すべてのおすすめ
 
 
ろくでなしの父親が
息子が来年
六歳になる頃には
幼稚園に行かせてやると
飲みながら大ぼらをふいて
株価を上げようとしている

職場では
仕事をどんなにこなしても
それが ....
 
 
交差点でおもう
もしもわたしが信号だったなら
赤で人は止まるだろうか
そして青になったとき
人はわたしを通過して
行ってしまうのだろうかと

青に変わって
信号待ちの人が
 ....
目には目を、歯には歯を、

このハンムラビ法典の言葉は

復讐法だとか拡大報復の戒めだとか

そんなふうに言われてはいるけれど

この言葉の連なりに

私はひとの悲しみを感じるのだ ....
指の先までウォーターベッド
赤ん坊はたぷたぷとした混沌だが
お母さんがいるからだいじょうぶ
  ここにいる、
  ないている、
お母さんは駆けてきて
果実グミのような鼻を口で覆って
ちゅ ....
無知な人たち、と
父の生家に唾を吐き
母が消えた
時の区分は夏、そして
秋にも依然、消えていた

秋の再来
消えている母
九月は母の誕生月
父はきちんと知っていた
本日、九月の二十 ....
何が書いてあったのか
もう分からない
空っぽの封筒が
本の間に
古い思い出の
栞のように
はさんであった
大切にするでもなく
でも 忘れてしまわないように
やらねばならぬ
そんな夜

寝不足の目は
赤信号だけど

コーヒーと気合を
入れなおして

今晩は
やらねばならぬ
人を見る目がない目で
僕は毎日誰かの顔をみている

のうが無いといわれた脳みそが
鼻くそをほじくる僕を支配している

手に職をと言われて
いまだに手つかずのまま
両腕が仕方なくぶらさが ....
 
 
ひさしぶりに
裏庭を見ていた

貝殻や
魚の死骸が
たくさん漂着していた

いつのまに
海が来ていたのだろう
命はまだ
こんなにも
満ちているのに

干潮の砂浜を ....
もうお姉さんになったので私は大人たちが飲む紅茶をもらえるようになりました。今までは色でごまかした甘い水を飲んでいましたが、今日はお母さんたちがいつも飲んでいるような高級なティーカップが私の前に置かれて .... 戦争クレヨン 黒と白。

蒼い地球に 塗られます。



遠い異国に 行かされた

兵隊さんの 黒い靴。

兵隊さんの 帰り待つ、

お母さんの 白い髪。

 ....
お盆は先祖が帰ってくる
帰ってきた先祖を迎えにいくために
人々は故郷へと帰る
だからライオンさんのマンションにはいま誰もいない

15日の早朝
国道に車は一台もなく
横断歩道の真ん中でナ ....
 
 
この雨は
誰の涙なのでしょう
傘もささずに
わたし
悲しいほどに
濡れてます
 
 
 
 
うんちくんが
おそらから
やってきました

けさぼくが
おといれでした
うんちくんでした

おそらのむこうに
うんちしてる
ぼくがいるのです

うんちくんに
さよ ....
 
 
縁日で
祖母が買ってくれた
空色の風船が
手のひらを
するりと抜けて
空高く舞い上がっていった

東の空へ流れていく
風ははるか上空
西から東へ吹いている

お日様と ....
 
 
古い地図をひらくと
あの日のわたしが
チャリンコ漕いで走ってる

高校と家の
片道十キロの距離を
毎日通った

部活は一年で
辞めてしまったけど
片道十キロの
距離は ....
ころころ転がる
ボールのような毎日を
思うように転がせなくて

焦ってしまったり
怒ってしまったり

ぶつけて傷ついたり
気が抜けて凹んだり

それでもまた
弾みをつけて出かける ....
文鳥は
  帰ることができませんでした

    あんなにうとましく思えた
    ステンレェスが
    今では
    こんなにも
    いとおしく想えるだなんて

文鳥は
 ....
違和感が部屋の隅で静かに息をしている
仲良くなろうと手を伸ばすが
その手を握り返してくれるのは
くしゃくしゃになった今朝の新聞だけだ
カレンダーと共に踊っている間に
 ....
きょうぼくのからだは

悲しみにつまっている

表面張力いっぱいで

すこしでも揺れたらこぼれそうだ


きっと何十年まえ、何百年まえにか

おなじ日に

悲しみにあふれた日 ....
かたく凍った夢を砕いて
画用紙に宇宙を描いて暴れだす
果てのない星々の海は瞬き、
チビけた鉛筆が一本
煌く銀河を縦横無断に奔る


つめたく凍った言葉を融かして
原稿用紙に文字を紡いで ....
 
