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美術館前の石畳は冷たい雨に濡れ
慌てて開く折り畳み傘は
夢のなかから引き摺りだされたのを
ごねてでもいるのか
機嫌の悪さを隠そうともせず

冷えたこころをあたためてくれた
あなたの背中が ....
大地と空が
触れ合い
お互いを確かめ合って
一つに溶けている

横たわる夜は
静かな寝息が
そっと 部屋から漏れていって
夜景の街を満たす

夢 追うように
ベランダから
夜を ....
ベランダと猫



ある事情のために
彼は夏の終わりの
しばらくの間
川の近くにある
見晴らしの悪い
アパートで
猫と暮らした


そのアパートの中で
生活、という
よく ....
  砂糖は山盛り三杯
  白くなるぐらいミルクを入れて
  少しぬるいぐらいの温度で
  こんなコーヒー僕はまさか飲めないよ
  甘党で猫舌な君のためさ



     あたし ....
青空にみかん
青空にティラノサウルス
青空にプログラム言語
青空にまだ読んでいないラブレター
青空に西新宿
ああ今日も、東京都庁はお空の色に染まっていらぁ
サイレンがゆく
都会ではあたりまえの
田舎ではとてもめずらしい
いのちに象があるならこの音だろうか
いのちが鐘の音であった昔のもっと前から
一羽がはばたいてあとはただ盛り上がるだけの鳩の ....
ちいさな惑星に


ぼくのナカミを移住させ


きみのナニカを移植する。


396の世界で
たくさんの遺伝子を
おどらせて


きみとぼくは

似たものどうし ....
それは 驟雨
我々は 再び
時空を追い越さなければならない

足早に車道を突っ切れ

大気の重々しい臭い
揮発油は燃焼を続けているから

注意深く
荒野の自然から学びなおし
そし ....
 詩なんて書けないと泣いた T

 恥ずかしがりながらも書いた H

 出逢う前から詩的な言葉をこぼしてた M

 言葉の代わりに花を生けて返した N

 綺麗な声で唄った Y

 ....
 (彼の手によってもたらされる気持ちの悪さは、少なからず私の子宮辺りで産声を上げていた。

 それらは私が芯から疼く度に鼓動を募らせるのだが、しかし、その心臓である彼の脳髄 ....
呼びかける名を一瞬ためらって
声は父の枕元に落ちた

あの日
医師から告げられた、
難解な病名は
カルテの上に冷ややかに記されて
希望の欠片も無く
黒い横文字となって嘲い
無情に ....
子供たちは
キティちゃんのホークで
なぽりたんを召し上がる

何千キロという海の大きさも
何十万ガロンという容積も
その喫水の深さも
まるで想像できない
きっと、大切なことなのだろう
 ....
 くるるるるるる・・・ 


羽ばたいて 
空へ吸いこむ
黒影の 
鳩の言葉は訳せない 


 one は one 


   一 は 一 


 「愛」 は 「Lo ....
赤い落日に染まる頃でしょうか。
あるいは、
終焉を意図したのかもしれませんね。
せつなく空間がのどかに広がる遠浅は、
夏という季節を、見せた丘。
終わらせないままでいますが、

折り目。 ....
得てすらいないのだから
失った わけでもない
それでも周回数は
二回り以上
べた凪の水面がさざなみ立つのは
街で見かけるラクダ ではなくて
贈ってもいないのだから
とうぜん指輪を探すこと ....
街をひずませている調性のない
属性をもったビルディングが
太陽にむかっておじぎしている
じりじりと今
風は耳をすます
調性のない音のうねりから
こぼれおちるものをひとつ
すくいあ ....
こどくないのちが
やどるはりを
つよくしなやかに
のばしながら
そおっと
からだにまとって

ぼくは
みつのしずくを
はこぶ
くろいはちになる

りょううでを
はねのように
 ....
あなたは
いつも楽しそうだけど
時々
みんなから離れて
ぽつんと一人で
カメラをいじっているよ

わたしが寄っていったら
笑って
たまには
わたしの写真を
撮ってくれるから
思 ....
はじめまして。
夫との初めてのドライブの別れ際に、あなたのことを聞きました。
あれから2年。
ようやくお会いできましたね。



