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下弦の月と春の風
始まりもせずに終わりそうな恋心
明日あなたの名を知れば
僕は煙草をやめちまうだろう
明日あなたと目が合えば
僕は嬉しくなるのだろう
明日あなたと話せれば
僕 ....
赤い靴をはかされて
踊り続けるのはやだな
意外に知られていないのか
うっかりさんが多いのか
みなさん踊り狂っていらっしゃる
赤い靴をはいて
踊らされ続けるあの子が
痛みをこらえながら ....
あたらしい友達ができた
生まれてから三度目のお食事を
終えたばかりの彼女はごきげんで
右手の小指に握手してくれたんだ
ただそれだけの事で心が震えた
小さくて可愛 ....
雷紋の刺青は火傷できえて
砂塵の街にジャンビーアはおいてきた
砂の海にはねるウサギはきんいろ
狂暴な太陽はみんなを干物にしたがってるんだ
....
砂ぼこりをあげて走る
トラックの荷台でゴロゴロ
スイカやトウキビといっしょにゴロゴロ
楽ちんだぜ このごろ
ひとつだけもらったスイカを
かかえて河原へ
....
ソロモン王の魔法の指輪をもってたら
この子とおはなしできるのに
あの人のかってるチワワの兄弟たちは
ヤクザマンションの生産工場でいまもスシ詰め
ト ....
紙ひこうきが空を舞う
非常階段の手すりにあごをのせて
僕達はそれを見てた
やっぱりあの屋根の向こう側までは飛ばないよ
そんな君は大人びた子供で
僕は子供じみた大人な ....
オレンジ色のゾウさんに蹴りを入れるのはよせ
涙を忘れてしまっても
哀しみを知らなくても
過ぎ去った日々にいつか心こわれたとしても
いきるために必要なのは
た ....