すべてのおすすめ
先日、とある催しで、夏野雨さんという方のリーディングを聞く機会があった。

普段ネット上のテキストでしかお会いしたことのない人が、実際にしゃべったり、うごいたり、はにかんだりしている様を見るのは、 ....
以前、「しゅき」っていう作品を書いたことがある。

  *  *  *  *

 「しゅき」

   あなたの胸に頬をあずけ
   うっとりと夢見心地で
   すき、って言おうとしたん ....
12月3日付の某朝日新聞に、小野十三郎賞贈呈式の記事が出てました。そこで、選考委員でもある詩人の金時鐘(キム・シジョン)さんの講演の要約が、本人の寄稿として載ってます。これをみて、(あーまたこれかー) .... 八月。

私たちの街は。少し空気が、変わる。
街宣車が増える。黒塗りの車。スピーカーから、流れるテープ。
ツーリストが増える。大型バイクが空気を、揺らして。
外国人が、増える。たいていは年輩 ....
感受性くらい自分で磨かなきゃ、とか茨木のり子さんに叱られて、それについて考えてみました。

感受性って、入力される信号に対する感度のことですよね。感受性が高いっていうのは、そのセンサーがとても敏感 ....
大きな湖に
沈んでいく夕陽を追って

ガリレオってすごくない?
これで
地動説なんて
思いつかんよ絶対

ぶつぶつと
つぶやきながら
コウちゃんは
デジカメを構えてる

その ....
星飛雄馬のお父さんが
ちゃぶ台をひっくり返したのは
実は
たった1回らしいと
誰かがブログで話してた

怒鳴って
声を荒げて
破壊して
それは新たな怒りを呼んで
そうして
本質は ....
  「ルイーズの空」

    ルイーズはいつも空っぽだ
    ルイーズはいつもとんがっている、山高帽の
    だらしない紳士の椎骨あたり
    途方も ....
ずいぶん前からネットでダイアリとか書いているけれど、プライベートなことはほとんど書いてない。これはもう、はっきりとフィルターかけています。今はミクシもやってて、そっちのほうでは10センチくらいフィルタ .... 昔、さ。

中国とか。日本とかでも、合戦の前に詩を詠んだりしたらしいね。辞世の句じゃなくてもさ。これから戦いって時に、詩ですよ。それがたしなみっていうか、明日死んじゃうかもって時に、詩がそこにある ....
たもつさんの詩集が届く。注文してから、すでに2ヶ月が過ぎていた。発送元には何の罪もない。メールで注文したのはいいが、自分のアドレスを間違って入力していたのだ。いつまでも連絡がこないはずだ。ネットは、す .... あの日を境に
世界は明らかに下り坂に入ったんだ
たとえばさ

えらい人が逮捕される時ってあるでしょう?
あれね
時代劇の捕り物みたいに、突然いっせいに取り囲むってことは
実は ....
あと何度
逢えるかなって
数えたことが
君は ある?

あと何度
抱きあえるって
考えたことは
君は ある?

あと何度
夜が
ニュースを運ばずに

静かに明けていくだろう ....
−詩に没頭してるオトナって、やばくない?
そうそう。ある意味ね。

−だから学生さんとかが、ばーっとイベントとか、やればいいんだよね。
−オトナは無理だよ、無理無理ー。

詩を中心としたイ ....
最近の自分の作品をざっと読み返してみると
(ああ、これは私信だなあ)って、思う。

それが特定の誰かだったり、特定でない誰かだったり
あるいは過去や未来、さらには
時制を持たない自分だったり ....
愛情を持ってことばと向かい合う
簡単なようでむつかしい
誰かの作品を読む
誰かの日記を読む
誰かの声を聞く
誰かの

親しみを込めて私はそこに立つ
私の親しみを
だけどあなたは知らな ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる

半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって

後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って

さみしさの ....
狂うっていうのは
ケモノの王様
そういって
君がくすくす笑う

だからね
アナタは違う
王様なんかじゃ
ないから

たぶん
君も正気のままで
コートの匂い
確かめたりして
 ....
人間は死んだらどうなるん?
コウちゃんの疑問は
切実

テレビの向こうでは
今日も誰かが流れていく
暗いテロップで

人間は死んだら生まれ変わるん?
次は人間になれんのん?

