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{引用=頂点はさらに、高さを増す。塔の上に塔を
重ね、そのようにして時代はいつも、賑や
かに葬られていく。足元には、無数のメタ
セコイアが植えられ、手をのばして、空を
仰いでいる。道は、休むこ ....
足の裏に雨がついた
足の裏からむこうが水の世界になった
ゆうらゆうらと ひったんひったんと
足の底から水がせまる

私はいっそお願いと
沈むチャンスをうかがっている

雨は惜しみなくふ ....
 
 
詩を書くときは
人間を
あまり書かないほうがいい

どうしても
書かなければならない時は
人間の
うしろ姿を書くほうがいい

そしてその先にある
地平線にまだ
赤く燃 ....
季節風にはためく
夫のシャツを抑え
ベランダで
腰に手を置く
幸せに色があるなら
白かもしれない
ぼんやりと
シミの落ちない白を
眺める
 
 
きらきらと
光が降りている
あれは神さまが
写真を撮っているのだ
という話を
君としたかもしれない
木漏れ日の下で
あの日僕らは
どんな生き物の姿で
 ....
春「許せない春」


桜ふぶきが目に入る
淡く、幼い恋に似ていて
ほろりと涙がでた

花びらをひとつ
つかむと握りしめていた
肩をなでていく、風を感じる

許せるものを
この手 ....
 
 
かあさんが
ぼくをみとった

そのひとが
つまなのだと
きづいていた

かあさんが
ぼくをみとった

そのひとが
むすめなのだと
きづかなかった
 
 
この畑では猿を作るという
春のある朝 まだ暗いうちに
大根のような葉を茂らせた畑から
泡の弾けるがごとき音を出して

猿が飛び出る
猿が土から勢いよく
無言で かつ しかめつらをして
 ....
 
 
やはんすぎから
ふりはじめたあめが
あさめざめると
やんでいる

それはきっと
そぼのしわざだ

まいあさ
ひめくりをめくる
そぼをみていた

しわだらけのゆびで
 ....
 
 
いつからか
りょうしんのせなかに
はねがはえている
まだそらをとべるほどではないから
あんしんしてるけれど
それはすこしずつ
おおきくそだっていることが
あうたびにみてわかる ....
薄暗い放課後の理科実験室で
やさしさの裏側を顕微鏡で覗いている
数名の男子が抱く女子への幻想があるかもしれなくて
もしくはどこか悲観的に
いくばくもない生命のおわりが映るような気もして
 ....
彼ら探偵は真実について何一つ知らない
ただ方便を使うのだ
これらはまやかしであり、例え話である
だがこれでほとんどの問題は解決してしまう
なぜなら人々が持ち込むほとんどの問題も
またま ....
清掃のアルバイトをしながら
陽射しに当たりすぎると疲れるのはなぜだろうとふと思ったとき
太陽は
すべての生命から養分を吸い取って存在しているのかも知れないと閃いた
光のような触手を俺た ....
あの子が描いたはじまりの色は
指で押さえたキャンバスの少しずれたところにぽつんとあって
じいっとそれを見つめていた

描き出された自画像の背景に色をたしてゆく
淡いブルー、またはグリ ....
家に静けさが降っているとき
五人の家族の顔は
お互いそっぽを向いている気がする
わたしはひとりで居間にいて
天気が悪いからって
掃除機をかけようかどうか迷っている

母は体調が悪 ....
しんじまったかなしみは
かれたんじゃあねえ

あるんだよめのまえにあるんだよ
みずがすぐにいくぞとまちぶせている

そこにことばはなにもなかったんだ
{引用=夜の階段を下りて
一階はとっくに海に沈んでいったので
その、密やかな貝を避けながら
水の中につま先をいれる

どこまでも透明な
水晶を重ねて束ねて作った
深海は 魚を飲み込む
 ....
気付かない振りしてるだけで
わたし、とっくに気付いているんだ

夕食後の洗い物とかしている最中
わたしのバッグのなかを探っているのを

縁起良いからと買い求めたガマグチから小銭抜いたでしょ ....
{引用=off



部屋の明かりを消しても
真っ暗にはならないんだね。
夜たちからは、もうとっくに
ほんとうの夜なんて
消え去ってしまったみたい。

街灯の光がカーテンを透かし
 ....
天気の良い
朝方だったかしら
母が
庭の小さな一角に
ありがとうの種を
植えたのを見た

それから
気になってはこっそり
母を
見ていた
芽が出て
茎が伸びて
母の背丈を ....
急増する家庭間買収と吸収合併、渦巻く不安と家庭内格差!仕送りは恩送りへ
10月31日12時30分配信(木経新聞)

