すべてのおすすめ
１

はがき一葉
舞いこみ、大要、

「言語障害が発症しているようです。発作もなく、突然電話中に失言症になり、思う通り表現できなくなりました。脳血管障害なら軽い症状で、希望が持てますが、アル　.... 雨季のタレーがなみだつ。かなしみをたたえて、
すぎさってゆく時間をつらぬいて、
浮世のゆれつづける、虚実のいろがみえる。
とおい、タレーのかなたの国へ、ぼくはかえる。

すぐそこにきてい　.... 一八五四年十月二十日　
北仏アルデンヌ県シャルルヴィルに生まれ　　　　　
南仏ブウシュデュローヌ県マルセーユに倒れ
空遠く消え去ったのは一八九一年十一月十日

一九九一年　ランボー没後一　.... 雨が好きという小説を読んだことがある
雨が嫌いというのはあまり聞いたことがない
やらずの雨は都都逸にもあり乙なものである
城ヶ島の磯にふるなみだ雨はせつない　　

雨よふれふれも悩みをながす　.... インドの魔術師から花束をもらった夜
ぼくはなぜか平安時代の日本にいる
うらわかい細身の美女にかこまれて　　　

宴はすでにはじまっていて
ひとりの女をだきしめながら
官能がたかまりおもわず　.... まだ若かった三十年前、薄っぺらいクラシックラルースをテクストに辞書と首っぴきで
ランボーを読み、痴がましくもその全訳を夢見たものだったが、十歳の少年が「金利生活
者になりたい」などと書いているの　.... 灰色の朝でも、
朱色の朝であっても、
六時の時報をラジオが伝え、
その日がたとえば八月十五日朝六時のニュースです、と
個性を消した声がする。
日々つみかさねられ、くりかえされてゆく
あたら　.... 六月の空を見上げると
白い雲が流れていく
「思ひ煩ふな
空飛ぶ鳥を見よ
播かず刈らず蔵に収めず」

人にあい人とかたることにつかれ
郊外の家にひっそりとこもり
目をとじると
さびしそ　....

いとうさんの狸亭さんおすすめリスト（8）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
梅雨空に	- 狸亭	自由詩	16*	04-5-30
タレー＿６	- 狸亭	自由詩	4	04-1-14
ランボー讚歌	- 狸亭	自由詩	3	03-12-26
雨が怖い	- 狸亭	自由詩	5	03-12-24
インドの魔術師	- 狸亭	自由詩	4	03-12-16
自己の言語回路からの自由へー九鬼周造著『日本詩の押韻』私解ー	- 狸亭	散文(批評 ...	18	03-12-12
ぼくはあたらしいか	- 狸亭	自由詩	10	03-11-28
思ひ煩ふな空飛ぶ鳥を	- 狸亭	自由詩	8	03-11-24

---

すべてのおすすめを表示する

推薦者と被推薦者を反転する