090502



試合最中にさぼると叱られる
罰の指導を受ける前に
注意されて
もっとがんばれと奮起を促される
勝ちたいと願わない選手はいない ....
{引用=さっきから
同じ音
同じ声
同じ言葉

きこえるかい、
きこえるんだ。


嫌気がさしたりしないかい
光は射したりしないかい

それはないな、
ないな。

 ....
いっそのこと
子供みたいに泣きわめくことができたなら
どんなにか救われるだろう

だけど今の僕は
涙を流すこともできず

ただただ
心が闇に閉ざされてゆく

本当は
こんなに暗い ....
野良猫を叱るために
名前をつけた
せっかく咲いた花の匂いを
ふるびたさかなの骨で
台無しにしたからね
眠れるはずの夜は
色が薄くて
もう愛想が尽きた
昨日歩いた川べりで
 ....
電車はもう乗り終えた
飴の袋もからっぽ
歩き出す
足元の道はごつごつしている
日の光は花や木にばかり当たっている
ような気がする
水が飲みたい
と思った矢先に
湧き水の立て札
山深く ....
           090501


回転木馬を回す

裏側では
大変なことが起きているのも知らずに
木馬から落馬して
笑われたりしている子らの歓声
ねじが外れた
早く停止しない ....
             090430





ギョッとして振り返ると
魚の目をした人たちが
疲れた顔をして
ロムを焼いたり
ICを差し込んだり
コネクターを差したり
抜 ....
落ちた数を数えるよりも
水滴の生まれた場所が知りたかった

ささやき声も空気を振動させるような
ぎりぎり均衡を保っているこの小さな空間で
破裂する寸前の風船みたいな緊張感の中
今、きみが生 ....
わたしの、やわらかいところは
羊水のような液体のなかで、うかんでいる

わたしの、やわらかいところは
いつもたくさんのことで、満たされていて
それをとどめておくことに疲れると、忘れてしまう
 ....
                    090429

バナナの実をもいで
大人たちが笑う
バナナは
食べられても
痛くない振りをしている
南国の
強烈な太陽で
鍛えられているのだ
 ....
 寂しむザリガニが一匹、紅一点鮒達の中で泳ぐ金魚に見蕩れていた。今まで見た事の無かった金魚の美しさに唾を呑みながら、ザリガニは近寄る事のできない自分にもどかしさを感じていた。
 そこに金魚が、鮒達の ....
あなたと知り合って
何度目の春でしょう。

どうしていますか?
お変わりありませんか?

たとえ、
相変わらずでも構いませんよ。
少しくらい変わり者な方が
楽しいじゃありませんか。
その方が私も安心で ....
風を凌ごうと咄嗟に
破り捨てた五線譜でビバークする
知っているよ
その風の強さを
その風の冷たさを

君の涙が乾いていく

音楽の軽さ ゆるやかに
流れるように声を重ねて
君の痛み ....
人生は旅だ
旅のようなもの、ではない
人生は、間違いなく、旅だ
私たちが生まれるまえ、じぶんで買った旅なのだ


そのイメージはこうだ
私たちは生まれるまえ、お金を貯めに貯めた
そのお ....
つのる程に薫る
零れるばかりの

想いを


薄紫の言伝と束ねて


静けさの陽光を
通りすぎる風に
誰かの
囁き声を聴いたような



只々、
木漏れ日のベンチより滑り落つのは




枝垂 ....
なんですかこれは
腐りかけた肉です
腐りかけじゃないですよ 腐ってるじゃないですか
すみません
腐った肉なんてダメですよ
そんなつもりじゃないんですけど
そんなつもりってなんですか どんな ....
涼しげなアルゲ・バムの遺跡も
――今は、もうない。
たとえビールや焼酎を十杯飲んだって
大酒豪のこの俺だったら、
酔っぱらったりはしないのだけれども
渇いた唇が泥の水を啜り、
若者は全裸に ....
                   090426



くじ運が悪い
クジを引く度に思う
どうせ当たらないのだ
すべての運は生まれるまでに使い果たしたのだと
思うことにしているが
 ....
きょう友達の披露宴があった
二十年来の友達だ
数字にすればそんなに経つのだ
東京はあいにくの雨降りだった
みんな大人だからスピーチで触れるひとはいなかった
友人代表でスピーチをしたけれど触れ ....
弦が弾かれて
その指先を求める
懸命身をやつして
華は昇りたいのか