各家庭あたりの収入は年々減り続け、支出は増えるばかりだ。とりわけ子どもの教
 ....
母が縁の下から引っ張り出してきたびんは
レトロでポップな橙の花が描かれていて
若い頃の彼女の趣味であったのだろうと想像出来た


恐らく本来は真っ赤な色をしていたのだろう
すすけたえんじ色 ....
女のひとは一人でなんでもできる
映画館に一人で行くし買い物もする
ウインドーショッピングをして
自分に合わないか合うかを
何時間でも一人で懸命に考える
大好きなバンドのライブに行って ....
きょう
夕やけを見ていたら 空が
あかい舌をだした


飛行機にのって
船にのって
汽車にのって
ここまで来たんだよ と彼女はいった


空と海と陸地と
そんなにいろんな乗り物 ....
いのちのことをかんがえたら
泣けてきた
あたしは今日も
わらって
風のにおいをすいこんで
ともだちに手をふって
少しだけお酒によって
歯をみがいて、ねむる

いのちのことをかんがえた ....
昔に忘れて
きてしまっている
ものがある。

素朴で
優しくて
温かくて
大切なもの

天からの光で
舞い降りてきて
シャボンのように
消えた。
どこまでも行くよ
そう言う必要のない
今はとても
穏やかに空の下で寝転んでいる

農家は汗水たらして
作物を実らす
我が家
みたいだな

家族の汗の染みこんだ洗濯物
放り込ん ....
きっかけなんてないままに
特別な理由には目もくれず
ただ夢中で積み上げていく
行けるところまで行ってみよう、と


そんな毎日が楽しみでした


円柱形の白いもの
どこで拾ってきた ....
 
 
不安な気持ちでたまらない、と
夜、入院している父から電話があったので
病院まで行く
今日はリハビリ頑張りすぎて疲れちゃったんだね
そう言って落ち着くまで父の頭を撫でる

その帰 ....
 
 
この季節になると思い出します
行きも帰りもバスでした
山奥の芋煮会場に着くと
澄んだ風が吹いていました
肌が乾いてなつかしい気がしました
網目になった体を
すうすう吹き抜けてい ....
小原あきさんの自由詩おすすめリスト(2108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
トーキョー- 望月 ゆ ...自由詩32*10-7-4
水鏡- 朧月自由詩510-7-3
詩を書くときは- 小川 葉自由詩3*10-6-6
Yシャツ- 未完自由詩2*10-6-4
木漏れ日カメラ- 小川 葉自由詩14*10-5-26
四季- かんな自由詩8*10-5-25
にせもの- 小川 葉自由詩210-5-25
- 春日線香自由詩310-5-20
空色めくり- 小川 葉自由詩3*10-5-14
とり- 小川 葉自由詩810-4-27
やさしさの裏側- かんな自由詩21*10-4-23
詩的探偵事務所- 馬野ミキ自由詩210-1-3
太陽- 馬野ミキ自由詩509-12-31
捨て色- かんな自由詩5*09-12-6
静けさが降る- かんな自由詩9*09-11-11
景色- TKUDIODA自由詩3*09-11-7
水槽- もも う ...自由詩42*09-11-6
抜くひと- 恋月 ぴ ...自由詩39*09-11-3
off- 夏嶋 真 ...自由詩3009-11-2
おくる花- かんな自由詩6*09-11-1
恩送り- 木屋 亞 ...自由詩2*09-10-31
梅酒- あ。自由詩10*09-10-13
女のひと- 捨て彦自由詩509-10-9
やまぶどう- yo-yo自由詩10*09-10-9
いきている- 森未自由詩3*09-10-7
記憶- ペポパン ...自由詩10*09-10-5
ひなたぼっこ- かんな自由詩10*09-10-3
積木崩し- 中原 那 ...自由詩9*09-10-2
ブランコ- たもつ自由詩3509-9-26
いきかえり- 小川 葉自由詩1109-9-19

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