砂漠には
牡牛や熊や鳩や鷹
大昔
それらすべてはひとつであったと
髭づらの人が
乱れる息を
掌の中
上手にすり合わせ
微笑み
「悪疫は煮沸消毒いたしましょう」
「悪疫を煮沸消毒いた ....
歌は要るけど詩は要るか

ことばは要るけど詩は要るか

イルカはいるけど詩はいるか

詩はどこにいるか此処にもいるか
卒論はハナモグラ語
ハナモグラ語における
平均異なり語数について

修論は異言について
非習得言語に対する人間の場面依存的翻訳能力
霊媒は何語で喋ったかということ

もちろんどちらの論 ....
その子どもには親がいなかった
そのライオンには子どもがいなかった
1人と1匹の目的は1つだった
そして彼らはともに出会った

寂しさは他者がいて初めて感じるもの
両者は初めてその ....
道を歩けば 犬とすれ違う
人とすれ違う
暗雲を 見上げ
虹を見つめる

屋根を見上げ
雨だれで 口を潤し
石ころの 匂いを感じ
緑の葉を 味わう

小石を拾いあげる
川の中に 放 ....
 淡雪は炎のように降りつもりきみの素肌の灼熱を知る



 凍蝶の滑り落ちゆく黒髪にかかる吐息は結晶化して



 性愛の天を凌いで伸びる蔓 凌霄花は空にまみれ ....
私はここにいますよ
と、教えてください
私はここにいますよ


ふたりになかった夏の陽の
少しの
眩しさに消えぬよう

ふたりになかった夏の夜の
ふるえる
澱水に溶けぬよう
 ....
本当のかなしみを知るひとは
かなしみのあり様をあれこれと邪推せず
涙で濡れた手のひらにあたたかな眼差しを重ねてくれる



本当のかなしみを知るひとは
ひとの過ちをあれこれと論ったりせず ....
煩わしい程に儚すぎて


熱を帯びた
ひと夏の境界を越える




ひと握りの世界と
断片と化した意識の中の


朦朧とする扇風機の陰で
雷雲が産まれた







日の暮れた、少し後
光 ....
葉月八日は身のためゆうて
この日は誰も船出しやーせん
凪いじゅうても泣き見るがやき
昔の昔はほりゃ{ルビ無茶=わや}するもんもおったけんど、
へんこつ、権太が目にもの見せちゃるゆうて
葉月の ....
突然にドアが閉まり外は雨で晴れた嘘で
求めあってそれを拒みそれを受けて袖を噛んで
意味を探す世界中の老いたメディア無為な学者
帰る場所はやがて私原子核の雲のように

情熱は延焼する劣化しつつ ....
季節風を操作して
思い出を計測するための
単位を探している


藍色の総譜には
奏でられない音符
アレグロの雲の行進
秋の実りにむけて
受け取りきれない
痛みと喜びを
 ....
石の詩を書きたい
原石などではなく
その辺のただの石っころりんの
ひん岩とか、けつ岩とか、あんざん岩とか
まずその名前
貧血とか安産みたいだよね

それから
掘らなくても川原に転がって ....
ためいきと 寄せてはかえす 欲情と

あさがたの 青さに浮かぶ 倦怠感

あしもとで からまる毛布 肌ふたつ

うつむせに つらなる背中 おなじ汗

願望は ねむりのなかで 実を結ぶ
 ....
※アメリカのライト・ヴァースの経緯については「ライト・ヴァース雑感2」をお読みください。→https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=215625


こちら、 ....
巡る季節のメルクマールは
春なら山吹色繚乱
秋なら様々紅葉だろうが
夏には草が深過ぎる

朝顔 向日葵 鳳仙花
白粉花と 夕顔と
露草 ねじ花 百日紅
小学校の夏休み

街を離れて ....
私の希望を思う言葉に知る
ひどくつぶやきに思わされながら 
思う 私は 思いを
寂しげな憂鬱に浸っている


何もしない
そして 何もしないままである
私は遊ぶことなどなくいつも 音楽 ....
それは

芸術家が作ったから“art”なのか

それとも

美術館にあるから“art”なのか

もし前者ならば

芸術家のまわりは………

そう、書き損じの一つでさえ“art” ....
頂点を仄青く明滅させる三角形が
部屋の片隅に居る

銀のお手玉をしながら
華奢なアルルカンが宙を歩いて過ぎる

星のいくつかが
音符に変わり また戻る

硝子瓶がひとりでに傾き
グ ....
むのたけじ『たいまつ』そっとひらく赤い 行間引かれた線にひかれる

まずおわる はじまり関係する前に 詩聖に浸り愛でる 弱さを

まずおわる ひのでひのいり続くなを なを名を忘れたくない御なを ....
 夜想曲

おお夜よ、おお夜よ
人は眠りを貪りながら死は恐れ
瞼を閉じて覆い被さる闇を追い出し
より暗い臓物の中へと逃げ込んで
しかし閉所恐怖をも克服する為
そこにマッチの軸で
天国の ....
浜辺へと歩けば、
島の彼方に船がいくつも浮かんでいるのが見えてきた。
そばには、サッカーをやっている黒ずんでいる子供たち。
足下へ、白いボールが飛んできた。


