ジョギングの
夜明けに自販機の前で放心する

「青春投入口」

ポケットから青春を取り出し
入れる
カショカショと飲み込む
ボタンのランプが寂しく灯り
押すと
びっくりするくらいの ....
山うどの酢味噌和え
水々しくて美味い
カツオの削り節を入れ
大人の味

山うどの皮の金平
斜めに千切りに
するのがコツ
春の予感が味わえる

お客様の笑顔
これが食べたかったんだ ....
さよなら
さよなら
愛しい人

あなたの大切なものをお返しします

ですが
わたしの大切なものはあなたが持っていてください

わたしにはそれを持っていられるほどの腕力はないし
それ ....
現代詩フォーラムの
はじめましての投稿欄に
小川 葉さんの投稿があった
同姓同名なんだなあと思いながら
投稿内容を見ると
すべて脈絡のない
アルファベットと記号の羅列で
ウィルスコードの ....
鍵穴から注がれる
細やかで執拗な視線に
いつまでも見つめられていたくて
わたしは部屋を出なかった
魅力的な、傾いたものへの憧れで
まとめて深い息をつく
……幼い頃、誤って内側から鍵を掛け
 ....
カラビナ、切っていくんだろ
お前の自我が燃えている
こちらの電車が燃えている
スタンダードな鉄柱の
かすれた声は裏側に
山手線の内側で
正しい摂理を殺したら
徐に雨が降っていた

足 ....
美しい双子を前にしてわたしは歌う

二人ともそれぞれ美しいのだが
左の少女の手はとくに美しい


わたしは右の少女の手を取り
左の少女の手を美しいと思うのだが

左の少女の手を取ると ....
声は途切れ まぎれる
指のように
熱を背に描きながら
髪の水を見あげる


まわる響き 枝のはざま
しなり したたり
森を燃す羽
ひとつまたひとつ 飛び去る


 ....
かってもらえよ

さわったらとげがささる

ピッカピカのバナナ

せなかもおなかのママに

かってもらえよ


生きる気

マンマン

みづうみ

マンマン

日 ....
ぼくの隣でいつも輝いていた。
太陽はいつだって笑っていた。
雨の日も風の日も雪の日だって。
ガス管をくわえたあの日だって。
太陽は白く笑っていた。

太陽はいつだって輝いていた。
ぽかぽ ....
中東にバーレーンっていう国あるやん
「タイン」はアラビア語で、祭りみたいな意味やねん
発音としては「バハレインテイン」のほうが近いかなぁ

紀元前からチョコレートに似たようなもんはあったん ....
夢の中で口付けても
隣で眠るきみの唇は乾いたままだ

いつか
きみの背中がぱっくり割れて
そこからシロツメクサがぽろぽろとこぼれてくる
夢を見たことを
思い出したけれど

やっぱりき ....
真っ白な雪を
ずっと見ている

雪は
わたしの中にも
降り積もり

あのひとへの想いも鎮めてくれそうで

だから
雪の日は
カーテンを閉めるのが
惜しくて
全部さらけ出して
書き留めていくのなら
ひとりになるしかない

でも
どこへ行きたいの
なにを生みたいの

高いところから吹く風に
足もとをとられて

きみにしか通じない言葉で
 ....
『若いということにはそれだけで価値がある』
『たとえそれが目減りするだけの財産だとしても』

そういった彼女の小指のつめは
鮮やかな朱鷺色をしていた
赤ではなく
紫でもなく
朱鷺色、とし ....
紫色のくちびるを震わせ
熱いコーヒーで暖を取るわたしに背を向けて
あなたはストーブに薪をくべている

見覚えのあるチェック柄の毛布
あなたの匂いを胸一杯に吸い込んでみた

冬の嵐の去った ....
知らない町をゆく
晴天が聳え
すかんと何もかにも失せている
なるべくうまく置きざりにされて老いぼれたい

乾きたい乾きたい ああ 
かあ わ きたい の
曲がりくねった坂道むちゃくちゃに ....
鹿の眼の半球は
酸素と水の被膜の下で
微動だにしないで
こちらを向いていた


