夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
その男は5%の事しか望まない
低い確率だからこそ価値があるのだと呟いていたが
やけに消費税に呑み込まれていたように思う、
思うのは勝手だ
だがその先に進むのは勝手じゃない
猿飛佐助が古本屋の ....
黒になる。全てが黒になって沈んでゆく。ぼくらは恐怖ではなく、惑星に同化する幸福感に包まれる。呼吸が面倒に感じた。夜光虫というものを体感したのもこのときがはじめてだった。赤潮だとも知らずに、はしゃい .... あなたを睨む

眼が痛む


守り隠すように
あなたは柔らかな腹部を下にして
その為に息苦しい眠りの上表には
あなたの背が波打っている
私は扇風機を止める
 ....
俄雨にむせる灰 ぼくにとって「おんな」という生き物は
基本的に年齢に関係なく「おんなのこ」であって
「おんなのこ」でない「おんな」は
生物学的に「おんな」であっても
ぼくにとっては「おんな」ではない

「 ....
真っ赤な帽子をかぶって 
自転車に乗って
川沿いを走る
そのあとには
くちづけだけが残る
彼女は 詩だから

彼女は 詩だから
窓辺にアリスとかハートのクイーンを飾る
 ....
おやつを我慢しては 花火を買った

刹那の輝き 一瞬の煌めき


向日葵が枯れ始め 陽が落ちるのが早くなり
セミの声がヒグラシに変わる

緑の山も夕焼け色に 少しずつ染まっていく
「 ....
さようなら

さようなら、

空を

じっと

眺めている

百千万の兵隊が

降り注いでいる

擦り鉢状のせいめいに

朝が、

手渡されている

擦り潰すの ....
いもうとを  見つけた
薄紅色のあじさいに架かる蜘蛛の巣に
囚われて 泣いて

いもうとを  見つけた
砂まじりの南風に吹き舞わされて
囚われて 叫んで

やあ ....
今からある情景の描写をするが
それはけっして
何かのメタファーではない
それを読んで
書かれていること以上のなにかを
読み取ろうとしたりすることは
まったくの時間の無駄である


 ....
                 ―健二に





包丁一本さらしに巻いて
君は西洋にやってきた
言葉なんて何にも知らないのに
義理人情
いろんな人を愛し 愛 ....
神社の石段はクロマティックで
綻びを縫うたびにリズムが泣く
鈍色の穴から囁く間歇気流は
先回りして落としてきた脳の断片
がえんじない足をすり抜けていく

させよ。

そう念じるも
た ....
「あれ、あれあれあえ!?あれ、モモンガーじゃね?」

「あ、ホントダー、モモンガーラ!フゲー!モモンハーフゲ!」

「ちょちょちょ、ちょっと、オコーネル、向こうから廻って、
     ....
?.


星を
呼べるんだね
あのロバ
ほら
また流れたよ

願い事三回は
いじわるだね
静かにしていよう
叶わないよ なにも
どうせこれ以上

たどり着こうとして
 ....
教科書にその公式が載ったとき
その公式は
知恵から知識へと
生活から遠のいてゆく

一時間でどのくらい進むのかが
わからなくても
あと一時間で到着することを
いつも教えてくれるからだ
 ....
若草色のかざぐるまに
しがみついていた、あの人が
夕風にさらわれて
私の中を流れてゆきます

水たまりの映す青さの
ほんとうを
確かめるまえに
軽々と飛び越えて
もう
行ってしまっ ....
?.


眠っているとき
おまえは
ほんとうだから
なあ
なんで
眠っているときだけ
おまえは
本当なのかな







?.