遠くにあるのであろう、ゴー ....
ガンダムではなくて
数学のゼータは
素数の秘密とか
いろいろなこと良く知ってるらしくて
ほら
フェルマーの最終定理なんかもね
数学者や計算師たちは
はるばる訪ねて行ってでも
いろいろと ....
さぁ、

現代詩フォーラム2.0
はじまり はじまり〜
{引用=現代詩フォーラム2.0とは、現代詩フォーラムのバージョンアップの事である。
詩人達のクリエイティビティを刺激する、斬新な新機 ....
さらさらと吹く風に
合歓の花が揺れている
北半球の夏は今

南半球の夏は今は
こちらから見て太陽の向こう
地球の軌道の
ちょうど反対側

赤道の向こうの
コットンツリーやブーゲンビ ....
{引用=
「おはよう、
せっせとお弁当箱に昼食を詰める
この世界のなんらかに収まりなさいと
話しかけてくる忙しげな背中
通学路に捨てられた雑誌には
艶びかりする牡牛の角と蛙の屍
女の子の ....
シャネルの前にはいつものように孤独な乙女が
「私の志集」を薄い胸の前に掲げて佇立している
思えば20年以上前から立っているけどリレー制なのだろうか
夢多き若気の士心は1部300円というのに誰も買 ....
         



経糸の波が島に打ち寄せ
砕けた珊瑚の欠片が筬の羽の隙間を通る  
浜は白く織り上げられ
降っては降りてくる日射に
転がる岩岩は奪われた影を慕っていたが
素足 ....
             



淡い夢をみる夜がある
夏休み庭に植えたブーゲンビリアに
いつの間にか背丈を追い越され
生い茂る葉がどれだけ季節を重ねても
記憶は夏しか残らなかった
 ....
遅刻しちゃいそうなときはもうどっか別なとこにいっちゃいたい
行くところは
どこでもいいしどこでもない

どこでもないから
結局学校へ行く
学校と
家と
もうひとつくらいあればいいのに
 ....
瑠王さんのおすすめリスト(1548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鬼子- 高梁サト ...自由詩10*10-7-28
パウル・クレーの絵をください- 小池房枝自由詩4*10-7-28
リリカルな言語学- 海里自由詩4*10-7-28
みなしごとライオン- 麻生ゆり自由詩2*10-7-28
立つ河原で- 番田 自由詩310-7-28
雪月花_- 夏嶋 真 ...短歌29+*10-7-27
静かですから- 清水勇介自由詩310-7-27
本当のかなしみを知るひと- 恋月 ぴ ...自由詩42+*10-7-26
あめの来る頃- オリーヴ携帯写真+ ...510-7-25
咲の婿取り- salco自由詩4*10-7-25
螺旋流- umineko自由詩4*10-7-25
思い出の単位- あまね自由詩610-7-24
石と詩- 海里自由詩210-7-23
肌と肌- はるな川柳110-7-23
ライト・ヴァース雑感- ふるる散文(批評 ...20+*10-7-22
夏の七草- 海里自由詩210-7-22
紙としての灰色に- 番田 自由詩210-7-22
屁理屈- くろきた自由詩210-7-20
現象:或る七月の夜- 塔野夏子自由詩7*10-7-19
なぜかピアノのある物理講義室で、たいまつをよむかじさんが好き ...- は やし ...短歌310-7-19
- salco自由詩6*10-7-19
あのボールの、行方に- 番田 自由詩110-7-19
月と太陽のゼータ- 海里自由詩110-7-18
現代詩フォーラム2.0- 光井 新散文(批評 ...110-7-17
合歓の花_揺れやむとき- 海里自由詩210-7-17
逆創世記- 高梁サト ...自由詩15*10-7-16
7時15分の女- salco自由詩9*10-7-16
布晒- 楽恵自由詩17*10-7-16
常夏常世_- 楽恵自由詩8*10-7-16
- 一華自由詩210-7-15

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52