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一枚の写真のなかで私
笑っていた
卸したての制服は似合っていないし
表情もなんだかぎこちない
引越しの準備とかで慌しい最中
久しぶりに開いてみた
アルバム
こっちへ出てくるときに母が ....
熱すぎて飲めない
ミルクとぐるぐるかきまぜ溢れそう
カプチーノのカップが目の前で
ぐらり揺れた
そういえば、ここのお店で前にも仲直りしことあったね
仲直りして、あたしの好きなタルトをはん ....
は
は
は
は
はっぱ
....
木々が踊りをとめて黙していた
夜が青かった
外灯が規則ただしい涙のようだった
リズム&ブルースの
ゲゲゲの鬼太郎みたいな旋律
信号に停止するテールランプが
この世の ....
電車の好きな少年だった
窓のそとを
いつも景色を走らせていた
乗客はいなかった
やがて彼は
景色のなかを走った
走りつづけた
いくつかの景色をつなぐと
電車にな ....
繕っても繕ってもほつれてゆく
こたつぶとんのはじっこの糸のような
きみのことばに耳を傾けている
そとはつめたい雨
ポストに届いたばかりのハガキには
あと三十分で春がきます と
楽観的な文字 ....
13月でぼくは誰にもとらわれなくなる
13月でみんな狂い始める
13月でぼくは空想の宇宙で生きることになる
13月でみんなぼくの言うことをきく
13月は鳥と花が舞う
13月は月がきれ ....
空を見上げれば
It’s only a blue sky.
ジェットコースター
今日も張り切って
ポップコーンも弾け
夢の世界へ
はりきって行こう
バネガムで悪戯をする
金色の ....
探さないで下さい、と
誰かに投げる
SOS
ありふれた
白地に赤の標識を
誰も見上げないように
君に明日会えるのが
楽しみ
で そりゃもう
君に明日会ったら
嬉しみ
で そりゃもう
なんて
どうして言えないの
楽しい
にミを着せて
嬉しい
は裸のまま
うっ 寒 ....
そんなふうに
春が眠り 寝息が聞こえて
やすらって いたなら
霞むんだ
高雲の桜色の空に やってきた
風にほんのりと
春の靄は大きな体を
この地にあずけきって
眠っている
....
春の陽気
の穏やかな風
に揺れるたんぽぽ
しまい忘れた炬燵
に丸まった猫
幼子の手
を握る母の頬笑み
雀の鳴き声
遠くの汽笛
の中で読む君からの手紙
....
ああ
いくつもの候補があったよ
さくらとか、みかんとか、まりんとか
植物や風景が多かったかな
もう生まれてくる季節なんか
どうでもよくってね
まろんとか、こなつとか、みさきとか
次々 ....
なにもない
そんなきがするときがあります
べつにしゃかいのこととか
そういうことをいっているのでは
ありません
そのなんといいますか
せつめいがむずかしいのですが
とにか ....
雪が散り舞う
気の遠くなる場所から
此処まで君らは降りてきた
君らが人間なら
乾杯といきたいところだ
どうやって来たんだ、
重力で来ました、
途中大変だっ ....
晴れ
時々
晴れ
時々
晴れ
ドキドキ
する
もうすぐ
春
ドキドキ
春
時々
晴れ
ドキドキ
春
「ねえ、良いだろ?」
何が良いんだかと思いつつ
とりあえず
あなたの左腕にしがみついてみる
押し付けた胸のふくらみに気づいたらしく
慌てふためく様子が可笑しくて
かまととだとか ....
ノックをしてみる
と、きちんとノックが返ってくるので
僕は待ってる
春になって数回目の風が吹く
見上げる空の青さも
鳥の羽ばたきも
風にさらされている皮膚も
本当は多分
言葉でしか ....
美しい詩があった
あんまり美しいので
みんなが声に出して読んだ
あんまり美しいので
他はどうでもよくなった
草は伸びるのをやめ
タイヤも、カネも、太陽も
回るのをやめた
ぼくは回った
....
相手の心を読む
見極める
悟る
世の中が見えてくる
運を天にまかし
自らやるべき事を行う
後は天命を待つ
運を天にゆだねる
堂々として
人に安心感を与える
あらゆる努力をし ....
ぼくたちはやっと
愛について話しはじめるのだった
ここまで逃げてきたけれど
観光地のように
あたりまえのように
ここには普通の日々がながれていた
ぼくはきみ ....
また後で携帯にメールでも入れるから
あなたの去った
バスルーム
鏡に映るのは恋に疲れたひとりのおんな
乱れきった髪が物語る
しがみつこうとしてしがみきれなかったものへの思い
シャワ ....
儚い命
霞み草
夜明け
笛の音
異次元
静寂感
散る花
木の音
虫の声
夕立の
相合傘
雫の音
今朝
うぐいすの声をきいた
誰かが
空の窓をあけた
{引用=からだのすべてを耳にしてしまいたい、いっそ}
糸電話から伝わった振動が、
あのひとの声だったと気づいたときには、もう
音もなく、底はふるえない
わたしを塞いでいく夜にも ....
公園でパンを
食べていると
Justiceと書かれた
Tシャツを着た
欧米の人に叱られた
大地にパン屑が
こぼれているじゃないかと
顔を真っ赤にした
欧米の人に叱られた
夕方 ....
冬の日の午前
ちょうどそのくらいの影や音
たいせつなことを
たしかめるための明るさは
冬の日の午前
ちょうどそのくらいの影や音
ひとは指折り数える
その日の訪れを確かなものにしようと
指を折り
心に刻み込む
自らの身体に刻み込む
いつの日か死は必ず訪れることを知っている
それでも
死に往く日まで知ろうとす ....
最後の海まで 水平線まで
砂漠の広さなみの浜に足跡をつけてゆく
要所要所 風が吹いて 海がどこにあるのか
どちらへ歩けばいいのか
それでもわたしは 最後の海に着くまでに
....
明日の朝
太陽でなく
みかんが
のぼってきたらいいな
ぼくの生活も少しは変わるかもしれない
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