姉と呼ばれる人たちの風船が
大気圏の向こうに焦がれる頃

妹と呼ばれる人たちの噴水が
地殻の感触を求める

 ....
私は女ですから、髭を剃るようなことは一生ないものだと思っていました
私はいま髭剃りを手にしているのですよ
少女の私が聞けば目を引ん剥いていることでしょう
何でも機械化する時代ですから
剃刀の刃 ....
突き抜けた青天から目をそらし
振り返ってしまうことがためらわれ
気付かなかったことにした

水滴ひとつ浮かばない箱を抱えて
所在を見つけようともしなかった
抜けた羽毛を一枚入れて
ふたを ....
くもりぞら
ぴいららら それゆくな
ゆくな ゆくな あっちへゆくな

ガラスの川で鳥たちが
あらんかぎりに ついばんで
ぴいぴきぴ
君の鏡をわりました
瞳のガラスに風吹いて
川はガタ ....
ごはん食べるのがちょっと遅かっただけで
服を着替えるのにちょっと手間取っただけで
殴られて蹴られて
挙句の果てに殺されてしまったその子の名前を
誰が呼んでくれるというのだろう

助けてって ....
{画像=080731005030.jpg}


望みなき望みを喰らい、今日も独り呻吟する。

進むべき道を知らず、苦しみは心に至らず。

どこに向かうかを知らず、ただ左右をみて狂騒する。 ....
ぽんぽん
前に歩いている人が花を落とす
私はそれを拾うのは癪なので踏み潰して進む
ああ夏が来てしまうんですね
となりにいる人にそう言うと
その人は
この世の終わりという顔をして
爆発して ....


らくだの一群が
ゆったりとした足どりで歩いている
少し重くなった砂は瞬く間に乾いて
黒雲は遠くに行ってしまった
明るく熱い砂は
さらさらと緩い風に運ばれ
風に乗ってあるものは遠く ....
おまえの夢の木造住宅に
俺の影は現れているだろうか

俺は夢のなかをさまよい
どこまでも飛べる幻想を享楽し
なにもかもおもうまま扱えるはずの
おそろしいほどの自由を手にしながら

おま ....
座礁した
廃棄された
和船の上に
鳥は立つ

乳白色の水面を
じっと見つめている

座礁した
廃棄された
和船から
鳥は飛び立つ

船は再び
ひとりぼっちだ

乳白色の ....
てゆーか今この瞬間にもここまでの道のり全てのアスファルトから
ききなれたあのなまなましい声が声じゃない形で侵入をくりかえす
毛穴を全開にしてるあたしの
体中の隅から隅まで
だからまた新しく
 ....
佐々木妖精さんのおすすめリスト(1374)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
教育的指導- あおば自由詩3*09-5-2
てのひら- ゆうと自由詩3*09-5-2
いっそのこと- ヒロシ自由詩2*09-5-2
しかられて- 銀猫自由詩17*09-5-1
- ふるる自由詩31*09-5-1
木馬に乗った少年- あおば自由詩6*09-5-1
はるか- あおば自由詩6*09-4-30
水滴の生まれる場所- あ。自由詩17*09-4-30
わたしの、やわらかいところ- タマムシ自由詩6*09-4-29
果樹園- あおば自由詩8*09-4-29
恐ろしい生き物- 光井 新自由詩8*09-4-29
便り- 見崎 光携帯写真+ ...5*09-4-28
春の音- 瀬崎 虎 ...自由詩809-4-27
人生は旅だ- 吉岡ペペ ...自由詩1309-4-27
木漏れ日の席- オリーヴ携帯写真+ ...1509-4-27
腐肉フライト失敗- サトタロ自由詩509-4-27
死の街- atsuchan69自由詩4*09-4-26
くじ運- あおば自由詩12*09-4-26
雨の披露宴- 吉岡ペペ ...自由詩309-4-26
- 木葉 揺自由詩2*09-4-24
水に触れる- 木屋 亞 ...自由詩5+*09-4-22
祈ることで許されると思っていた- あ。自由詩25*09-4-21
ガラスの川- 石川和広自由詩2*09-4-20
救われない命とその後遺症について- 涙(ルイ ...自由詩3*09-4-20
眩暈する疼痛は- beebee自由詩209-4-20
降下もしくは落下する- アオゾラ ...自由詩609-4-19
砂の上の植物群- かとり自由詩309-4-18
夢路に通え- 佐々宝砂自由詩209-4-18
河口の沈船- 北村 守 ...自由詩3+*09-4-18
柔らかい- モリマサ ...自由詩209-4-16

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