う ....
他者を語る私は どこか残酷だ
私は他者にはなれないし
私は私でいるしかない 

人はどこまで
他者に近付けるのだろう
私には明確に皮膚がある
寄せつけないため

私のやわらかい部分
 ....
死が消えていったね

薄暗い画面を見ながら
私は思う

地面が割れて飲み込んだ
山が崩れ地を這った
水がすべて押しさらった

今も

だけど死は画面にはいない
あるのは
凍え ....
孤独が好きな人など、どこにいるのだろう。と思う。
みんなどこかで。小指ひとつの重なりで。
つながっていたいのだ。

自分は今こうやってパソコンの前に座って、ぺたぺたとキーを打っている。
誰か ....
逮捕されたそのオトコには
十億円の借金があったそうだ
四十年のジンセイで
どうやったらその借金が出来上がるのか
そしてそのオトコの数年は
十億円の価値のある
ものだったのか
それとも
 ....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって       

あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
多くのヒトにとってみれば
他愛のないスポーツニュースに違いないプロ野球
ストをするとかしないとか
チーム減るとか消えるとか
よくある合理化
よくあるリストラ
別にたいしたことじゃない、と
 ....
エントランスを抜けると
私はいつも空を見上げる

たった今
日本が沈没すればいい

唐突に
私は願う

病院の
窓という窓
壁という壁が
崩れて

途方に暮れる私の喉を
 ....
そこから逃げてしまいたい心は
きっと次の街からも逃げ出すでしょう
永遠に次の街を求めそして逃げ出すのです

永遠とは輪廻のことです
ふりだしに戻るのです

もっとも醜い鬼がやってくる
 ....
    怪しいホテルでバイトをする
    奇妙な香水の残る部屋
    荒々しくねじれたシーツ

    鏡の裏には
    監視カメラの覗き込む
    見る方も
    見られる方 ....
帰る場所はないくせに帰るわって私は言った
引き寄せてもらえるのを待っているのに
引き寄せられると急にイヤイヤ

ひとりでいるとふたりでいたい
ふたりでいるとひとりにもどる
ひとりでいると気 ....
君は
ここでないどこかの街で
どこか遠い高原で
誰かに
抱かれているのだろうか

僕でない誰かの下で
くしゃっと
シーツ
顔をそらせて

それはとても自然なことで

夜行列車 ....
いとうさんのuminekoさんおすすめリスト(37)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏野雨論_〜撃ち抜くのは、つよいことばなんかじゃないよ〜_- umineko散文(批評 ...12*08-3-23
「しゅき」の記憶- umineko散文(批評 ...9*07-6-8
短歌的抒情は現代詩の敵か?- umineko散文(批評 ...10+*06-12-3
八月のそらの夢- umineko自由詩14*06-7-29
感受性と詩への表出- umineko散文(批評 ...10*06-6-4
夕焼けの黒毛和牛特選塩タン- umineko自由詩14*06-5-5
黒魔術くらい習えばよかった- umineko未詩・独白21*06-5-4
「2.ルイーズの空」- umineko散文(批評 ...9*06-3-7
詩の窓は私の中に開いている- umineko散文(批評 ...5*06-1-29
今日も詩のある夕暮れを- umineko散文(批評 ...7*06-1-7
こっそりと白の時代〜たもつさん詩集に寄せて- umineko散文(批評 ...18*05-10-8
sky- umineko自由詩27+*05-9-10
プラナリア- umineko自由詩9*05-7-5
サハラ砂漠の真ん中で- umineko散文(批評 ...8*05-6-26
空に星座を描くように- umineko散文(批評 ...10*05-6-22
夕焼け前線- umineko自由詩13*05-5-19
母をおくる- umineko自由詩31*05-4-19
ゆきほこら- umineko自由詩405-1-14
ふたつのうみ- umineko自由詩205-1-7
ピース- umineko自由詩704-10-31
ジャパニーズ・ライスボールをふたつづつ- umineko自由詩504-10-24
どこにもいかないで- umineko自由詩1304-10-20
十億円コミュニケイト- umineko自由詩904-10-7
真空フラスコとティンカー・ベル- umineko自由詩45*04-9-20
いつか古田が握手をする日- umineko自由詩504-9-12
エントランスを抜けると空は- umineko自由詩704-7-7
タウニー(愛についての寓話)- umineko自由詩704-7-4
暗視スコープ- umineko自由詩704-6-16
昭和イヤイヤえん- umineko自由詩1204-6-11
ほしぞら- umineko自由詩304-6-11

Home 次へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する