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無くしたのです
何を無くしたのかは
覚えていないけれど
無くしたのです
確かに私は無くしたのです
無くしたのです
無くしたものは判らないけれど
記憶 ....
住み慣れた故郷のことを
「教えて」と言われて気づく
知らない罪を
【無駄知識】
そう決めつけて否定した
浅慮な昔悔いても遅い
故郷に刻み込まれた歴史ほど
尊 ....
恋に似た
淡く儚い
柔らかさ
春風の色
幼き記憶
白い紙
鉛筆で詩を書く
間違えた文字を
消しゴムで消した
ごめんね と呟いた
なんとなく切なくなった
白い紙の上
黒い塊見つめ ....
瑠璃色の地球とは
どんな色なのでしょう
そもそも地球は
どんな色なのでしょう
ある人は
青と言っていました
私は実物を
肉眼で捉え ....
砂糖菓子のように
甘やかされて
育てられているの
なんてウソ
ワガママは
何でも
許されているの
なんてウソ
過保護で ....
「おかえり」と
笑ってくれるから
私は還るのだ
「ただいま」と
言いたくて
私は還るのだ
....
黙っちゃいやいや
寂しくなるから
騙しちゃいやいや
空しくなるから
触っちゃいやいや
おかしくなるから
離れちゃいやいや
泣きたくなるから ....
もし僕が僕ではなかったら
そんな意味のないことを考える
僕は僕でしかなくて
生きてきた全てが
“今”の僕で
それだけは
....
思いっきり泣くと
スッキリするらしい
だが
スッキリする前に疲れてしまう
そんなときはお眠りなさい
涙と共に流した
大切なモノを
夢の世界 ....
傷つくのは怖いから
傷つけたくもないけれど
抱き締めて
抱きかえす
口づけを交わして
手を繋ぐ
肩を寄せ合い
眠りに就く
言葉はいらない
だけど
言葉が欲しい
言ノ葉を
発したならば
責任を
出ていったソレは
発信者の意図に関係無く
縦横無尽に動きまわる
言の葉を
発したならば
責任を
あなたに覚悟 ....
流れ流れて
何処へ行く
ふわり、その瞳で
何を見た
出逢いて何を
思うのか
あてなき旅路
続けては
忘れえぬもの
また増える
....
雨の中
白いドレスに
身を包み
虹に嫁いだ
梅雨の姫君
喜びを悲哀に吸われ
その中で戸惑う心と変わらぬ顔
「おめでとう」
言葉が重くのしかかる
笑顔で返せぬ弱った我が身
無理をして笑顔を浮かべ悔しがる
風呂場で流す涙と疲れ
....
ひとりきり の かえりみち
いつもと おなじみち なのに
なぜだか きょう は
ちがうみち のような きが した
あのこ と かえる かえりみち
いつもと おなじみち な ....
『おはよう』と
交わす言葉に
込み上げる
今日の愛しさ
噛み締め生きる
『また明日』
あると信じて
別れてく
沸き上がりくる
寂しさ隠し
家も無く
吾を知る者も
今は莫し
根無し草とぞ
人は言ふらむ
風荒ぶ
夜の旅路に
光差す
命の灯火
いざ、行きめやも
黎明に
はためく翼は
輝きて
火の粉振り ....
【愛してる】
これ以外では表せず
君に捧げる五文字の心
友愛と恋の違いを知り得ずに
ただ愛だけが心を占めた
世界中誰に聞いてもわからない
【愛】の意味は自ら生み出す
朝露に光る姿は艶やかに彩り添える紫陽花の花
清流に若鮎跳ねる今もまだ大志をせなに雄飛を胸に
揺れ動く穂波は仰ぐ空の青田には命の輝き満ちて
雨続く窓の際には子どもらが作りし ....
言いたいのは
たった四文字
伝えたいのは
いろんなこと
声にならなくて
もどかしくて
言葉にしたくて
うまく纏まらなくて
いっぱい ....
秋に生まれたから
桜が好きだから
好きな合唱曲が
こんなタイトルだったから
優しい香りの
この花が好きだから
私たちを作り出した
宙が好きだったから
花 ....