舞い散る
ヴィリウ


わたしは ねぇ

ひとって最終的にはひとりだと思って生きてきたの

今でもそう

生まれてくるときも 死んでゆくときも 誰も誰かと一緒にはいられないわ

其処から先はひとりでゆくしかないし あの場所からはひとりでくるしかない

それは 何もかなしむことではないわ

それぞれはそれぞれにひとつの体とひとつの心を持って生まれた

それってそういうことでしょう

にんげんの最小単位がイチだってことでしょう




だから ねぇ

何かを本気で始めるときはひとり

命を賭けるときも おなじ

だから寄り添いましょう?

今このときだけでも

歩幅をそろえられることを喜び合いましょう?




へんね

あなたがいとおしくてたまらないわ






未詩・独白 舞い散る Copyright ヴィリウ 2007-03-13 10:14:18
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