下弦の月と春の風
始まりもせずに終わりそうな恋心

明日あなたの名を知れば
僕は煙草をやめちまうだろう

明日あなたと目が合えば
僕は嬉しくなるのだろう

明日あなたと話せれば
僕 ....
荒野で おとこが
口笛 吹いている
うしなうものさえ
ないもない と
知ってしまった 旋律を
法律でも  たった紙切れ一枚でも

君と一緒になりたいんだ
晴れた日の夕暮れ
その詩人は必ず川原に現れた
夕陽を眺めては
気持ちを溶かし込みながら
一つの詩を生んでいった
ある時は静かに悲しく
ある時は力強い魂を
言葉を使いながら描いていった
 ....
ひとりの少年が 
壁をつたうパイプの上を 
猿の手つきでのぼってる 

壁の頂で少年は 
( 見ざる・言わざる・聞かざる ) 
のおどけたそぶり 

次の瞬間 
頂から 
両腕ひろ ....
昨日は職場のおばさんの 
くどい{ルビ小言=こごと}に嫌気がさして 
かけがえのない他の人さえ 
土俵の外へうっちゃり 
しかめっ面でひとり相撲をしていた 

昨晩見た夢のなかで 
旧友 ....
営業はしているけれど
従業員のいない旅館の大広間で
卵かけご飯を食べていた
お箸と茶わんがかちゃかちゃ鳴っていた

とおい処にちかみちがあって
ちかみちはみちなりを少し折り曲げている
み ....
ブリキのおもちゃのような観覧車には
昭和の絵本の動物たち。
ぼくたちは運よくパンダの箱に乗ることができた。

小学生の頃亡くなったきみのお母さんが下にいて
きみの左手はぼくの手を握り
ぼく ....
君が見えない不安は
ふわ、と浮いて墜ちる感覚
根付く場所がなくては
あたしは何処にも存在できない

病的な依存
健全なる共生
愛すべきground
道の中を働く
小さな運送屋は
テロリストにはならない
いくら罪を掘っても
累積された女王の愛で



見慣れない空から
チラリズム
手紙が届く
忙しい時間帯に
類型の物語は ....
大人達に

後ろめたい気持ちが
あったのは 何故だろう

ちいさな わたしたちには
しゃがみ込めば
保育園脇の
沈丁花の繁みさえ
ひみつを 持ちあう
格好の 場所だった


 ....
みきすけは 旅だって いきました 。かあさんの 手を離れて 旅立っていきました。庭は もう 春で 今では 水仙が 咲きほころんで います 。   わたしは ねぇ

ひとって最終的にはひとりだと思って生きてきたの

今でもそう

生まれてくるときも 死んでゆくときも 誰も誰かと一緒にはいられないわ

其処から先はひとりでゆくし ....
プレゼント用ですか?
って聞かれたそれ
ノーと答える勇気はない
 
綺麗に包まれた四角い箱は
自分用
 
無意味なラッピングを剥がす
自分で自分に
贈り物をしたみたいで
歯がゆい
 ....
悪い子は見つからないパパにもママにも見つからないぼくは悪い、






押し入れの中は宇宙だから漂う星たちは涙じゃない。



膝を抱えて星座に ....
思い描く言葉は
蓄積されて
脳の奥で、膝抱えてる


言いたい事って 何だっけ?
(知っては、いるのだけど)

伝えたい事って 何だっけ?
(分かっても、いるのだけど)



 ....
陽射し
薄く引いたカーテンの隙間に漏らしてしまう
黄昏かけた感覚のようなもの
軽く息継ぎをするだけで
空に届きそうになってしまう

力の限り今日を生きると
力の限り力が抜けてしまう
日 ....
とてもまじめに
ないこと と
たいけつしています

わたしなりに
いっぽもひかない
かまえです

でも
ないこと は
とてもみじめに
あわれっぽくて
なぐったり
ののしったり ....
埋め込まれて
私と区別なく
つながっていたものを
血を流しながら
痛みに叫びながら
切り開き 切り離して
何年もかけながら
よくよく 
眺めなければ ならない

