友人は学生のころのことを最近よく思い出すという

セミが腹をみせて死んでいた
けったら生き返るかも知れないな、
そんなことをふっと思いながら考えていた

自分じしんにとってのあのころは
 ....
『まずぼくの体にかんしていおう
 耳は生えているようで
 目は埋まってるみたいだ
 だから表面加工をほどこしても
 けしきはちっとも変わらなかった』


バスでシオリをなくしてしまった
 ....
ガンダムってすげえよな

隣の席で男の子たちが騒いでいた

お台場に展示されている実物大のガンダムを見てきたらしく
それぞれ高揚した面持ちで身振り手振りが忙しい

ガンダムってモビルスー ....
岩本町駅は秋葉原駅のすぐ近くにある
けれどアキバ地区の裏にあるから
いまひとつ道を覚えられない

乗り継ぐ時は一抹の不安を感じながら
未だ見知らぬ街を抜けて
岩本町/秋葉原駅を目指している ....
 
 
やはりカバンが良い
と男は言って
口から出した大きな舌で
炎天下の夏草を刈り始めた

確かにその場所は空地にも見えるけれど
昔、わたしが「草」
という字をたくさん書いた漢字練 ....
             
居間のテーブルに、汗をおびた白い皮膜がひろがり、ひとり
のピンクのビニール手袋は、両手で艶めかしい声をあげた。
一面、ピンとはった空気が、わたしの熱を帯びた息で震える ....
{引用=ねえ、
大丈夫じゃない
君は今、
どうしてる?





神様なんて
便利なものだ
好きな時に
利用すればいい
無料でレンタル
但し
使用後には
対価 ....
鉢植えは
水をやり過ぎて
いつもだめにしてしまう
気持ちが強すぎるのだろう
あなたのようにはいかない

虹のような光沢を紡いだ糸車が
カラカラと終わりを告げても
流れる水のなかで
目 ....
ピアノがきこえてくる時間が寝ようとする時間に一致するのはどうしてでしょうか

通り魔!
通り魔!
死んじゃうひとはなんで死んじゃうんだろう
生き残るひとはなんで生き残るんだろう
 ....
                        090522



進化をし続けて
人になった途端
ウィルスに脅かされて
右往左往している
マスクが売り切れたから
引き籠もっていても ....
僕は許せないでいる
そのことに執着している
それは精神的にも肉体的にも
道徳的にも絶対によくないことなのに
そこから抜け出せないでいるのだ

じぶんがどう見られているのか
そんなことに価 ....
{引用=草っていうのは
好きなことばのひとつです

あといくつか好きなことばがあるのですが

そこに石があってもいいし土も
あるだろうし水たまりもあるし
雨がふっていてもそれはそれで
 ....
幸福とはなんだろうか

世間的にいう寿命で

たいせつな人達に看取られながら

死ぬこと、

僕ははっきり覚えている

小二のときそれをテーマにした絵本を僕は描いた

中二のと ....
なんで ここに いるのか
わからない まま
ぼくは
わらって ないて
つかれて ねる

ゆれうごく
ここは
エスカレーター?
エレベーター?


ジェットコースター な ....
 第七の封印
  ――Седьмая печать ――


碧玉や赤めのうを思わせる背後の
かがやく虹の現れた天空に座した、在って在る者
或いは吾が父である、偉大なる神は
ぶっちゃ ....
認めなきゃ
じぶんより志しの低いひとに
誹謗中傷されようと
認めなきゃ
ぼくはその毒にやられてしまう
夜も寝れない口惜しい気持ち
そんなものを認めていても
ぼくはその毒にやられてしまうだ ....
体液の水たまりのなかでまだあたたかい動かない体を揺さぶって果てた
土を掘り埋めたあとでその上で何日も寝起きした
最初の三日は泣きそのうちの二日は雨だった
僕たちの関係はいったいなんだったのだろう ....
枝先に
気が
佇む

歳月は
雨粒のよう
滴る度に
数えを投げた

枝先から
気が
垂れる

歳月は
風塵のよう
散る度に
堪えを解いた

枝先に
気が
留まる

歳月は
氷雪のよう
結ぶ度に
怯えを ....
わたしは空に興味がありますが
そこに住む鳥も
そこを通る飛行機も
特に興味がありません


だけど、あなたが
「あ、飛行機だ」
というと
今の時代
さして珍しくもない
飛行機など ....
詩をなぜ書くのか、といわれれば、ただ、ことばを書きたいように書いており、それが、詩といえば詩、というものになるということ。

