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やっと休むことができたのだ
静かに寝かせてやろう
お前がいるから
私も、私達も尊いと
泣くことができるのだ
お休み
また新たな門出で、お前には世話になろう
その時
....
灼熱の町
赤い海
ゴミと化した人の山
切り裂く金きり音
降り注ぐ金属体
吐き気のする死臭
大量の真っ赤な液体
倒れていく知人
猛烈な空腹
埋め尽くされる川
....
むかし
海に砂糖を入れたら甘くなるかという事を
思ったもんだ
発展した技術屋かなんかが
科学的に
科学的に証明したのでつまらない
詩人が持つことを許されたピースが
また1 ....
詩について一生懸命考えていると
ときおり
その胸の中に詩はいますか?
という澄んだ女性の声がしたもんだから
私は飛び上がってそうですと答えたけれど
実際詩という姿を見たことも ....
無い物ねだりを始めた君は
朝靄の中にある
タンポポがそっと綿帽子を飛ばす光景を
密かに見逃している
原っぱいっぱいに広がる黄色い世界が
雪の絨毯に変わり
緑の野に変 ....