富士の樹海にこもって
ひょっとこの面に
草刈ガマをもって
自殺しにきた女共に
のっかりたい
一枚岩のうえで受精したい
生命を宿す
ハッピー。
木のうえに住んで
悪魔をみせよう
 ....
独りの部屋で

暑い、暑い、とつぶやきながら
服を脱いでしまった
裸になってしまった
シャワーを浴びようと思ったけど
面倒で動けなくなってしまった
今日はとても疲れた

エアコンをつ ....


はがき一葉
舞いこみ、大要、

「言語障害が発症しているようです。発作もなく、突然電話中に失言症になり、思う通り表現できなくなりました。脳血管障害なら軽い症状で、希望が持てますが、アル ....
おともだちとお茶
いいかげんなわたしは
話し相手に
いいらしい

少し欠けた茶碗は
お気に入りのブルー
だから
捨てないで
使ってる

天気の良い日は
遠くへなんて行かないで
 ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
少しも思い出せない大切なはずの夢

昨日という日にそんな忘れもの



明日までにはぜったい きっと と

来る日も狂ひも ずっと今日狂のまま



昨日の忘れものはかならず戻 ....
艦を降りた
降りてから数週間が経って、僕は何も変わらない
ホッと出来た反面、逃げ出したかのような
背中の角度が、そんな居心地の悪さを証明している
不必要なほどに、窮屈に歪んだ作業服の皺
綺麗 ....
びっくりしちゃう
たとえば
後ろからいきなり
背中を押されたら

そのために
背中に
目がついた

進化論は
当たってるよ
一口でシュークリームを駆逐して
街はひとびとを覚えていく
だれかに合わされた周波数を指でいなしながら
トイレでほつれた糸を引っ張ってる
女の子たちが太陽を罵倒するので
ぼくも何だか空を見上げ ....
じめんのあちこちに
ふかいあながあいていて
うっかりよそみをしていると
おっこちそうになる
ながいいとがそらからいくつもたれさがっていて
やくにたちそうもないものが
えんにちのくじびき ....
ねこおやじは
ねこのおやじ

言い換えると
ねこの父

いつも涼しいところで
目をつぶってる

ねこおやじは
エライ

妙に情を
かけたりしない

常に
クール

 ....
ほんとは

あなたはいくつ
顔があるの?

それ
どこにあるの?

わたしも顔は
いくつかあるけど
ときどきずれちゃって

あなたもときどきずれるとき
あるね
あきらめたくない
一つもあきらめたくない
かかとと影を伸ばしてぜんぶ欲しい
二兎追うものは一兎も得ずというのはセコい
可能性という言葉が持つダイナミックさに欠ける
俺は千兎も万兎も追って、せ ....
あまりの暑さにクーラーをつける
よほど暑かったのだろう
いろいろな動物たちが家に集まりはじめ
またたくまにいっぱいになった

長い部位をもっている動物はそれをたたんだ
肉食動物は捕 ....
1.エスパー(もしくは君)


エスパーも、変わらない。ただ気づいてしまうというだけで、同じように揺れ動いて、俯して、辛うじて立ち上がる。忘れてしまおうとしては、切れ端に、文字。読めないけれどつ ....
あなたの好物を作ろうと
夕暮れ
サンダルを引っ掛けて買い物にでる

昨夜の 些細ないさかいの 償いに
海老の殻を
無心でむけば
いとおしさに変わるような気がして
という
無邪気な ....
25階からの眺めは
とても遠くて
東京タワーと
高速道路が
きれい

大きな鏡に
自分を映して
何度も言い聞かせる

これでいいのだと

今はこれより
方法がない
だから
 ....
湯船にふたり
浸かる

ほんとはあまり
気が進まなかった

汗と
湯気で
化粧がはげちゃうから

なんかすごく
恥ずかしい

でも彼は
かわいいよかわいいよって
何度も何 ....

