名前を知りません、
ごめんなさい、と言います。
花を花と言います。
しかし、君には、
きっと、それなりの名があるのでしょう。
僕は、君を表せません。
散歩をしていると、思うのです。
なんて少ない言葉で ....
空にはまあるい月が照り、
山には桜の花満開
それを眺めるウサギの背
一緒に踊ろu とタヌキ数匹

その囃し歌 wo
井の中の
蛙が聴く

こんな満月の宵に
夜桜満開
浮かれた蛙  ....
{引用=
嫉妬に狂った女が送ってくる
ヒステリックなメール
私が貴方の何かを奪ったのだという
よく分からないのだけれど
だとしたら謝らなくては?

ごめんなさい?
違う、もっと別の
 ....
貝柱の干物を買うために

レジに並んでいる僕

やがて順番が来て

金髪の日本人女性が

レシートをくれた

ランダムでアナグラムな

数字の羅列だが

「愛しています。」 ....
雨よ

もし私が倒れたならば

私の上に降りしきってくれるか

花を咲かし

木を育て

生命を司る雨よ

お前の一粒一粒が尊く

その、あたたかき粒を
 ....
生まれてから
もうずいぶんと歩いてきた
短い人生
もう半分くらい来たのだろうか
そんな僕をあざ笑うきみとの距離
遠くにきみは行ってしまった
僕を囲む人々皆
逃げ水のように消え去ろ ....
暁に踵
窓に花飾り
ふるえる指に
白豹を捧ぐ

光の消えていく夜のつま先
誰か僕を追いかけてくるものがないか
結び合わされたたそがれどきの独白
襟元にさざめく大胆さ

転ぶように坂 ....
靴の中に散らばったいくつかのジグソーピース(履いて出かける)

毛玉のついた毛糸の帽子をすっぽりとかぶる私の頭

発熱する横顔を追いかける冷たいからだ

掃除機で吸い込む埃と誇り(ないと呼 ....
風船が飛んでいった
遠く
遠くへ
そして
すーっと
空に融けた

機械仕掛けの巨人兵が悲しい顔をする
手は空に差し伸ばされている
僕は
いいんだよって
しょうがないことなんだって ....
バイバイ カザルスホール

最初は静々と
自信のない歌声は
旋律の迷いを消すだけの声で
他人の声は聴こえない
自分の声も聴こえない
歌に詞(ことば)はなく
声に魂はない

次に粛々 ....
古城に積まれた石の壁を
遠くから眺めて
はせようとするけれど
なにも浮かばない背景

わからない時代をわかるなどと
桜の開花に似せて占いそうになる

今ある自分の足元の
小さな水溜り ....
これって何かの間違いだったりして

夕方近くに先日面接受けた問屋さんからの着信
胸の震え抑えつつ電話に出てみれば採用しますの吉報だった

他の誰かと間違えていないよね

いつもの野良猫に ....
お早よう! 夜が明けた
全くひどい嵐だったが
ノアの箱舟の諸君、
どこでも好きな所へ行きたまえ

全くひどい夜だったよ
川を流れるオフィーリア、
太陽の光は残酷なものだ
もうお前の顔に ....
冥土にも知る人は居るのか
笑いが消え愁いの毎日
娑婆で見た弥三郎ばかり
もう誰もが信じられない
泣かないで
言い当てた
浄土を信じて


出る杭は打たれるけれど
ほらちゃんと揺らが ....
桜の花が咲く 花が散る
花の影がわたしを斑に染める

晴れた空はうつろに息づいている
わたしにきららかな憂愁が降る

胸のうちをほの白い人の列がゆく
半透明に やや蒼ざめた横貌を見せて
 ....
 
 
鳥かごの中で
小さなキリンを飼ってる
餌は野菜だけでよいので世話が楽だし
時々きれいな声で鳴いたりもする

夕焼けを見るのが好きで
晴れた日の夕方は
日が沈むまでずっと西の空 ....
『金子みすずは素晴らしい』

これ、お母さんの口ぐせ

なんで?と聞くと

『だれも気がつけなかったことに気がつけたから』

なんだって


詩人とは、そういうものなのだろう と ....
惰性モノクローム
白黒なんて時代遅れだろ?