そして
瞑目 ....
いつも 君の欠点を探してみるんだけど

まったく見つからない


  あぁ  これが 恋なんだろうなぁ
もはやこの世界は荒廃していて
私だけが正しいのだと
私が世界を正しく導くのだと
そんな狂い方をして
私は少年兵団を結成します

何百人もの美しい少年たちを
戦場に向かって行進させます
 ....
ぼくの前にぼくが歩いている
ぼくの前のぼくはぼくに気がつかない
ひたすら前を向いて歩いている
声をかけようかと迷ったけれど
なぜか怖くなって
そのまま後ろを歩いた
ぼくの前のぼくは転がって ....
   3月10日に歌った「巣立ちの歌」

   たくさんの泣き声の中、わたしは泣かずに最後まで歌った

   以来、あの歌がきこえると、涙ぐむわたしがいる

   すきな人を見た、最後の日 ....
いま手のなかに 種もないのに
どうして いずれ手にはいると
きみは 思うのだろう 
ぼくも たくさん
嘘をついたが 後悔していない
私が歩く
貴方が歩く

私がとまる
貴方がとまる


どうしてかしら
同じ行動

涙を流して叫んでみても
届かないと思っていたのに

どうして貴方が悲しそうに
川を見ては佇 ....
目を閉じると
ざわざわとした瞼の光がある
生き死にとは関わりのない所で
夜に終わっている

大変な引力で
言葉が土に還っていく
無音とはそういったもので
雪でも降ったりするんだろうか
 ....
さてつじゃいやよ
 
ぜんぶ ぜんぶ
 
いっしょがいい
 
きみ と ぼく
 
たいきょくの
 
じしゃくになりたい
 
はなれたくない
 
はなれられない
 
とけ ....
  

北の国を目指し飛び続ける本州鹿の群れ
先頭近くを飛ぶ小林と岡田が先程からしきりに話をしている

小林が言う
今飛んでいる方向は
西に0.000000000000000203度ずれ ....
夕暮れが好きだ
いかれたケイタイカメラの
曇り空モードで撮った
青い青い夕暮れ

日が暮れるまでの
2時間くらいが好きだった
学校が終わって公園に行く
なにからも自由だった時間

 ....
梟の反転する
新月の晩

張りつめた
輪郭をなぞる

三日月の指先

少女の
祈るためだけの
やさしいかなしみ

揺れる
唇から零れる
夜の羽音

葉擦れ

白昼夢 ....
水町綜助さんのおすすめリスト(1693)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春なのに迷子- なごまる未詩・独白207-3-13
そろもん(ウエスタンの話)- みつべえ自由詩807-3-13
婚姻届- 北大路京 ...自由詩10*07-3-13
夕陽の詩人- ぽえむ君自由詩15*07-3-13
「_頂の猿_」_- 服部 剛自由詩907-3-13
弱者の拳_- 服部 剛自由詩15*07-3-13
不在- tonpekep自由詩14*07-3-13
京都市動物園- すなめり自由詩1207-3-13
My_ground- lazy自由詩6*07-3-13
みちている- 石田 圭 ...自由詩22*07-3-13
隠れ家_(Ajito)- Lucy.M.千 ...自由詩907-3-13
ある春の日に。_- すぬかん ...自由詩307-3-13
舞い散る- ヴィリウ未詩・独白407-3-13
にほい- 倉持 雛自由詩607-3-13
「_押し入れの中は宇宙。_」- PULL.短歌13*07-3-13
意思表示- 山中 烏 ...自由詩3*07-3-13
光線- 霜天自由詩907-3-13
ないこと- こむ自由詩8*07-3-13
埋める- こむ自由詩4*07-3-13
欠点- 北大路京 ...自由詩11*07-3-12
少年兵たち- 三条麗菜自由詩15*07-3-12
ぼくの前のぼく- ぽえむ君自由詩12*07-3-12
創書日和「歌」__3月の歌- 逢坂桜自由詩15*07-3-12
そろもん(若年の話)- みつべえ自由詩307-3-12
涙の後- 茉莉香自由詩5*07-3-12
その街/知られざる- 石田 圭 ...自由詩4207-3-12
じりょく- 倉持 雛自由詩707-3-12
北の国を目指し- 川口 掌自由詩6*07-3-12
ブランコ- 水中原動 ...未詩・独白207-3-12
羽化する夜- 夕凪ここ ...自由詩7*07-3-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57