腕時計
壁に掛けても腕時計
変な話だ
 
腕時計
棚に置いても腕時計
変な話だ
 
 
いずれ何処でも時は動く
いずれ何処でも時を刻む
 
 
 
そんなもの、と思った
くだらない
直視できずにうつむいた
若さを消耗している途中、それが今日のこと




わたしがかつて
人差し指にくるくると巻いていた、
彼の襟足はもう随分 ....
午前3時に咲いた {ルビ鈍色=にびいろ}の花腐し
嘘を塗り重ねて
すこし刺々しく君に抱かれた柔肌が 
うっすらと赤みを帯びる


君は私の名前を呼ぶ どんな抑揚もつけずに
ただ平淡に溺れ ....
渋谷の外れにあるバーに入ると、スロウな音楽が流れていた。奥のほうのソファに身体を沈めると、隣にお日様が座っていて、誰も彼女に気付かないようだった。それもそのはずで、月や星はあんなにキラキラと光っている .... なぜ作るのか

なぜ表現するのか

なぜという思考砲を放棄する事は 温めた卵の爆弾を 不法投棄するに等しかった
思考は 断続的にズレていく エメラルドのかさぶた 赤の中に緑 グジュグジュと沸 ....
目が覚めて 窓開けてみて 空を見上げて
「あーまた始まった」 時間は止まらずに
私を押し潰して 流して 流されて
he say…

電車の中 誰かが見てる ガラス睨んで
Are you r ....
10時(自由時)
ケミカリィに浮かれる私
気分高揚まるで復活祭
街頭の光に身を任せ
トカゲに喰われてしまいたい


脳無しスポンヂケィキの私と
洪水みたく流れるノイズに
「だから東京 ....
涙グミ

口に入れたら

腹をこわさなかった

きみを泣かせて

どうする気もなくて

涙グミ

食べるしかなかった
毎年、節分の時期が近づいた頃
駅には近所の小学生の作った『鬼のお面』が飾られる

"上手な子"の作品が選ばれて飾られる

自分の作ったお面が飾られる子供は
近所の おば ....
ガラス越しに夜明けを待って
カンボージ・ノーバの昼が去ると
体をちっちゃくした夜がやって来た

大体、同じ"周期"で回る "ルール"を守る
すごいなあ ....
私を揺する
毒苺の群生する
この森で
木々は静かに呼吸する
膝を小さく折りたたみ
瞳をとじて
二月の寒さを一口のんだ
あの
冷たい上では変わりなく
星が瞬いているのでしょうか ....
ひとがおいしいと言うラーメンが

じぶんにとってうまいとは限らない

これ、とてもいい詩、という感想は

ラーメンの好き嫌いに似ている気がする


ひとがおいしいと言う焼肉は

 ....
 



 眼醒めるといつも渇いている、頭を起こす。
と、ひび割れた裂け眼からはぼろぼろと砂が
流れ落ち、床に。溜まりをつくる。砂は、ぎ
ぃぎぃと声を上げ蠢き、啼いている ....
見据える力などないから
靴底には昨日を詰めて歩き出した
心を閉ざしたくなる要素は山ほどあるし
どれもこれも涙腺を刺激するけど
歩き続ければすり減るかな
そうやって
無理することなく
 ....
おめのマナグ

わだばおめのマナグどご
なも言えねまま見でだ

へば
右さ左さおぎぐ揺れだっけ!
そのマナグ!

わだばおめどご好ぎだ

だどもよ
仕事で東京さ出らねばならね
 ....
考えていた事が逆さになって落ちていく
底の方に生息している動物が
落ちてくる思考の欠片を食べている
仄かな暗がりの中で遊んでいる子供達は
落ちてくる思考を軒下で見守っている
治まれ ....
夜毎、彷徨い叫ぶ人々のために
砂漠にはリンゴの木が植えられた
その木には
赤い赤い実がなるという

ごらん、
リンゴの血が滴るのを
あれを苦しみの美という
ふくろうは飛び去らなかった!子供が死んで、その子供に捧げられている音の数は少なく、和声は簡素ながら、鐘のように心を静かに打つ。失われた時間へのなごりおしさのようなものが網のように聴くものを包み込む。美 .... 画面のほうでなく
カーテンを見た
おもしろみのないまっしろなやつだ

気持ちがほっとする
わたしははっとする

雨で道路はまだら
手をつなぎながら歩いて笑う
雨なんて平気
ひどくな ....
虫のいどころでも悪いのか
いつまでも押し黙ったままで
あなたはテレビの画面を眺めるでもなく
そっと箸を置く

テレビのなかには
つまらないギャグに笑い転げる顔があり
テレビのそとには
 ....
 
空をさす小枝のような
父の指に
赤とんぼがとまる
お父さん
声をかけると
赤とんぼを残して
父は飛んでいってしまった
驚かせるつもりなんてなかった
いい年をして、と
笑われるか ....
女が欲しい 女が
完ぺきな女が

瞳は語るんだろう
心が映える まなこに光が

荒れ狂う 現実を正視して
口は優しく 正しい言葉を吐き
心は程よく 緊張を温めて


女が欲しい
 ....
   という音は

もう

名前じゃない

でも

実体じゃない

呪文のようなものだ


   という音は

ぼくらを

切なくする、熱くする


   とい ....
いつの間にか
カラオケで歌える歌ばかり
覚えて

いつの間にか
会社に着ていく服ばかり
選んでる


お財布にたまったレシートを
一枚、一枚、眺めて
薬屋、雑貨屋、文具、服屋、ユ ....
     一

 細かな枝をつたう微かな震え
 桧皮色の樹皮を湿らせ
 梢を這う、自動律たる水の脈動 )))
 沁みゆく荒地の渇きへ
  一滴、
 地球システムを孕んだ涙のかたち

 ....
おととい日はあちらから昇りました
きのう日はあちらから昇りました
きょう日はあちらから昇りました
きっと
あしたもあちらから朝は訪れるでしょう

この銀杏の葉は枯れ落ちました
 ....
地吹雪が去った夜
夜空に張った薄氷の中に
満月が封じられている

月の光は 
擦りガラスを透した霊安室の灯りのように
歪められ 動かない

風がどこかで身を潜めている雪原で 
針 ....
ルーズな踝はいつのまにか姿を消し
タイトな紺色が街を闊歩する

こんな横並びを欲する時代だからこそ
曖昧なままでは許されないと言わんばかりに
膝上近くまで引き上げられた紺色に感じる息苦しさと ....
君に呼吸をプレゼントしたい
酸素! 凍結!
熱次元のネジ巻き飛行機械
バッサ! バッサ!
落下する卵 割れる風船の寝息
面倒見のいいお婆さんの手が
背中から張り紙を滑り落とした
あと、そ ....
キラキラ星は夢のように歌う

底冷えのする夜には
耳をすませてみる

いつか
胸に手をあて
重なる鼓動に息づくために

仰いではさざめいて
灰としてながれるまで
佐々木妖精さんのおすすめリスト(1374)
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BOOGIE_GIRL- manabe kenta自由詩8*08-2-3
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colorless- 鴫澤初音自由詩208-1-30
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