タイトスカートの中には一体何が入っているのか?
オレは現地に赴いた
つまりアフリカ
オレは真夜中にホテルから抜け出して日本の古いジープを盗みジャングルの奥地を目指した
車で出かけられる ....
冷蔵庫の中には青空が広がっていたので
君は買ってきたゼリーを冷凍庫に入れるしかない
冷凍庫は満杯でゼリーをしまうスペースをつくるために
君は肉の塊を取り出す
いつ買った肉なのかすっかり ....
シトロエンBXで旅に出よう
からっと晴れた涼しい日曜日に
それはゴールデンウィーク
暑くもなければ寒くもない
理想的なゴールデンウィーク
エアコン効かないからね
渋滞しない道は ....
ここはどうも、とても乾いた場所のようだ、
湿度計は40%、まぁ普通みたいだけど、
でも喉が乾く、乾いてしかたない。
明日のことは明日になってから考えよう、
今日はゆるりと流れていく、
サ ....
アイスピックに長細く映り込む俺のビビリ笑顔を
確認できるくらい光量の必要性
一晩中 日本刀のそばにいた。
何も 何かしようってわけじゃないが
不必要な色んな贅肉をそぎ取る妄想にかられ ....
山崎さんは次は自分の番だと思っている
隣の老人はもう逝ってしまった
遠い朝の点呼のように
順序があればいい
そして死にも
牛乳ビンのふた
爪で弾いて
裏が出るか表 ....
深夜、男友達から『お前のことずっと上海してた』と電話。ひどく
驚き、『ごめんなさい』とだけ応えて電話を切る。自分の言動を振
り返り、しばらく彼には会わないでおこうと決める。図らずも点と
点 ....
シャッフルして上海された。ぼくらはアスファルトに寝そべったままの、夏の夜なのです。気がつくと彼は東京されていて、ぼくらはそんな近視で眺めるいつものぼやけた月を「冗談だろ?」と問い詰めたりしている。しり ....
あの日
誰もがわたしに
優しくしてくれた
あたたかい言葉を投げかけてくれた
よかったね、と
言ってくれた
わたしだけはどの人とも
いがみ合わずに
誰にも
嫉妬されずに
いつも、いつ ....
わたしの体は
わたしのモノ
夕方からお出かけして
ラーメンと青島ビールを二本
ひとりで飲み食いしてたら
さびしくなって
電話しちゃった
目の前で
女優が
水ギョーザ
食べて ....
決まって
微熱がでるのは
実らなかった果実を葬る準備の
涙の熱さ
下腹部の奥深く
あなたのオスは死んでいて
私のメスの両腕が
それでも離すまいと
必死に掴む時の
痛み
....
この文章は、みつべえさんの詩作「凪の日」に寄せたいとうさんの批評「何故詩なんか書いてしまうんだろう」に触発されて書いたもの、というよりは、ずばり反論として書いたものです。私の「凪の日」批評そのものは、 ....
「チャンスはいつも平等に」
急行の止まらない駅でチャーリーはいつもつぶやく
いくつもの携帯電話の着信音が鳴り響く遺失物届所には、
いつまでも使われない傘と
これからも役に立た ....
眠くては
まったく思ってもいないことを言ってしまうので
振り返って斜め上を向いてまた振り返る先の
イメージを繰りだして思いやる勝手のそのまた先を
あと悔やむのもそこそこに それとなく諦めて ....
路地の暗がりで
キスされた
前頭葉が熱くなって
ぼうっとした
いや、前頭葉じゃないのかも
しれないけど
そして少し
体が
震えてる
とりあえずそのまま
わたしは宴会に戻 ....
夢を見て泣いた
ひさしぶりだった
わたしはダブルベッドに
ひとり横たわり
天井を眺めていた
なんのへんてつもない
マンションの天井を
せめて天井が下がってきて
押し潰してくれた ....
この文章は、みつべえさんの詩作「凪の日」ほかいくつかの作品と、「凪の日」に寄せたいとうさんの批評「何故詩なんか書いてしまうんだろう」に触発されて書いたものです。
「凪の日」
http://po ....
フリーダム。
自由は、雨あがりの蛍光灯にぼんやりしている。
コツコツするのは足音だ。地下鉄のホームに、つるりと鮮やかな緑色の椅子が並ぶミニマルな夜は終電の少し前。ふわり、酔ったような光は湿 ....
くたくたに、くたびれて
引力に思う存分やられたかなぁ、って
拡大していたものが
点になって
引力の地のそこで
バタンキュー、 それは倒れた
月面で、
倒れた
菜の花の はたけで ね ....
わた し
だれとでも
こんなふうに
なる
ん
じゃ
ないです から
ネイルカラーも
つけてない指
殺されますよ
たぶんね
小さな
小さな箱 ....
狭い檻に入れられて
ぼうっと人の足を見ている
スリッパの音がうるさく
臭い匂いで頭が痛くなる
おとといシャンプーを
してもらったので
わたしの毛はつやつや
ショーに出る訳でもないわた ....
誰かの指で
ひけらかされたり
永遠の輝きを
放つようなこともなく
ただ回る
何かにつけて
価値ばかりが
ついて周り
意味がなくては
いけないなんて
言い聞かされる
覚えて ....
CARでゴー
念願の免許をとったら
CARで、
中古のシルビアで
ふくらはぎの綺麗な女を 轢きまくりたい
カーで。
どの路地でも時速100km
スピードで
カーで、
赤とか青とか ....
東北自動車道上り線を
南下する
パーキングのチャーハンが食えたものではなく
ラーメンにしておけば良かったと
後悔する
しかし、男というものはなぜ
夫になったとたんに
人の運転に文 ....
ずっと前に失った夢を
突然 取り戻したい衝動にかられ
クーデターを起こそうと決めた
今さらだけど かなり本気
鉛筆をくわえて
作戦を練りながら
テレビを付けたら
いつの間にか
....
ああ今日も夜がふけていくよ
風がびょうびょう吹いて
トタン屋根に映る雲がごうごう流れて
乗りそこなった月の船は地平線の向こうです
星のない空は
なんだかとっても寂しくって
電信柱を伝わ ....
百年前のような芸術の時代がくる
みなあの頃より小粒だが幸福になる人間の数は圧倒的に多い
世界的な概念の底上げ
幼児虐待や性の虐待が昨今多い
これが直るだけでぜんぜん違うだろう
直すには まず ....
生きて帰った者はいないと
時折
こころをよぎる声
森はしずか
ずいぶん昔に
からまった命綱
捨てられないねと
君が笑う
さざめく木の葉のすき間から
漏れ落 ....
遠い星から
スナイパーは
銃口を宇宙に向ける
地球から打ち込まれた
探査機は
火星の赤い大地を
不細工に這い回っている
地球人・ゴー・ホーム
宇宙にむけて
撃ち出された
君 ....
私は独りで自慰をするしかなかった
匂いなら今もそこここに
残っている
けれど
本当はそんなもの
もう
何の意味もない
忘れない
ぬるい風が頬を撫でていた
あの真昼
二 ....
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