それは今日ではないのか


かつて疑い
そして抗い
やがて慣れ
いずれ飽きて

強くなったのではない

君が目を覚ますのは
いつも五時間目の
誰もいない教室
窓際のその机の上 ....
 
父は毎日仕事で帰りが遅く
平日は構ってもらえなかった
父は日曜日になるとキャッチボールをしたがり
僕はよく公園に連れて行かれた
普段からあまり活発な方ではなかったので
あまり楽しくはな ....
夢を見ていた
帰り道を失って
父さんと母さんを探していた

目を覚ますと僕は泣いていた
夢はかなっていた

父さんと母さんの知らない街で
僕は暮らしていた
喫茶店の席を立ち 
ふと足元を見下ろす 

椅子と椅子の隙間の床に 
鈍くひかる百円玉が 
恨めしそうにぼくを見ていた 

世界はいつも 
ぼくになにかを 
云っている 


 ....
              080314



夏が聳えている夕刻
薄汚れた雲が帰宅して
さっぱりした荒野の果てを
もの悲しいとも思わずに
午後11時の鐘が鳴るからと
礼拝堂の前でお ....
同心円でありたいのです
それぞれの速度で広がる
無数のわっかのなかで
波紋を重ねたいと

降り始めの一滴になりたいのです
そのひとのほほで流れれば
きっと振り返るでしょう
手のひらを空 ....
なだらかな曲線や
いびつな凹凸も
形通りに
そっと撫でてやると


こわばった起伏が
するん と解けて
一本のゆるんだ線になった


とたんに安心して
ぽろぽろ涙をながす
キ ....
月が眼の見えない日
紙の欠片が寝返りをうつと
月の手からこぼれ落ち
ゆらり、ゆらり空に泳ぐ


慈愛の翼に煽られては
喜び香る
ひとひらの
さくらの花びらとなり

情熱の翼に煽ら ....
いのちに寄り添えば

なんでこんな哀しいのか

外灯がけぶってます


希望、

寂しい、

胸を

見つめた


いのちに寄り添えば

なんでこんな哀しいのか
 ....
いま
文字から 染み出す

春が その 重い眠りを 眠って

霞む 空 街 歩道の末に
心の動きは 流れる 水に


春は ぼんやりと浮かぶ
水面に浮き草は 流れて

時を過ぎ ....
たましいって

魂って書くじゃない

云に鬼って書くじゃない

でも

たましいって

麦に心って書いたらどうだろう

麦心って
集められる限りの写真を集めて、アルバムにすればいい
一人部屋でページをめくり
かつてあった日々の思い出を愛せ
それらの日々をノートに刻み込め
言葉にできないことはみんな行間に遊ばせたまま
言 ....
ねえ 聞いてよ

とても素敵な 夢を見たの

上手くは まだ言えない けれど

あの ただひたすら続く 心地よい 感触


ああ ね あたしは 一人の 人間で

それでも 良く  ....
梅のにおいだ



がらんとした空洞のせかいに
手をひたす
わたしがさわれて
感じられるものを
おもいきり吸い込むために


あざといまなざしに 
淋しくかかげた
いたみの芽 ....
私がホームセンターで
百五円で買ってきたアリッサム
少し大きめの鉢に植え替えて
ベランダの日陰に置いた

毎朝少しずつ水をあげて
眺める
心の中で「おはよう」
少しエネルギーを貰えた気 ....
?.

埋め尽くされている
埋め尽くされている

混沌の中で
バラとシマウマとミトコンドリアの死体とが持ち上げている
その全てを白い肌の中で殺し、生かし、踊っている右脳の中で


 ....
一枚の写真のなかで私
笑っていた
卸したての制服は似合っていないし
表情もなんだかぎこちない

引越しの準備とかで慌しい最中
久しぶりに開いてみた
アルバム
こっちへ出てくるときに母が ....
雨のリズム
秒針の鼓動
一定に停まる気配もなく
ただ無機質に

「只今、午後4時39分になりました」
電子音が遠くから聞こえる
見えるはずの海のむこうは見えない
もやがかかって曖昧に直 ....
朝が更けてゆく

アフリカの太陽が

この街に

遠い音楽のように照りはじめる


ビジネスマンもウーマンも

スターバックスの紙袋抱えて

仕事場までの獣道歩いてる

 ....
 天空がようやく白みはじめた夜の終わりに、緩やかな砂丘を白いターバンを巻いた少年がただひとり美しい装飾の柩を背中にのせたアジア象をつれて歩いている。沢山の花たちで飾られた柩の正体はけして定かではないが .... その雷は
曇天を引き裂き
暴風雨を引き連れて

街は
次の雷を
静かに待っている


悲しみ
悲鳴を伴って

わたしは
それがくるのを
あきらめて待っている
夜のまんなかは 不思議なちからがぎゅっと集まる

月はまるいし お家は静か

その気になれば すぐ寝れる

夜のまんなかにあなたが落ちたときは

わたしはすぐ手を伸ばして



 ....
朝が音とともに明けたとして
僕は目を覚ますのか
低い体温の
衣服との間にこもる
すこしの熱が
昼の街に広がっていくのか
肌の表面を右手で触る
なめらかさを見つける
夜のうちに注がれた
 ....
「愛していると思ったのは錯覚だった」

そう言って別れを告げて
逃げるようにあなたの前から去った

許さないという留守番電話のメッセージ
それが最後に聞いたあなたの声だった

電話番号 ....
歌詞を忘れても歌える歌
力のない私に吹き込まれる
命の息吹

口をついてでる言葉がない時
諦めた いいわけばかりが
心地よい

でもそればかりを唱える事を許さない
新たな思いはどこか ....
そばに
空を映す
手鏡の面

扉のない部屋の中で
人知れず
鳥になる

面の中を
千年の時の重みに耐える私が
飛び去って行く

誰もいない部屋の中で
温かな記憶が
私を探し ....
薬で眠る
あなたの一日は
たぶん
誰とも違う一日

ときどき
あなたは目を覚まし
ありもしない
歴史を説いて

目が合うと
もういい、とか
すまんのう、とか

もう
語り ....
上巳の日
川で身を清め
穢れを流す
不浄を祓う

香る花
おぼろな月
のどかな心

桃の酒 ひとくち また ひとくちと 弥生に酔う

春来たりなば夏遠からじ

からすのえんど ....
小糠雨が街に灰色の影を被せていたその日
道の隅でひっくり返ってもがいている亀を見た

差していた傘をそこへ置き
亀をもう一度ひっくり返し
歩けるように直した
しばらくじっとしていたそいつは ....
木々が踊りをとめて黙していた

夜が青かった

外灯が規則ただしい涙のようだった

リズム&ブルースの

ゲゲゲの鬼太郎みたいな旋律

信号に停止するテールランプが

この世の ....
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