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一億年後も愛してるとかどうとか
気の長い話を歌いながら
家の前を中年の酔っぱらいが通っていった
一億年後のことなんてうまく想像出来ない僕は
一億年前のことを考えようとした

一億年前に ....
揺りかごより這い出でて
私たちは人間になったのでしょう

帰る場所が存在るのなら
揺りかごに戻りたいなんて
おいそれとは言うべきではないわね

生きる事は楽ではなくてよ
死ぬ事より ....
女のバラードを

聴きながら夜を走る

坂道をあがるOLの背中

くずれそうな光

思い出なんかつくらない


ひとはせつなくなりたくて

ひとはひとりでありたくて

ひ ....
もしもし、オレだよ。
3年前、心地よい概念に吸い込まれたオレだよ。
ほら、何でも二律背反にしてしまうオレだよ。
大変なことになったんだよ。
是非、振込んでほしい。

もしもし、オレだよ。
 ....
振り返ったら
影法師しか
あなたの名残は落ちていなかった


雷雨が滑りこむ昼下がり

四角い白い箱の中
些細なことで
笑う
二匹の赤い鈴
あの日
パスタの蝶々結びが
{ ....
じいさんの手
畑仕事に追われて
ごわごわしたごつい手
悪さして殴られると痛い

じいさんの手
病気にかかって
しわしわした柔らかな手
悪さして殴られても痛くない

じいさんの手
 ....
コトバを上手く言おうとすると、
きっと下手になってしまう。

コトバを綺麗に言おうとすると、
きっと汚くなってしまう。

コトバを書こうとすると、
きっと途中で変わってしまう。

コ ....
               2007/06/12


クロッカス畑に
クロッキーを植えて
クロッキー、クロッキーと囃し立て
引き籠もったクロッカスのお人形の綽名は
誰が付けたのか付けら ....
ことばにならないこと
ことばにするから
やさしい

かたちをもたないもの
かたちにするから
たのしい

なんでもあるようで
なんにもないせかいと

なんにもないようで
なんでも ....
犀川の 
芝生の土手に腰を下ろし 
静かな流れをみつめていた 

午後の日のきらめく水面には 
空気が入ってふくらんだ 
ビニール袋が浮いていた 

近くで
ぴちゃりと魚が 
跳ね ....
一番線のホームを
羊の群れが通過していく
海の近くに
美味しい牧草地があるのだ
その後を
羊飼いの少年が
列車でゆっくりと追う

夕暮れ近くになると
列車に羊を乗せて
牧舎へと帰る ....
きみの憎んでいるオトナに
私は
一足お先になってしまった

オトナはずるいよ
オトナは嘘をつく
オトナは平気で裏切る
オトナは権力にひれ伏してしまう
オトナはいちいち言い訳をする
オ ....
大きなカエル

なるまえに
大きなおたまじゃくし

処分されました
ひとりの犬

処分されました
けっこう平気みたい
みんなけっこう
クールだね
いろんな人生のベストセレクション

そんなものを読みとばすみたいに

生きてゆけないのが感情なんだよね


化学工場の煙突からは

ちいさな火があがっていた

夜の宙空をちろちろ ....
目が覚めたら朝が来ました
目が覚めても朝が来ました

昨日と同じ今日が怖いので
今日と違う明日が恐ろしいので

僕はバリアを張って僕を弾いてしまいます
僕らはオーラを発して僕らを放してし ....
この度は当社の製品をお買い上げまことにありがとうございます
つきましては、使用上の注意についてお知らせいたします

この製品は防水仕様となっておりますが
長時間に渡っての水中への放置等はおやめ ....
テレビの中のぬいぐるみ
パンダの格好で喋ってる

テレビの外の馬鹿野郎
ピエロの格好で笑ってる

テレビの中の愚か者
農夫の格好で泣いている

テレビの外の恥知らず
石榴の格好でキ ....
ほとんどの人は、もう
溺れているの
誰も気づいていないだけ

澄んだ指さきが
アルカディア、と答えて
空の一角をさす
新しい風景、新しい秩序
それは
見たことのない宇宙

(行け ....
Go straight on the street.
道には何もない
蜃気楼
ジーンズ

水がない
食物がない
地平線まで
同じ風景だ

ただひたすら
歩くのみ
ここは天国
 ....
炎が大きくなると
みな逆に息をひそめる

瞳にかすかに邪悪なものが
やどっていたとしても

驚いてはいけない
子らは儀式の最中において
完璧に集中している
浅い眠りのなかに
潮の匂いと砂を踏みしめる音がして
わたしは海辺にいるらしかった

裸足に海水は冷たくはなく
貝殻の欠片を拾い上げても
その尖った先は指を刺さない

(きっと夢なの ....
ごみばこを あさって
まだ つかえるもので
でっちあげる もっと
ぶざまに あさましく
いきるための うたを
そっと でいいから
ふれてみたい
あなたの零した一雫のわけを