 
01
図書館にパンが落ちていたので男は拾って食べたのだが、それはパンではなくムカデの足だった。

02
図書館の大砂漠で遭難した司書は一週間後に救助され、その翌年には大統領になった ....
となりのおっさんが着信音に出て

イソギンチャク死んだんか、

と第一声を発した

さみしいやろ、海にほったらなあかんな、

おっさんたちにとってイソギンチャクは

犬や猫のような ....
 
 
手をつないで歩く君が
息子である前に
恋人のような気がしている

生まれた時に一目惚れして
キスしたり
抱っこしたり
一緒にお風呂入ったり
この頃は肩車がお気に入りの
恋 ....
アスファルトの照り返しは穏やかではない
24号線沿いのひび割れた歩道を蹴って
いつまでも変わらない信号を見上げる
太陽がもうひとつ増えた気がした

雨と晴れの境目を見つけた少年時代の君を
 ....
薔薇をあなたに
五月の薔薇をあなたにあげたくて
私はひとり庭をさまよっている

ハーブの花畑を通って
クレマチスの花園へ
キングサリのアーチをくぐったら
そこはもう薔薇迷宮
色とりどり ....
 その頃・・・・










      「 夢 」   作 えんぴつくん



    夜、

    星になって えんぴつ座 って呼ばれたい
 ....
 
 
水鉢で
金魚が泳いでる
赤いから
女だと思ってる
女はなぜ赤いのか
知るすべもなく
あなたは宇宙に浮かぶ
水鉢で泳いでる
地球はなぜ青いのか
知るすべもなく
 
 
 
 
電話のむこうに
君はいたのだから
わたしは
分解して探す

真夜中
君からの電話で目覚める
何も話さない
街の音が聞こえる
誰かを探してる
足音が聞こえる

分解す ....
駅東端の改札を抜け昔ながらの踏切を渡ると
南口商店街の低い軒先を飛び交うツバメ達に出逢った

桜は散ったばかりだと思ってたのに
あっという間に日傘手放せない季節となってしまったんだよね

 ....
小原あきさんの自由詩おすすめリスト(2108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ロク- 小川 葉自由詩6*09-9-15
信号- 小川 葉自由詩509-9-10
ひとでしか癒されない- 吉岡ペペ ...自由詩1809-9-8
わたしたちのsaga- 伊月りさ自由詩5*09-9-5
初秋の対峙- 伊月りさ自由詩19+*09-9-4
古い手紙- フクスケ自由詩309-9-3
眠いけど- 未完自由詩3*09-8-31
めまい- 乱太郎自由詩1809-8-27
秋の裏庭- 小川 葉自由詩1009-8-27
紅茶が冷めるまで- 木屋 亞 ...自由詩4*09-8-25
【戦争クレヨン】- 白こうも ...自由詩109-8-18
人ごみという言葉が嫌いだった- 木屋 亞 ...自由詩3*09-8-17
俄雨- 小川 葉自由詩409-7-20
うんちくん- 小川 葉自由詩109-7-3
空色の風船- 小川 葉自由詩409-7-2
地図- 小川 葉自由詩409-7-1
ころころと- 未完自由詩5*09-6-29
文鳥- 北村 守 ...自由詩4*09-6-29
成長- 自由詩2*09-6-28
悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩309-6-28
チビけた鉛筆の唄_★- atsuchan69自由詩29*09-6-27
図書館物語- たもつ自由詩3109-6-26
あしたは海にゆくんだろう- 吉岡ペペ ...自由詩509-6-23
恋人- 小川 葉自由詩309-6-23
24号線/快晴アオゾラ- Rin.自由詩28*09-6-19
ガーデン- 未有花自由詩21*09-5-19
鉛筆くん、。。。- ヨルノテ ...自由詩209-5-16
水鉢- 小川 葉自由詩309-5-15
基盤- 小川 葉自由詩309-5-13
夢つばめ- 恋月 ぴ ...自由詩25*09-5-12

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