教室なんて飛び出してしまえよ
革靴なんか脱ぎ捨ててしまえよ


空に手を突き出せ
そして、塗りたくれ

指が絡まるくらいに
そうだ、塗りたくれ

掻 ....
テントの外は暗い闇
ブランコ乗りが落ちた。
テントの外に青い月
ブランコ乗りは落ちた。

 ネットはあった。
 多分あった。
 けれどもその
 網目は広い。
 
テントの中は無人で ....
あの遠くに見えるのが、
ダウンタウンのビルの群れ
ガラスの建物達が、光りを吸っている
白い家並みが黙っている木々の中
赤煉瓦の屋根は、みなが城と呼ぶ屋敷 
尖塔を空に向け 
放ち、教会のよ ....
死んだ鳥みたいに止まり木にじっとしてるけど
お気に入りの曲がかかったらフロアに飛び出して
今しか命がないみたいに激しく踊るの

タップは踏めない(彼女裸足だから)
フロアは汗とアルコール ....
鏨(たがね)を打ち込む

光沢のある表面に
一閃の傷をつける
堅固な光沢のある表面に
鏨(たがね)を打ち込む

切断する術は腕一つ
ハンマーふりおろしの際の微妙な躊躇は
表面を滑 ....
{引用=


それは

空洞と
いう名前の

留保に過ぎないのだと

口に出していた
或る夜

人はすべて
寝静まり

ベッドの上で時間が
ぐんにゃりとする

 ....
廊下にある
黒板消しのクリーナーの台に
花も水も入ってない空っぽの
白い花びんがある。

生徒たちがふざけ合い、走り回るからそのせいで
花びんにぶつかるか、ぶつからないか
そんな状況をハ ....
{引用=
約束の時間に間に合う為に道路に飛び出してきた子猫を轢殺す
目の前の死にそうな人間を救うより偉業を成し遂げる為に労力を使う
そんなあなたは時々泣いてみせる
苦しい重荷を一身に背負ったヒ ....
光のない部屋で

草木は頼みもしない花を咲かせ

ほころびた香りが鼻先にまとわりつく


風の無い部屋で

種はその不幸に気付きはしない


(今夜 ルーリードに手 ....
百まで積んだら
零まで崩して
千まで積んだら
零まで壊して
万まで積んだら
戻れなくなる

知って積むのは
罪になるのか
知らず積むのは
恥になるのか
戻れないなら
もう戻 ....
雨が降っている
雨は私の屋根を打ち
  私の壁にしみ込んで来る
雨が私の枕を濡らす
  水というより、夜の、宇宙の体液だ
雨は、私のマスカラに降り
   私の服に降り
   私の靴に溜ま ....
非対称のしあわせ
暗がりのむらさき
すれちがう音
知ることなく去る音に
黒が結ぶ蒼


星ぬぐう想い
明かりの消えた
棘 棘 棘
招びよせたなら
(ぬくもりな ....
きらきらとチョークの粒子の降るサハラ(先生、胸が灼けるくるしい。)
瑠王さんのおすすめリスト(1548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
名前を知りません(春について3)- クローバ ...自由詩5*10-3-31
蛙_to_満月- ……とあ ...自由詩6*10-3-31
ハッピーエンド- 高梁サト ...自由詩10*10-3-31
ウォーク_スルー_ラヴ- ハイドパ ...自由詩9*10-3-31
- 蒲生万寿自由詩1*10-3-31
My_Faith- 寒雪自由詩210-3-31
空の記憶が残像する- 瀬崎 虎 ...自由詩2*10-3-31
がらくたのそれからと私のまつげ- なき自由詩3*10-3-30
巨人兵- Oz自由詩410-3-30
合唱を_さらに合唱を_ーバイバイ_カザルスホールー- ……とあ ...自由詩9*10-3-30
桜待ち- 朧月自由詩110-3-29
言い聞かすひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*10-3-29
_朝の歌- salco自由詩4*10-3-29
弥陀に逢わずにいられない- 板谷みき ...自由詩2*10-3-29
桜_時- 塔野夏子自由詩5*10-3-29
鳥かごのキリン- たもつ自由詩2510-3-29
それに、気がつけるか、つけないか- くろきた自由詩510-3-29
惰性モノクローム- 青井とり携帯写真+ ...210-3-29
ブランコ乗り- 亜樹自由詩210-3-28
ゴンザレスの丘- 月乃助自由詩11*10-3-28
ROLL- はるな自由詩110-3-28
鏨(たがね)- ……とあ ...自由詩6*10-3-28
あどけのない空洞- 真島正人自由詩7*10-3-28
花びん- 山岸美香自由詩3*10-3-27
鸚鵡返し- 高梁サト ...自由詩7*10-3-27
悲しみよこんにちは- 唯視自由詩310-3-27
つみ木- はるな自由詩310-3-26
雨が降っている- salco自由詩7*10-3-25
降り来る言葉_XLVI- 木立 悟自由詩610-3-25
砂漠- ことり ...短歌810-3-25

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