ただ、詩は、これまでどのような役割を果たしてきただろう、と思うと、ま ....
淡き想ひも現に夢に染むる響に露一つ 背が高いとは限らなかったよ
ちいさいやつもいた

まあちいさいのもでかいのもばかだった
さわらなきゃいいのに火にさわるのはやつらだった
火傷したくなけりゃ
火からすこしだけ離れていたらすむ ....
跳ねてみると
地面はそう遠いものでもなかった
すとんと落ちる

それは人間だけかもしれない
犬がジャンプするともっとズドンと落ちる
落ちながらその四本の足が、次のジャンプに備えている
鳥 ....
ゆびさきで
おそるおそるふれた
ぎんいろのフルートにうつる
じぶんがはずかしくて

おと
おとをかなでるなんて
ぼくにはできないだろうとおもった
くちびるをあてても
 ....
中学は十時半消灯で
どきどきしながらラジオを聴いた
ラジオは抜き打ちでよく没収された
そのたび新しいのを買った
イヤホンからもれるのが怖くて
布団をかぶった、秋だった
小さな巻貝の奥に
灯りがともる
小さな海の人が
書き物をしている
波から聞いた話を
青いインクでしたためる
書き終えると
小さくてごく薄い紙片を
丁寧にたたみ
小さな封筒に入れて
 ....
私の小鳥が死んだ
何度か獣医さんに診てもらったりしたけど
これが胸騒ぎなのだろうか
部屋の錠を開けるのももどかしく逆光に沈む鳥かごへ駆け寄れば
初夏の陽射しのなかで彼は小さな亡骸と化していた
 ....
あの時
何もかも終わっていた
終わっていなかったのは
心臓が動いていることだけだった

ゴールはもっと先にあると信じて
走り続けた
体力はありあまっていると信じていたが
実際は何も残っ ....
どかどかうるさいロックンロールバンドが
多摩蘭坂を越えて町にやってきたあの日から
僕の心に響き続けてきたスローバラードが
ついさっき聞こえなくなった

どうしたんだ
機嫌直して
いつ ....
求めている/
近くにあるのに遠くしている/
いつも僕の欲望のせいだ/
みんな頑張っているのに/
駄目かも知れないから/

外灯がお花畑のようだ/
ビールを飲んだのは僕だから/
きみを忘 ....
佐々木妖精さんのおすすめリスト(1374)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暇つぶし- 吉岡ペペ ...自由詩409-8-28
アンダーザ_ライン- さわ田マ ...自由詩509-8-27
ガンダムなひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*09-8-17
新宿線- kauz ...自由詩8*09-7-19
草刈り- たもつ自由詩709-7-15
遠い夢—デッサン- 前田ふむ ...自由詩9*09-7-8
神様レンタルサービス- ゆうと自由詩2*09-7-3
雨の匂いをこらえている- 佐野権太自由詩10*09-6-26
ギャル男の生きる戦国時代- モリマサ ...自由詩609-6-1
進化- あおば自由詩4*09-5-22
自問自答- 吉岡ペペ ...自由詩709-5-22
どこまでもどこへもどこでもなく- 石川和広自由詩1109-5-20
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩909-5-18
ことばのひびき- ゆうと自由詩1*09-5-15
第七の封印- atsuchan69自由詩10*09-5-15
認めなきゃ- 吉岡ペペ ...自由詩1309-5-14
2020/序- モリマサ ...自由詩409-5-13
素朴- 見崎 光携帯写真+ ...3*09-5-12
1mm- 小原あき自由詩9*09-5-12
詩を書く者の責任とは、- 白井明大散文(批評 ...5+*09-5-10
- 柊 恵伝統定型各 ...4*09-5-9
かわいいやつら- 佐々宝砂自由詩11*09-5-9
すとんと落ちる- とんぼ自由詩109-5-8
「旋律」- ベンジャ ...自由詩8*09-5-8
ラジオ・デイズ- 吉岡ペペ ...自由詩509-5-6
海の人- ふるる自由詩19*09-5-5
止まり木のひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*09-5-4
寂寞- 渡辺亘自由詩209-5-4
スローバラードが聞こえなくなった夜に- 楢山孝介自由詩4*09-5-3
ひとはじぶんを許している- 吉岡ペペ ...自由詩509-5-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46