どこから
流れてきたのですか

まりのような白い雲が
あちこち 漂っている
空なのに
雪解け水が激しく流れる季節は
 ....
裏通りに 傾いた陽が落ちてくる頃
放課後の声たちが 初夏の帯にのって
泳いでくる
バギーの乗客を覗いて
ほんのり口角を上げて
青いランドセルが追い越してゆく
まだかたそうなランドセル
さ ....
絵本を読んでいました
それはとても悲しいお話でした

私は涙を流して
それは絵本の一ページに落ちました

その涙が乾くまで
私はそのページをずっと眺めていました

そのペ ....
夜を巡り
たどり着く
君の皮膚と薄皮一枚の距離

この夜を巡って
法華経を読経する

自死した 君や
見ず知らずの 霊に

夜の底で 親しく
妙に明るい 死者の森を
読経しなが ....
君が僕に触れた
その指先から、ほどけて

僕の身体に巻き付く
見えない包帯に
なってしまえたら、いい


息をする度に
ひらひらと揺れて

いつか、二人の匂いが
一緒になっちゃ ....
こいぬ が 一匹。
くぅん と 鳴いた。

こいぬ の 中には

こい と いぬ。

恋 と いぬ
恋 が 居ぬ、か。

なるほど。

 わん!

さみいしいわたし ....
ぎんいろの折り紙で
鶴を折る

ぎんいろ
それは
わたし自身を惑わす窓辺の色合い

ぎんいろの街で
あなたとの足跡を探してしまう
例え人違いだったとしても
あなたに良く似た後姿に
 ....
この地球には
捨てるものなど
何一つとしてありません
あなたたち動物の排泄物も
やがては花となり
実となるのです

まだ使えるものなのに
物を捨てさせなければ
物を作り出せない
そ ....
小原あきさんの自由詩おすすめリスト(2108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もうすぐ六億歳の妻- 楢山孝介自由詩11*07-6-13
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思い出をつくらない- 吉岡ペペ ...自由詩407-6-12
現在は細部を足蹴にして- ブルース ...自由詩9*07-6-12
創書日和「窓」__さよなら- 士狼(銀)自由詩11*07-6-12
じいさん- eris自由詩4*07-6-12
想いコトバ。- 狠志自由詩507-6-12
クロッキー- あおば自由詩13*07-6-12
ピース- 松本 涼自由詩1107-6-12
犀川_- 服部 剛自由詩18*07-6-12
行程- たもつ自由詩1907-6-11
オトナ- umineko自由詩4*07-6-11
かしこいひとたち- チアーヌ自由詩607-6-11
他人が書いた詩を読むように- 吉岡ペペ ...自由詩407-6-11
ピエロ。- もののあ ...自由詩14*07-6-11
使用上の注意- 柚木自由詩607-6-11
テレビウォッチャー- kei99自由詩207-6-11
アルカディア- 佐野権太自由詩27*07-6-11
真直ぐ- ペポパン ...自由詩7*07-6-11
火遊び- 美砂自由詩9*07-6-10
夢の浜辺にて- 銀猫自由詩17*07-6-10
そろもん(リサイクルの話)- みつべえ自由詩507-6-10
教えてください- 乱太郎自由詩20*07-6-10
青いランドセル- たちばな ...自由詩17*07-6-10
絵本- なかがわ ...自由詩11*07-6-10
黄泉で読経する- アハウ自由詩907-6-10
らぶぱしー- 山中 烏 ...自由詩16+*07-6-9
こいぬ- かおり自由詩3*07-6-9
ぎんいろ- 恋月 ぴ ...自由詩59+*07-6-9
地球が捨てられてゆく- ぽえむ君自由詩11*07-6-9

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