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自分が千年近く生き続けることになるなどと
知るよしもなかった少年時代の{注メトセラ=メトセラ(Methuselah)旧約聖書に登場する、九百六十九歳まで生きたという族長の名前。}は
酷く臆病 ....
雨雲に覆われた街を
切り取る車窓を眺めれば
まるで僕らは
ネガの中を走っているよう

降り出しそうで
{ルビ堪=こら}えるあの空には
あとどれだけの
時間があるのだろう

始まれば ....
風の精が
ひとり
病院のベッドを
駆け抜けていった

きみは
ぐっすり
眠っている


鮮やかな生に焦がれて
無意識のうちにこめかみに
魂の弾丸を撃ち放つ

立ち籠めていた紫の煙
視界の中に映るのは
生の匂いを放つ花
前世を占えば
俺は天使




 ....
部屋の中は蒸し暑い
狭いベランダに出て
物干し竿と手すりを利用し
布を張り
テーブルと椅子を出して
小さいおうちができました

レモンの鉢植え
ホウセンカ
ハナスベリヒユ
あと、分 ....
カーテンが頬を撫で
柔い夢を
そっと与える頃
ワタシという私は
教室と意識の狭間で
青インクを
走らせている
 
緑を模した声音が
頭上を掠め、そして
空へと還ると
ワタシは私に ....
だれよりも
上手にできることは
よいことですか
きらびやかで烈しい舞
なめらかに、ひとつのまちがいもなく
うたうように、ひたすらのぼりつめてゆく
けして息ぬきなんて
できない

みん ....
言いたいのは
たった四文字
 
伝えたいのは
いろんなこと
 
 
 
 
声にならなくて
もどかしくて
 
言葉にしたくて
うまく纏まらなくて
 
 
 
いっぱい ....
一匹の{ルビ蜻蛉=とんぼ}が
脚の間をすり抜けて
小さくさざ波立つ水田
暮れ翳り始めた空に
フラミンゴの色の雲

エミール=ガレの作品集を
撫でる指で繰っていた
男のこと

苗のき ....
早朝ニワトリと共に起きちゃって
洗顔、歯磨き、お化粧即効
一着しかないスーツに着替えて

let's go to office!

駅まで歩く曲がり角
もうお肌も曲がり角
もう人生も曲 ....
耳から
抹茶がこぼれてしまうという
朝になるとシーツは
たっぷり緑を含んでいて
洗うたびに
深みを増していくのだという
(この時期だけなんですの

さして困ったふうでもなく
さらさ ....
君がチョコの包み紙で折った鶴が
私の部屋にいて
羽を休めている
君に置いてきぼりにされて
これからどこに飛んでゆこうかと考えている

触れて離れて
覚醒の夜風は君を連れ去る


 ....
百点満点の自分なんて、
そうそうあるもんじゃないけど、
あの時、彼女の立ち位置を羨んだ自分は
素直に誉めてあげたいんだ。
私は今でも
自分の声に、自信を持っている。
散歩していたら
犬がへいのへーい
少年がへいのへーい
HOTELの赤ランプ

へいのへーい
じいちゃんがへいのへーい
タマがへいのへーい
でも怒らない

ちゃんと処理をしてあげる
 ....
庭先のチューリップに
午后のお茶を
通り雨が 注いでゆく

わたしは
ふたりで おそろいにしようと 云っていた
チューリップの形の ピンクと水色の マグカップを想い出している
砺波の チ ....
ネコ追いかけて 君と一緒にカフェ
チーズケーキと 君の笑顔が好き

ネコより気まぐれ 君にふりまわされ
それでも良いさ 君と一緒にいたい

わかってるんだろ? 僕が君に弱いこと
気づいて ....
黄金の水を  とくとくとく
あわの神秘に どきどきどき

ごくごくごく

ごくごくごく

毎日僕は
繰りかえす

熱くなまった
僕の身体は
どうして君が
欲しくなるのか

 ....
雨が降ってきた
そんな空にイライラしたのだろうか
家に置いてある
どうでもいいコップを
庭の真ん中においてみた
少しずつ
コップの中に水が溜まってくる
少しずつ
コップの中で雨が揺れて ....
あなたを打たせて取りたい
雨の降るデイゲームで

三振はいらないから
たったひとつの直球で
あなたを打たせて取りたい

できれば一回表の先頭打者がいい
雨でそれっきり
試合が終わって ....
浸りゆく
この黄昏に

街は慈愛の潮 満ちて

海から遠く 離れて
唸る 街に
古代の虫 発光し

アスファルトのタールは
原油のにかわ 舗装する

道をまっすぐに!