 ....
となりのひとの
新聞
読むでもなく眺めていたら
恋のひやりはっと
って記事が
目に飛び込んできた

おとこのひとに見つめられ
ひやっとして
揺れるわたしに
はっとするってことかな
 ....
                    チューシャは少女のようにはしゃいでいた。午後の陽射しが強いスジャータ村の大きな木の陰で、普段はサドゥなんかがルンギーとして愛用するオレンヂの布を大地に広 .... 六月の香りの入った
お手紙
あなたから

お久しぶりです
から
始まって

麦わら帽子をかぶった
七月の夜に
なぜか さみしかった
その日の
星がひとつだけの夜に

かわい ....
たのしそうに語る
あなたの足跡を
みつけた

わたしの庭には
しばらく無い、
かげ


不本意ならば
どうぞ消し去りなさい

あなたの好きな場所を
汚すつもりなど無い
 ....
身近なものに世界という名前を与える
だから私たちは世界を知っている
世界という名前を与えた私たちは
神である







おのおのが良いと思う形で祈り
 ....
The world owes me nothing. I didn't ask for beauty and I wasn't expecting it. But there it .... くろに燻ったぼくのいかりと、きのうのゆめが
ちらかったなつのよる、小さなさんぶんをぬりつぶします。
くれよんとかえんぴつをなめて、蛍のうみをえがこう。

あじさいのはなびらが、 ....
こんなことがあってね
あんなことがあってね
生活がどうにもならなくてね
愛した人と別れてね

こんなことができなくてね
あんなことが叶わなくて
考えに来たんだ ....
それから百年後心は平和になり

あなたはまた洗濯物を畳みだした

だからもういいと思っておきたい
一人ぼっちだ
花々の中で

麦畑を風が渡って
そこに点在するポピーは
そのひとつひとつが
恋で

黄色と赤の美しい翼を持った小鳥が
巡礼道の真ん中で風に吹 ....
明日 朝 起こさないでね

やだ 起こす

そう じゃあ おこすて

おこすて?

うん 明日 朝 おこすて

え じゃあ おこさない

そう よかったわ

電話  ....
別れの朝
ミルクコーヒーと
クロワッサンに
味はなくて

バスを待っている
海から海へ帰るバスを

外に出て
港のベンチは石造りで
日をためて暖かくて
漁師たちの船が出て ....
水町綜助さんのおすすめリスト(1693)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
リスク、- 望月 ゆ ...自由詩61*07-7-9
5%の男- 狩心自由詩2*07-7-9
Soundness- はらだま ...自由詩10*07-7-9
初夏の人- A道化自由詩18+07-7-9
夏の或る日- こしごえ俳句3*07-7-9
「おんなのこ」論- 大覚アキ ...散文(批評 ...6*07-7-9
くちづけ- 水在らあ ...自由詩30*07-7-8
また夏が来る- 北大路京 ...自由詩28*07-7-8
せかいう- 石田 圭 ...自由詩3307-7-6
いもうと- 水在らあ ...自由詩22*07-7-6
殺景- 大覚アキ ...自由詩807-7-6
一途- 水在らあ ...自由詩14*07-7-6
夏祭り- 悠詩自由詩5*07-7-6
モモンガーの唄_第6回- 那津自由詩407-7-5
星を- 水在らあ ...自由詩35*07-7-5
使えない公式- ぽえむ君自由詩8*07-7-4
風待ち- 佐野権太自由詩31*07-7-4
きず- 水在らあ ...自由詩34*07-7-4
- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-7-3
熱射病- はらだま ...自由詩14*07-7-3
返信- 乱太郎自由詩35*07-7-3
陰影- 千波 一 ...未詩・独白11*07-7-3
世界と名前とカミナリ- 嘉村奈緒自由詩12*07-7-2
愛して- 水在らあ ...自由詩19*07-7-1
やせいのなかでおどれ- はらだま ...自由詩25*07-6-30
そんな世界- 水在らあ ...自由詩32*07-6-27
その後- ロカニク ...自由詩4+*07-6-25
小さい- 水在らあ ...自由詩37*07-6-25
トライアル- 那津自由詩2*07-6-24
君を乗せて- 水在らあ ...自由詩16*07-6-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57