巨きな木箱は赤杉の 
爪をたてるように 水をそそぐ
息をふく焼け石を投げ入れ 囂々
貝を煮る
牙をとぐ 原始からの導きは
何をも与えられていながら、
選ばず それだからこそ月明の
静謐な ....
マミが笑って ユウコが溶けて
窓からの日差しで
宙に舞っているわたぼこりがよく見えた

溶けたというのは
消えたとか 死んだという意味ではなく
とても細かく分散され
地球に散らばったとい ....
お風呂から上がると
生き返ります

そのあと水を飲むと
もっと生き返ります

ひだまりで昼寝をすると
生き返ります

そのとき誰かとぎゅっとすると
もっと生き返ります

美味し ....
よく見知った鳥たちの
生まれる音が遠くから
ここまで
骨がぶつかり合っているようにも思える
低い腰つきと
正確な手さばきで
つぎつぎと収穫されていった
ばんざい 収穫だ
ばんざい 越冬 ....
テレパシーが使えるなら誰も苦労しない、だなんて
痛烈な意見にお腹が痛くなっても
やり場のなさはだいぶ楽になった
初めは鑑賞で良かったのになと
泡がどんどん膨れ上がっていく様を自嘲する


 ....
今日限りのビタミン
祈るように弾かせる
くり抜いた芯は自由で
果肉は砕かれてしまった

水溶性
だと知っている
だから繰り返すのか
{引用=かわいちともこさんのイラストから
http://nib-s.org/}

くずれおちる塔の
やせほそった背骨のすべてから
祈りの声を響かせている
恋うる人の手を握る手と同じ形を一人 ....
象が楽しげにリズムを刻む

涙を流しながら

体を揺らし


少女はあなたに言うのだ


「彼にはあなたが思うような強さや弱さや意味や価値はないのよ 客観的に見て」


象が ....
典麗の色香は、純白の
輪舞する翅が揺れている
{ルビ無言=しじま}なひろがる花弁にぽつねん
ショー・ウィンドーの森の囲いにたちんぼが、

哂い声をあげた夢は、
苔むした褥を足にして
胡蝶 ....
十月の昨日に降った雨のことを思い出せる街があるそうだ

気が遠くなる雑踏の中にいて自我を支えに立っているのだ

きっともう何が嘘とかに対して怒り続けた日も過ぎたのだ

大気圏を感傷的に突き ....
酒で意識が蕩けていく瞬間
わたしが何を想うかは知らない(誰も知らない)
男友達の顎の下の陰であったり
女友達の腕の白さであったり
簡単には片付かない酔うままの気分で
わたしはよるをはかりもし ....
{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。


わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
空に伸びる
まっすぐに、高く刺しつらぬくように
あんたのとがった先で、身動きをやめた
その瞼を閉じたすがたが追うのは
玲瓏なさやかな風、そして
ささやく色づき始めた秋の街
ザワと色をな ....
小さなことを愛せたら

小さなものを愛せたら

もっと世界はきれいに廻るだろうか


いや、



大きなものも

小さなものも

ほんとは天秤にかけたらつりあってし ....
空の意図を
誤って手に入れた

微動せず色を織る
超えるとはそういうことか

静心なく

手繰って往けば
いつかは千切れるだろう

ああ、試すでもなく
ああ、赦すでもなく

 ....
張り詰めていた
こわばっていた
一本の糸の上を

緊張して歩いた
一歩 一歩
まちがえないようにして

まっすぐであった


でも疲れてた
疲れてた

顔を上げたら
落 ....
ビルディングひっかかってるひとつ星
    僕はみるみる涙こぼれる


指先でえがくデッサンほらそこに
    君と僕とをつなげる星座


この胸にシンクロするよリトルスター
    ....