あなたがいなくなってしまった歳を、夫はもう5つも越えてし ....
潔いさよならを
口づけられて
風は目覚める
おびえたように
冷たく急ぎ
風は目覚める

それを
避けるでもなく
受け入れるでもなく
花は巧みに散ってゆく
孤独の定義を
 ....
虹は
見つかることで
虹になるから

虹かもしれないね
僕たちこそが
あの虹の


おもいでの
半分くらいを
間違わずに済ませたら
上出来だとおもう

ごらん
途 ....
どんなに鮮烈な映像も、感情も
あとからあとから
注ぎたされる
とろりとした夢水に
輪郭を曖昧にして
とらえようとするほど
淡くまぎれてしまう

過去と未来の、あるいは
前世と来世の狭 ....
あなたが感じた
その美しさを
僕の手のひらで触れることが出来るのなら

あなたが感じた
その痛みを
僕の右足で蹴ることが出来るのなら

あなたが感じた
その優しさを
僕の頬がさ ....
生きている理由なら ひとつだけ
例えば 今 「死ね」と言われたとして
きっと死ねないと思うから それだけ

与えられた意味なんて 後付にすぎなくて
美しいものよりも 汚れていないものを求めた ....
如何しようもない 無力感に襲われたら

手を握って 少し傍に居てあげなさい

言葉を交わせずとも 通ずるものはあるから

手と手の温もりの力は 必ずあるから

そして 強く 御成りなさ ....
延ばした手の隙間が
ぽろぽろと泣いている
おどおどしたのは昨日のこと
今はなにも感じない
 
隙間に有る目は
人と目を合わせるのがこわいのよって
思春期の少女みたいな事を云う
携帯依存 ....
盛りに

胸像の彼女は太陽の中に沈んで溶けた
彼は銅像のように停止して笑ってみせた
また、冷えて固まっていく季節だ
薄い皮膚から
光沢が失せて
にび色の空の
凍結する{ルビ質=たち}の ....
教室の斜め後ろの席から
窓の外を眺めるふりして
本当は君だけを見ていた

机の隅に書いた相合傘
先生が通るたびに隠して
ずっと君の事を考えていた

それだけで良かった
 ....
それは約束された儀式
かりそめの情熱

どちらが先に瞼を閉じるのか
けものの眼差しとなり相手の出方を窺い合う

わざとらしく歯を閉じ
拒んでみせるのは
初々しさをこころにまとい

 ....
両手で水をすくうように
反射鏡は映し出すけれど
のぞき込むたびに奥歯で噛む
這いつくばって
いいわけ、うつむき加減に

   明るい星空の下に
   私の居場所はないのです

車窓に ....
小原あきさんの自由詩おすすめリスト(2108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋、さすらい- 恋月 ぴ ...自由詩25*07-10-26
横たわる夜- アハウ自由詩807-10-26
「ベランダと猫」- ソティロ自由詩4*07-10-26
甘党≧辛党- Affettuoso [ ...自由詩8*07-10-25
青空に高層ビル- 壺内モモ ...自由詩207-10-25
ゆく- soft_machine自由詩10*07-10-25
396プラネット、- Sa;自由詩307-10-25
驟雨- アハウ自由詩307-10-25
平等- 北大路京 ...自由詩12*07-10-25
海の彼を、泳ぐ- 山中 烏 ...自由詩4*07-10-25
父のこと- 銀猫自由詩16*07-10-24
キティホーク- 佐野権太自由詩21+*07-10-24
伝書鳩_- 服部 剛自由詩6*07-10-23
火をつくる丘。- 鯨 勇魚自由詩207-10-23
きまま- FUBAR自由詩4*07-10-23
マンタレイの沈黙- mizu K自由詩307-10-23
みつのしずく- りゅうの ...自由詩4*07-10-22
曖昧ならせん- とうどう ...自由詩25+*07-10-22
人を想う- 宮市菜央自由詩5*07-10-22
置き手紙- 千波 一 ...自由詩8*07-10-22
虹つかい- 千波 一 ...自由詩10*07-10-22
いきものがかり- 佐野権太自由詩22*07-10-22
出来るのなら- 乱太郎自由詩28*07-10-21
わずらい- 蒼穹自由詩11*07-10-21
手の温もり- ライチ自由詩2*07-10-21
隙間- ゆるこ自由詩1007-10-21
夏が終わり、そして秋の無い冬が来る- 水町綜助自由詩707-10-21
アスピリン- 1486 106自由詩10*07-10-21
秋、くちすい- 恋月 ぴ ...自由詩26*07-10-20
螢のように、そして- たりぽん ...自由詩10*07-10-20

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