする
行こうか/行ってきます/行くよ/さあ
いって ....
 雨が葉に、チラチラ揺れ動かす

 うすきみわるい湿気は懐かしいような

 植物の膨張気配で。

 
 朝、アナタに会いたいと鳥は鳴いている
 アナタというのはもっ ....
独りぽっちの君は
屋根の上に座り
じっと膝小僧を抱えて

星空を眺めていた。

独りぽっちの君は
部屋の隅に座り
じっと膝小僧を抱えて

畳の目を眺めていた。

独りぽっちの君 ....
例えればあなたは
この砂漠に育った


風の紋様のように
年輪を刻んだ



太陽の灼くように
苦痛と恵みとがあって


月の照らすように
癒しと哀し ....
{引用=「出かけないか。」
「どこへ?」
「過去へ。」
「タイムマシンでも発明したの?」
「まあね。真っ暗な夜があればいいんだ。」

神様は天球に宝石箱をひっくり返し、銀の砂をまいた。
 ....
ああそうだったのか

机に書かれた小さな頃の落書きに

思い出し笑いをして

俺にもこんな時期があったんだなと

不覚にも年老いた感じになっていた

家の柱につけられたせいくらべの ....
地面が赤く輝く
次々と生まれるルビー
祝砲と産声が織り成す交響曲は
誰の目にも美しいのだ

皆が同じ方向を向き
歓声があがれば
そこに美しさはある
逆を向いてはいけないし
向こうだな ....
と、その人は言った。

なんとも不思議に穏やかな笑顔で、
世界の涯へでも
身軽にリュック一つで出かけられそうなほど
軽やかな足取りで。

すべてはよりしろになる
悪しきものも
良いも ....
世界を救うんは
お前やから
そんな風に惚けたように
言う母親は
年の割には肌がきれいで
触りたくもなる

僕は頷いて
今後のプランを彼女に示すけれど
それにはそれほど興味は持たない
 ....
雨が降る
丘に埋められた木の実の底に
たゆたう森を燃やすために

ほつれた右目から
麦の穂がゆれる
ぼろぼろの人形をくわえて
金網をくぐる裸の猫に
背中にゆれる麦畑に

ちぎれた腕 ....
私には皮膚が無い。

自分に目覚めた遠い何時かの日に、ぺろんと全部、それはそれは見事に剥けてしまったのだ。

お陰で今の私は、さながら小学校の保健室にあった、筋肉や内臓がむき出しの人体模型のよ ....
100回魔法が

使えるようになったなら


僕はそのうち何回を

自分の為に使うだろう


自分を嫌っているようで愛している僕は

たくさんたくさん、使うだろうね
 ....
廃屋となった家の二階で古いペダル式オルガンが泣いているのが聞こえる。

わたしはその隣で寝ていたのに。ごめんね。

家の主はもうきっとそこには帰れない。でも忘れない。忘れない。柔らかな音色。
 ....
     空中と空域
     風鈴と風音
     陽射と陽溜
     浮かぶ絵は
     すこしかわる
七月は一艘の舟
僕らは詩の上で旅をする
オールは持たず自在にすべってゆこう
喜びも悲しみも傍らに従えて
まだ陽はあんなに高いのだから


指を浸せば波紋の向こうに
雲は流れ 陽はきらめ ....
水の中でしか 
  生きられないと 
    思っていた
        日々  
きみの
ゼリーの肌に最初に触れた せつな
素人の二人が 不器用に
一つになって
創造が始まった  夏 ....
流れ落ちる水は
千年前の水と変わることはなく
ただ重力の思う通り
落差のあるがままに
変わらぬ風景を作っている

そんなあり得ない話を信ずる訳も無く

流れ落ちる水は
削り取った岩の ....
玩具銀行の赤い判子を押した 
福沢諭吉の万札を短冊代わりに 
笹の葉群に吊るします 

夏の涼しい夜風が吹いて 
はたはたはたはた 
数え切れない諭吉さんが
笑います 

時折ちらり ....
僅かに感じる視線に

蛇に睨まれた蛙のように

小さ角においやられていった

繋いでいた手は

急に離されまた掴もうとしたけれど

追い付くことはできなかった

人は誰でも大き ....
どうやら苦手なものに好かれてしまうらしい

人前で話すのはいつまでたっても苦手なままなのに
旧友の結婚式でスピーチを頼まれてみたり
不得手解消と中途半端な意気込みで卒業した英文科の呪いなのか
 ....
恍惚としていない。
目眩を覚えるような深淵に、どれ程の時間触れていない事だろう。
それは、とりもなおさず生きながらの死を意味する。
なぜなら、本物の美や愛に至った時の恍惚感こそが、唯一己れの生を ....
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