密 ....
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
きみのことが好きだ
 ....
唐水車の水ぎわの
苔むす屋敷のはしっこに
住んでおります
ございます
子どもは巣立ちて
夫は他界しまして
天上の人でして

疎開した猫からの便りにありますのは
ときどき天井か ....
 無い物ねだりを始めた君は 
 朝靄の中にある
 タンポポがそっと綿帽子を飛ばす光景を
 密かに見逃している

 原っぱいっぱいに広がる黄色い世界が
 雪の絨毯に変わり
 緑の野に変 ....
目の前で
ひらりと舞い上がって
足跡は空高く飛んでいった

あのひとの足跡も
ひらりと舞い上がった
慌てて両手でつかまえて
背中に隠したけれど私はすべてを知った

行き ....
雨は良い
木々や草花を潤すだけでなく、
ときに人の心をもすら、
潤してくれるから。

私は病をかかえている
不治なのかもしれないし、
そうじゃないのかもしれない。
だけどそんな自分が不 ....
消えてしまいたいから
でも
消えてしまいたくないから
誰かに必要とされていたいから
誰かを愛していたいから
生きていたいから
死にたくないから
居場所が欲しいから
泣いてしまいたいから ....
笑う鳥を見たくて
空を見上げてみました
けれどもそこには
白い雲しかありませんでした

誰かが言っていました
笑う鳥は
うれしいときには鳴き
哀しいときに笑うのだと

だから
笑 ....
遠いところに住んでいる

遠い親戚の訃報が届く

喪服の用意をしながら

飛行機に乗るのが少し楽しみな私は

やはり不謹慎だろうか


昔の人だからたくさん苦労をしたんだろう
 ....
{引用=



     しうしう、と

沈黙する。 アシッドに。
並んでいる  夜が逃げる、
山羊の、惰性と  六月。
 女の乳房を噛む弦、
  GとFを繰り返す
    挑発 ....
貴方をずっと見ていたくて
貴方を私のものにしたくて
無理をして働き通し尽くす
アカシアの木が大きくなるように

そっと夢を託して貴方を待つ
毎日が楽しい
毎日が平日
休む暇なんてない
 ....
小原あきさんの自由詩おすすめリスト(2108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メトセラ抄- 楢山孝介自由詩7*07-6-2
ネガ- 松本 涼自由詩1807-6-1
風の精- 草野大悟自由詩2*07-6-1
俺は天使- おるふぇ自由詩807-6-1
ベランダ- ふるる自由詩11*07-6-1
四時間目- 山中 烏 ...自由詩12*07-6-1
えらばれた人への哀歌- 美砂自由詩6*07-6-1
あなたに- 秋桜自由詩5*07-6-1
予感- かや自由詩23*07-6-1
OLブルース- yoyo自由詩7*07-6-1
抹茶佳人- 佐野権太自由詩31*07-6-1
くちづけ- さくらほ自由詩9*07-6-1
唯一のプライド- むくげ自由詩207-6-1
へいのへーい- ペポパン ...自由詩7*07-6-1
チューリップのマグCUP- Lucy.M.千 ...自由詩507-6-1
ねこのうた- 北大路京 ...自由詩12*07-6-1
黄金の水- 蔦谷たつ ...自由詩9*07-6-1
雨が揺れている- ぽえむ君自由詩16*07-6-1
実況- たもつ自由詩807-6-1
この黄昏に- アハウ自由詩1407-6-1
きみのことが好きだ- yo-yo自由詩5+*07-6-1
千住- mizu K自由詩1207-6-1
朝靄に見た景色- doon自由詩507-6-1
足跡- 小川 葉自由詩1107-6-1
- 麻生ゆり自由詩4*07-5-31
矛盾- 緋月 衣 ...自由詩7*07-5-31
笑う鳥- ぽえむ君自由詩8*07-5-31
【訃報】- つむじま ...自由詩2*07-5-31
yubisaki- はらだま ...自由詩16*07-5-31
愛しい貴方- ペポパン ...自由詩8*07-5-31

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