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「いつか」のために

 笑っていよう

 わたしがしあわせに笑っている

 そこに、あなたのしあわせがある

 そう、あなたが言うのなら

 わたしは笑っていよう

 この ....
この命と引き換えに
あなたが
安定と幸福を
手に出来るのだとして
わたしにとって
それ以上の幸せは
ありません


この薄汚れた魂と引き換えに
あなたが
清く強く生きてゆけるなら
わたしにとって
それ ....
ひさめがとけて
しづくになった

あなたは
笑う

いとしいと云って
いとしいと謂って

息をすって
すべての酸素を
吸い尽くすように

あなたの分すら

いとし ....
いま
あなたが話しかけているのは
だれですか
透きとおったまなざしが
つかもうとした
青い空はくろく汚れてしまって
はいいろのかなしみが
あなたを見つめています
それでも
だれかに知 ....
左右されることのない
どんな青とも
向き合えるような雲

その雲はやがて
上下されることのない
ようにもなり

強く弱く笑ったまま
飛んでいく

そんな夢になりたかった
そう長 ....
街の明かりを

すべて消したら

醜い心や

卑しい気持ちや

憎い思いが

リセットされたらいいのに。

そして

明かりを灯した時

自然と笑みがこぼれたらいいのに ....
それを語るとき
僕らの胸は少し高鳴る
と同時に切なくなる
それが何なのかなんてのは
この際どうでもいい
と教えてくれたのは何時の誰だったろう

それは虚無で
曖昧で
 ....
―眠る時数える羊に
   なぜ人は安らぎを求めるのだろうか?―


夢追い羊は
たった1匹で
人の夢を追いかける

ただひたすらに
決して追いつくことはないけれど
人の夢を追いか ....
すべり込みセーフで

ベースの上を駆け抜けろ

たとえ誰かが

試合の終わりを告げたとしても
今宵の月は雲隠れ

君の思いは届かない


次にお目見えする時は

いつまでも聞こう

君の声を
掃き清められた玄関先に打ち水しませんか?

天井にファンをつけても
南国特有の怠惰な湿った雰囲気は味わえない

そう、
空調で管理された夏が
置き去りにしてしまった夏もある

蝉時雨 ....
+四杯目から+

 店の一番奥に大きな真っ黒なドアがあって
 それはちょっとやそっとでは動かせそうにもないタンスで蓋をされてる
 さらにはドナセラなんたらとかいう幸せの木の鉢植えでカムフラージ ....
 最高気温は体温を 優に超えて 
 アスファルトの砂漠 景色を歪めてる

 太陽を遠ざけたい 地球の地軸を変えたい
 出来ることならば 雪女とデートしたい

   暑すぎる 暑すぎる 夏は ....
ゆらゆら流れて
目と目で合図

雲を掴んでお辞儀する

ゆらゆら流れて
錆びて壊れて

なにやってんだろな

ゆらゆら流れて
逆さ吊り
バルサミコソースが複雑に酸っぱくて
関係ないのにあの汗の味に似ていたからって
ああもうぜんぶだめなんだとフォークを置いた
まったく大げさな話だ
こうやって一日中町をふらついたあと
溶けた飴で ....
屋上はあった
屋上は食べた
金属の感じがする手すり
その向こうに
川は鈍く流れた
その流れの先に
わたしの家はあった
ドアノブがゆるくて
屋上のない家だった
食べなかった
少し曲が ....
やりきれない憂鬱に
身体ごと飲み込まれそうなときは
とにかくバナナを食べる
何も考えずに食べる

午後のダイニングテーブルの上に
少し茶色く変色したバナナの皮が
脱ぎ捨てられた下着みたい ....
遠くにそびえる
黒い山々
深い緑の杉林に入る
つんとする匂い
冷気が身体を包む
見上げても空は少なく
灰色で
まるで薄荷の中にいるように
涼しい

