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2拍と4拍で飛び込んだ
シロップみたいな信号機が霞む夜
アクリルの透明なマンホールの蓋を開けて
雪化粧の過去を見てた
そこにあなたはいない、いないように、いた

境界の塀を歩く旅人
もう ....
貴女の瞳の
奥底から湧く光、
わたしを私たらしめる
この世界の根源なす言ノ葉

やわらいで此処を生きる日々、
貴女に近づきゆく行為なりと

 宙空に伸びる細い板橋渡り進む
 眼下には ....

私の滴が落ちる
テーブルの上
水たまり
ほら、私がいる


私の
私の滴が落ちる
テーブルから床へ
水たまり
ほら、私がいる


揺れすぎて歪んで
まるで涙みたい
 ....
ナイフとフォークで
青い空を切り取れたなら

いま雨が降っていて
悲しい目をした人に
温かい光をあげられる

側にいられない代わりに
空を贈るから
見上げて欲しい

僕のわがまま ....
根底にあるものは確かにあるのに。表現するまでにとてつもなく時間が必要なのに対して。いつまでも付きまとう札。レッテルでもいいし名札でもいい。私にはまだまだかけそうにない、題材が山のようにある。自分にとっ .... 冬を編む音が聴こえてくると
祈りが近い
夕暮れが愛おしい
(行かないで)
熊ノ森のはずれにあった
馴染みの毛糸屋は
廃業してしまったらしい
けれど
絶望するにはまだ早い

めぐりめ ....
あなたは林檎のかたちをした蜜柑です
濡れた皮を剥きながら
でも 必要だったのは
その 一つ分のくぼみだけでした
──献杯の酒を飲む夜に

  * * * 

高校三年生の頃、僕は恋をしていた
あんなにも好きだった娘(こ)に
教室で話しかけることもできず
震えながら・・・告白しようとした
夏 ....
 ものうい口づけの時
 真昼のカーテンが そっと身をよじらせ
 触れ合った歯の小さな音をも
 ききのがさない

 ある時
 生命を捜し求め
 悲しい広さを見い出した
 貞操を否定す ....
 男が 居た
 美しい男だ
 あぜ道沿って咲き誇る
 紅のみち
 彷徨って舞いわたる

 男が 居た
 彼は蒼白い顔に大きな目を光らせて
 おしゃれなスーツで包む
 細い し ....
書きたい言葉は沢山あるのに、綺麗に並んでくれないから、好き勝手に動き回って、結局何も届かずに、糸の切れた風船たちは、ゆらりゆらりと、游いでいく。 しわをつけたたんぱく質
に管をとおして、
ビデオを返しにいくあいだに
血をすわせる
わたしでもなく、
だれかでもない、
しょざいない命にたちむかう
そんなことができるかどうか

 ....
象のような花が咲き
絶えぬ浪を踏みつづけている
霜が静かに鳴っている


海をすくう
手のひらが光る
すぐに消える
すぐに光る


わだつみではない
一滴で ....
結晶の木々が
悪霊とともに
凍りつく
内臓が腹から飛び出し
辺り一面に
器官という器官が
さめざめと
泣いている

結晶の木々が
精霊とともに
歌いだす
ぶらりぶらんこ
ピエ ....
忘れた、ということを
忘れている道草の
風色はそよそよと
帰れないでいる
ほのぐらい影
(さようなら)さようなら
ずっと

うすぼんやりとともるこみち
ぽつり、ぽつり遠くまで
 ....
大きな窓のしたで
セックスをしましょう
往来へでて
人殺しをしましょうか
それとも
花壇に種をまきましょうか

笛を吹きましょうか
肉を焼きましょうか
もうすこしここにいましょう ....
価値のない夢を見ている  小さなスミ子さんは
短く刈り込んだ髪で
不安気に
わたしの隣に立っていた。

「今日から働いてもらうスミ子さん。いろいろ教えてあげてね」

ナースから少し離れて
私たちは長い廊下を歩い ....
えら
背びれ

くちばし


囚われている

その範囲からの逸脱は
一方には死
もう一方は生を意味する

彼にはその水槽こそが出発点であり
前提であり結論である
保障され ....
はじめまして、と言って、町に住み始めたね。
日々、白い顔をした町を刻んでいくと、
黄やピンクや赤が顔を出してきて、
それとなく、そのまま、口にして、飲み込んで、喜んでいたね。
この町にどんな食 ....
さあ苺を食べなさい
まだ酸っぱいけれど

食べ終えたら
好きなところへ
おゆき

もう煩いことは
言わないから
ゴブリンのゴブレットには
詩がもられている
ふゆるはるる

スイートピーひとつで
羽の生えた船が作れます
ほらこれはキール

冬に婚ふ
秘めがちな姫君
パエトーンの落とし子たち
 ....
死にたい日に
いちばんすきな靴したを履いて
興味のないパーティーへでかける

足首に
ほそいロザリオをつけた男に抱かれたら
こころとからだがはぐれた

音が鳴っていて
とても静か ....
目覚めているのは心だけだろうか
雨が降っていた あなたのように
見知らぬ顔でドアをひらいて
涙で濡れたその頬に触れる


  息ができないの
  あなたでなければ、


雨の降る窓 ....
賄賂に有らず では 有りません
秘話の色でも 有りません

鶸と書く色は 銀杏チックだと
今日 初めて 知りました

知らないことが 多すぎて
知りませんとも 言えなくて
 ....
君は踊る
薔薇を 菫を 雛菊を踊る
揚羽蝶を踊る
木洩れ日を 気ままな風を踊る

君は踊る
虹を 青ざめた夜明けを 葡萄色の黄昏を踊る
波を 湧きあがる雲を 嵐を踊る

君は踊る
 ....
 愛してるよ

   愛してるよ

     愛してるよ

       愛してるよ

         愛してるよ

           愛してるよ

         ....
詩人がどんどん集まって
目玉と言葉をぐりぐりさせて
自分が一番すごいのであると
くるくるくるくる喧嘩ゴマ

困った山猫裁判ひらいて
ご存知通りの判決ですが
森のドングリ大漁なれば
小鳥 ....
こと座は言座、晩春の
明け方の空で奏でられ

いちごは一語、苺じゃなくて
けれどもそれぞれ甘酸っぱくて

苺の一枝髪に挿し
三々五々とイチゴ市

苺の灯りを手にかざし
一期一会と参 ....
目が覚めて
昨日の夕食で朝食
元気なく出かける
昼休み
車内でパンを食べ
展望台で歌っていたら
ダイジョウブデスカと
片言で心配される
帰り道
急にお腹が痛くなって
インスタントの ....
瑠王さんの自由詩おすすめリスト(1289)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
UNERU=UNERU- XIAO自由詩324-1-29
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