夢を見た
わたし
道路にいて
マンションの
わたしの部屋を
なぜか
外から
見ていた

マンションのベランダに
あなたが出てきて
洗濯物を干していた
なんだかとても
遠 ....
{引用=詩集『カエルトコ』より ;7}
●エデンのリンゴ(イヴ)

それは知恵の実でした
女は今を楽しむことに加えて
明日の楽しみのために我慢することを知りました
けれど傷の痛みに泣き喚く ....
高みへ 高みへ
翼をひろげる鳥の群れに
空はふちどられたままでいる



音が音をひそめながら
緑に曇る午後を見ている
離れているのに離れずに
ともに震えを待つ姿
見 ....
 詩の批評とは、作者側と批評する側との詩を書く上でのスタン
スないしは生き方のスタンスの差異を明らかする作業なのではな
いかと私は考えている。
 批評する側が詩を選び作者の了承をとらずに批評する ....
肩を抱かれ歩く
どこでもいいよ
着いたところが
わたしのワンダーランド

明るい空
明るい昼間
「うちでいい?」
ってわざわざ聞かないで
どこでもいいって
言ってるじゃん

さ ....
目覚めている時の、
彼女の姿は写真には写らない。
僕はこっそり、眠り姫、と呼んでいる
なぜって?
眠っている、その姿だけは写せるからだ、
盗むことが出来るからだ、
と、僕だけが知っている。 ....
まだほとんどの人が働いているお昼の3時に
いきつけのスーパーに行くと
詩や日記を書いて汗を流さず暮らしている自分が恥ずかしくて
レジの女の子に好きだと告白できずに
照れながら表情には出さず左手 ....
五月(さつき)待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする

旧暦の五月は今で言う梅雨の頃にあたる
湿り気を帯び始めた都の空気にほのかに香る柑橘系のかおり
それはかつて同じ時を過ごした人のにおいだ ....
水面をゆらしながら
初夏のかぜが吹きすぎる
こいびとの手をひいて
堤防をころげた

草についた水滴はあまくひかる
さかなが跳ねてぱちゃんと音をたてた
はねまわる ころがる
だきしめる  ....
家にある薬箱のなかの服用薬を全部飲んでしまったことがある。19のときだ。頭痛薬からキャベジンから風邪薬から、とにかく服用薬は全部飲んだが、水虫の薬など外用薬は飲まなかった。死にたくはなかったのだと、思 .... なんとなく、なんとなく。
夏が近づくと、思い出すこと。

もう10年近く前になるかな、わたしは学校を出て働いていました。
仕事の内容はかなり多種多様でした。
その中のひとつに、放送児童合唱団 ....
気持ちいいことしよう
だから早くこっちにおいでよ
恥ずかしがることないよ

遠くに見える森
意外に近いよ
暑い日差しを避けて
日陰の小道へ

通ったことない?
そう、大丈夫、案内し ....
いとうさんのおすすめリスト(1499)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
樹海にて- 馬野ミキ自由詩7*04-6-1
慰め- チアーヌ自由詩904-5-31
梅雨空に- 狸亭自由詩16*04-5-30
同じ場所で- チアーヌ自由詩9*04-5-30
『ヤサシイ救急車のオジサンと一緒に』- 川村 透未詩・独白35*04-5-30
馬鹿なウィッシュに最適の日- クリ自由詩1*04-5-30
失意(望郷)- 自由詩6*04-5-30
進化論- チアーヌ自由詩204-5-28
トイレ- 船田 仰自由詩604-5-28
あなのそこ- アンテ自由詩9*04-5-28
ねこおやじ- チアーヌ自由詩11*04-5-27
- チアーヌ自由詩804-5-26
あきらめたくない- 馬野ミキ自由詩1304-5-26
すべてのものへ- たもつ自由詩3204-5-26
エスパーと雨- nm6自由詩14*04-5-25
てんぷら- 月音自由詩4004-5-23
非常口- チアーヌ自由詩404-5-22
恥ずかしかったこと- チアーヌ自由詩804-5-22
正夢- チアーヌ自由詩604-5-20
アヴァロン- クリ自由詩10*04-5-20
午後の手- 木立 悟自由詩504-5-19
私はただ、過敏さを露見したにすぎないのでしょうか?- サダアイ ...散文(批評 ...5*04-5-19
パレード- チアーヌ自由詩3*04-5-19
『石の女』- 川村 透自由詩7*04-5-19
うらやましくて- rue自由詩10*04-5-19
五月待つ- 岡村明子自由詩4*04-5-19
ちぢにみだれる- 竹節一二 ...自由詩804-5-18
自己を愛するための- 佐々宝砂散文(批評 ...1404-5-18
なぜか思い出す風景- チアーヌ散文(批評 ...404-5-18
- チアーヌ自由詩404-5-17

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