林の中では遠くまでは見えないのに ....
目の前を足早に通り過ぎる人々
僕なんて視界にすら入らないみたい

淋しいのは慣れっこだよね


ゆいいつ差し伸べられた手
温かくて大きくて

淋しいのは慣れっこなのに
不意 ....
幼稚園でぼくは人生ではじめての
本格的な人間関係を体験する
触れるだけで傷がついてしまいそうな
新芽みたいな人間関係は
なまきずが耐えない心の訓練
お母さんはいない
苦しくても悲しくても
 ....
私を死刑にしてください
私を死刑にしてください

街行く人に向かって
私は大声で叫びます
みんなが私を振り向いて
みんなが黙って去っていきます

お嬢ちゃん
一人の紳士 ....
誰も
踏んづけなかった猫が
月明かりを探している
綺麗な光の下じゃないと踊る気がしないんだってさ
踏んづけられた猫は
歌にされて
とても怒っている
だから街灯の明かりが漏れ入ってくる ....
 一匹の{ルビ蝿=ハエ}は 
 羽を{ルビ毟=むし}られたまま 
 今日も曇天の街を漂う 

 迷い込んだ森の{ルビ裡=うち}で 
 湿った草の茂みに囲まれ 
 一輪の薔薇が咲い ....
アダルトビデオから男優が逃げた
かわりに僕が入れられた
男優はそのままビデオショップに返却し
自由の身となったようだった
ビデオがレンタルされた
借りたのは彼女だった
僕は女優をビデオの中 ....
愛に彷徨いて
気の赴くままに風と共に歩きますと
佇んでおりますのは心に留めしお方
物思いに沈んでか川の流るるのを
ひたと見つめておりました

目はしっとりと濡れており
私をみとめると
 ....
かつて昔
どんなことをするにせよ
不便な世の中では
一つのことを身につけるのに
長い努力を必要とした
そこには根気と忍耐があり
常に自分と向き合い
他人とのふれあいもあった
手放すこと ....
秋に生まれたから
桜が好きだから


好きな合唱曲が
こんなタイトルだったから


優しい香りの
この花が好きだから


私たちを作り出した
宙が好きだったから


花 ....
僕はこんなにも
くだらない人間なんだ
誰かに頭をなでられたい
お前はいい子だよって言われたい

僕は一人で行進を始める

おいっちに おいっちに
ふー    ふー
おいっちに ....
足す

僕の部屋に君を足す

僕の心に君を足す



気持ちが和む

いつまでも二人平和に暮らせますようにと願う



引く

気持ちが引いていく
 ....
雨音は冷やかな旋律を奏で
五線譜に無数に付いた蕾は
一瞬、水晶となり地表に還る

傘は持たないのだと
わらって言い切るきみの肩は
今頃震えていまいか
そう告げればまた
きみはわらって
 ....
小原あきさんの自由詩おすすめリスト(2108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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スイッチ- 來稚自由詩5*07-5-31
ソラチネ- イヴ自由詩107-5-31
夢追い羊- 麻生ゆり自由詩6*07-5-31
すべり込みセーフ- 快晴自由詩6*07-5-31
雲月- 森川仁自由詩307-5-31
*扇風機にコエ*- かおる自由詩11*07-5-31
source- 水町綜助自由詩16*07-5-31
熱帯夜- 北大路京 ...自由詩6*07-5-31
逆さ吊り- あひる自由詩307-5-31
sauce- 水町綜助自由詩13*07-5-31
屋上- たもつ自由詩707-5-31
バナナ- 大覚アキ ...自由詩607-5-31
杉林- ふるる自由詩16*07-5-31
ぬくもり- 優飛自由詩8*07-5-31
植物園まで- 小川 葉自由詩507-5-31
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猫「寄るな」- 花平すり自由詩907-5-31
薔薇と蝿- 服部 剛自由詩7*07-5-31
アダルトビデオ- 小川 葉自由詩9*07-5-30
川岸の恋- 茉莉香自由詩3*07-5-30
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由来- 秋桜自由詩5*07-5-30
リセット- けんご自由詩2*07-5-30
算数は難しい4- むむ自由詩707-5-30
六月の調べ- 銀猫自由詩25*07-5-30

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