すべてのおすすめ
ふあんていな
子供が
丘の上から
きみをみている
ぼくをみているのかな?
ほんとかな?
と
きみが首をかしげるたびに
丘の上の子供も
首をかしげる
まるで鏡みたいだから ....
夜は美しい絵画だと言って
お金持ちが買い取ってしまった
そんなのはもう
100年以上前のことさ
柴山の駅で降りて
ホームから空を眺めると
雲が動いていた
夕陽に赤い帆は
見えないけ ....
{引用=
お化け煙突の話をしようとすると
いつも決まって
口がこわばる
上手く話せるかどうかが
わからなくなって
話す気力が失せてしまう
その日は女のほうから
「ほら、あそこにいつ ....
{引用=
それがそこにあり
僕たちは離れて行き
そして
範囲を指定する
土砂崩れに
身を任せるわけにも
行かず
僕は
回転する椅子の上に座り
懐かしい風景を思い出し
....
{引用=
6月の雨が
まだどこかに残っていて
それが7月の終わりになっても
降り注いでいる
一月以上寝かせたからだろう
いらないものがたくさん混じってる
人間の気持ちに置き換えたら
....
あの
つらかった
あの頃
唯一つ二つの
悦びとして
隠れるように
買いあさった雑誌よ
今やそれらが
違う形の
脚光を浴び
私は寂しく
阻害された
遠く隔てられた
あの純粋な悦 ....
{引用=上滑りした会話が
水槽の中で泡を吐いた
外は
しみこむような雨
果実を一つ
大きな手が絞ったような
雨
呼吸困難で
死にそうだと
酸素が足りないのだと
嘆く声が聞こえる ....
ろくに足も
使えない奴
お前の語る
自由に
何の意味がある
優しさを
振りまくふりをする
その瞳
お前の
その瞳に
悪魔の宿るのを見た
柳の木の下で
羊の群れを刈り取り
小動 ....