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奉る灯りの夏の星
あまりの暑さに消えかけた
高層雲の秋かすみ
季節を越えて幾たびの
三等星たちが
高圧線をでたらめに弾き
管弦楽も知らないくせに
なにやら口ずさむ
ホオズキ色の教室 ....
雪が私の小さな夜に降りしきます
冷たいものを無限に受け入れて
静かなまま染まるのです
記号という名前だけをもらった
小さな星雲たちみたいな
街灯が青白く照らす夜です
星を頼りに渡る鳥は ....
今夜の雨は悲劇に酔っている
私だけは違うといいながら
誰もが同じように濡れている
無邪気すぎるから
傷付けられたことさえ忘れて
私だけの痛みが欲しいと
傘を風にあずける
焚き ....
押し入れの奥からスパイセット
何十年も忘れていた宝物
指先から煙を出したり
会員バッチがあったり
どこがスパイなんだか
水に消える紙に
鉛筆で名前が書かれていた
小学校2年で引っ越す ....
砂に埋もれ
沈みそうに生きて
手の届く範囲の幸せを
ただただ全うする
あたりまえに生きることが
どうして
美しくないと
思っていたのだろう
みんなの中に居るか
「だれ ....
ゆるやかな緑の山稜から
墜落した日差しに
めまいがする
真昼の木陰はさらに黒くて
鳥たちも飛ばない季節風
私の見えないところにも
染みこんでいく
切り絵の空に逆光のきみが
遠く ....
本当はあなたが生まれたときに
おめでとうと言いたかった
私の知らないあなたの時間に
こんなにも嫉妬しながら
また季節を一巡りして
出会えた感謝を伝えたい
公園のブランコの影がのびて
....
同心円でありたいのです
それぞれの速度で広がる
無数のわっかのなかで
波紋を重ねたいと
降り始めの一滴になりたいのです
そのひとのほほで流れれば
きっと振り返るでしょう
手のひらを空 ....
(水槽から飛び出した金魚の体温)
煤けたような暗がりで
瞳が開いていく
洞窟の中をずっと迷っているような
コオロギの摺り足
夜には手が届かない
指先が触れる闇の境界線、それは
ひんや ....
佐々木妖精さんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ねったいやのよかん
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たりぽん ...
自由詩
4
10-8-17
君の朝につながって
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たりぽん ...
自由詩
14*
09-1-25
雨は名前をくれない
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たりぽん ...
自由詩
12*
08-12-16
スパイ
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たりぽん ...
自由詩
15*
08-11-28
よわき星雲への
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たりぽん ...
自由詩
18*
08-9-7
残照、とりのこされて
-
たりぽん ...
自由詩
7
08-8-13
「日時計」と、ささやく
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たりぽん ...
自由詩
5*
08-8-6
春雨
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たりぽん ...
自由詩
16*
08-3-14
残闇、抱きしめるときの
-
たりぽん ...
自由詩
10*
07-12-28
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