エスカレーターに乗れば段を踏み外す
券売機のタッチ・パネルはいくら押しても反応しない
施錠をすれば鍵を無くす
自動ドアには挟まれる
わたしは
文明というものに適応するように
生まれつ ....
割った石を硬い石で叩いて
形を整えて積みあげる
石と石との間には剃刀も通らない
石の壁は数百年を経ても崩れないで
空に近く雲をしたがえて
城塞と都市とを保っている

毎朝通勤電車の始発駅 ....
■秋
すべての色を飲み込んで
ただ透明である、秋

■チャイム
夕陽が窓ガラスに映ったとき
風がいつも置き去りにするもの

■図書館
古びた新築の匂いがする

■デジャヴ
 ....
風来は たいふうの
すきほうだいに 人をもてあそぶ
 
時雨のあらがいようもない 
もうまわりは すっかりうす暗がりで、
背にする重たい気圧 に 青ざめてしまうほどに
息をひそめ  ....
心待った家路の果てに
ゴールデン・プラムの たわわな枝の
くちびるを這わす 実は あまく 
ちっぽけなあたしを待っていて くれる

鳥たちを 楽しませないために
そう ジャムにしよ ....
朝顔や木星金星西東

朝顔や木星遥か西の空

朝顔や金星親しく明けの明星

オリオンは薄れ金星残り星

夏が去る立ち去り際にざりがにつぶやく

声高くその蜩の錬金術師

リラの ....
光が花をまね
朝になる
一房一房が
波を追う



丘を昇る霧
向かい合う手
結晶


くちびるの色を
手鏡に塗り
歯は透る{ルビ雷=らい}
透る{ ....
黄昏に生まれた人と木たちよ
空に憧れるのを同じくならえ
一足ごとに掌を赤く染めれば
四角いテーブルを共に囲もう
凍った時計を溶かすことなく
戯けた踊りを明日ならおうよ
同じ過ちから ....
自決を行うのであれば

息を止め続ければいい

その先に呼吸を許せば

それがあなたが抱く答
テレビはそこで強制終了
白髪の増えたニュースキャスターの言いたいことは何だったのか気になったけれど
もう一度スイッチを入れたところでその答えを聴くことなど出来ないと知っているので
ノートパソコン ....
溶接の火花とぶほど推敲す


また一つ霧中に荼毘 灯りゆく


雲割れて百条の光 降り降る
夕暮れ、

窓から

やよいがシャボン玉を吹くと



リーマンや客引きやパチ屋が足をとめて

時々この辺をうろついているドラ猫みたいな顔した「上海ラバー」のママと

自分 ....
昔から
隅に居るような子供だったので
かくれんぼでは
何時も鬼をやらされた
両腕で眼を覆って
だけど
じゅう数えるまでは
どうしても待てない

いち、に、もういいかい

すぐ振り返ってしまう
隠れ ....
瑠王さんのおすすめリスト(1548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
貝を煮る- 月乃助自由詩3*09-9-19
MAMI- 人 さわ ...自由詩209-9-19
いきかえり- 小原あき自由詩6*09-9-18
一つは行き、一つは絶えた- 嘉村奈緒自由詩1309-9-18
いっつ・あ・すもーるわーるど- 中原 那 ...自由詩8*09-9-18
ふそくする日に- 木葉 揺自由詩1*09-9-18
懺悔- イダヅカ ...自由詩109-9-18
何かがはじけたとしたら、それはきっと泡だ- 相田 九 ...自由詩3*09-9-18
あさい眠りの/orchid- 月乃助自由詩6*09-9-18
missing_link- きらく短歌309-9-17
酔えもせず- あぐり自由詩5*09-9-17
うずく、まる。- 夏嶋 真 ...自由詩4909-9-17
street_girl/教会風景- 月乃助自由詩5*09-9-17
不器用に、廻る- 森未自由詩3*09-9-17
ソラノイト- くろね自由詩2*09-9-17
アトランダム- hhimma;q自由詩209-9-16
リトルスター- 石瀬琳々短歌6*09-9-16
オートメイション- 吉田ぐん ...自由詩1209-9-16
架空の城- 殿岡秀秋自由詩609-9-16
サヨナラのテーゼ- 南波 瑠 ...自由詩27*09-9-16
「雨ニモマケズ・・・」- 月乃助自由詩7*09-9-15
golden_plums/家路- 月乃助自由詩9*09-9-13
八月のオリオン- 小池房枝俳句3*09-9-12
遠い鈴- 木立 悟自由詩509-9-11
あすなろ- しろう自由詩109-9-11
浅はかの自覚- 邦秋自由詩1*09-9-11
日本航空は再生に向けて- 照留 セ ...自由詩2*09-9-11
101条の光- アハウ俳句5*09-9-11
夕暮れ、窓からやよいがシャボン玉を吹くと- tiki自由詩4*09-9-11
はいどあんどしーく- 吉田ぐん ...携帯写真+ ...1409-9-11

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