つややかな悔悟の眼差しは
きっと
通り一遍のあいそなのだろう


表も裏も同じものなのに
 ....
何かを急に言いたくなって 口を開けたとたん
くもりぞらにのみこまれてしまった

たとえば好きな音楽を
反芻してやり過ごす
でも最後が訪れるまで
待ちきれないんだ
盛り上がりがこないから
 ....
景色はぼくを過ぎてゆく

ぼくを残らず消しこんでゆく


集落の瓦屋根が白く輝く

いくつかトンネルを抜ける

市街地の中層ビルが白く輝く

いくつかトンネルを抜ける

山間 ....
寒いねって、つぶやいた

Fw:寒いねって、返ってきた


あなたの膝のうえで

まんまあるくなった


温かいねって、ささやく

温かいねって、返ってくる
電車の中で目を閉じている
線路の小さなおうとつに床板が小さく震え
進んでいくのがわかる

まひるに
道路の上で
ビルに両端を
切り取られてしまったひなたで
ぼんやり煙草を吸っていた
 ....
雨は止んだと思った 傘は持ってる 遠くに霧が降って わたしはやっと傘を差す
久しぶり覚えてるかな 走り抜けて 笑い声が聞こえた
ポケットに突っ込んだ右手だけがあったかい

すり抜けていくもの  ....
哀しくなったとき

寂しくなったとき

僕はこの丘の上に立ってみる

海風が吹き抜けるこの丘に


大いなるこの海の

ゆれる水平線のあたりに

探し続けた言葉が漂っているの ....
−僕らは靴底で知らなくちゃならない。

「その靴は、
玄関から開放されることを自ら拒否した。
そして、もう片方は、
ショウウインドウのマネキンの指に
引っかかっている。」

もう一度、 ....
空色のアンブレラだけを携えて田んぼの中を無限に進む



図書館でお勤め始める母さんに「いち早く借りてきてよね 太宰の新刊」

赤い爪とそれが持つ黄ばんだ『人間失格』のコンビをずっとずっと ....
あなた雰囲気が匂うわ

何が?

雰囲気よ



あなたもわたしを検索している
舐めている
舌の先に 真冬の北極星

ゴミか怨念か
侘びか汚れか
わからなくて
細 ....
グールモンに負けないくらい君の名を描いた。雪は君に降りかかり、また僕に降りかかった。そのどちらも積もらずに溶けた。夏の強い日差しは君の輪郭を濃くした。僕の記憶のほとんどが君との共有点で、それ自体が強い .... 求めない
包むのでもなく
彼の肩に舞い降りた桜のひとひら
にさえならない

静かにみつめている

微笑まれても
物足りなそうでも
触れない
繋がない

5月の風が頬を撫でて ....
頂(いただき)に辿り着いたら
総てを見渡せて
達成感は味わったけれど
あとは降るだけ
なんて
寂し過ぎるから



頂(いただき)に辿り着いたら
次の希望(いただき)が見える

 ....
佐々木妖精さんのおすすめリスト(1374)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
完成せぬまま- 餅月兎自由詩3*08-2-11
山うど- ペポパン ...自由詩9*08-2-11
愛しい人へ- 西藤ウサ ...自由詩208-2-11
子供の悪戯〜現代詩フォーラム編- 小川 葉散文(批評 ...13*08-2-11
鍵穴- よしおか ...自由詩3*08-2-11
カラビナ、切っていくんだろ- ピッピ自由詩1808-2-11
双子- 湖月自由詩4*08-2-10
境音- 木立 悟自由詩308-2-10
ピッカピカのバナナ- 吉岡ペペ ...自由詩208-2-10
新月の家- 草野大悟自由詩408-2-10
2月14日、3日前- 北大路京 ...自由詩18*08-2-10
シロツメクサ- ユメアト自由詩308-2-9
雪灯り- 風音携帯写真+ ...9*08-2-9
20080208- 藤野鞠子自由詩308-2-9
朱鷺色- 亜樹自由詩208-2-8
拾われたひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*08-2-8
彷徨と空- 「ま」の ...自由詩7*08-2-8
きのうの、鹿- clef自由詩2*08-2-8
20080207- 藤野鞠子自由詩308-2-8
車窓から- 吉岡ペペ ...自由詩308-2-7
Fw:寒いね- 吉岡ペペ ...自由詩508-2-7
二月一日- 水町綜助自由詩508-2-7
こどもの記憶- どらちゃ ...自由詩308-2-7
推敲- Song Is Love自由詩308-2-6
でっちあげの理由- プテラノ ...自由詩108-2-6
レイン- 春日短歌8*08-2-6
鬼乱- ヨルノテ ...自由詩208-2-6
メランコリエ- 自由詩108-2-6
愛おしいひとに- あぃ自由詩3*08-2-4
- Honesty自由詩3*08-2-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46