会いに行かねばと思う
30年経った父は老けたと思う
母が老けたからきっと父も老けたと思う
会いたいなんて
これっぽっちも思っていないと思っていたと思う

少ない記憶の中の彼は
またがる肩 ....
死んだ人を愛することは
じゃんけんに似ている

思うことは
与えてくれたものには勝てず
与えてくれたものは
あなたには勝てない

そうしてあなたは
思うことに勝たない
しらけた草とは
うらはらに
澄んだ大気に
映る青
ますます薫る陽の光

からだの温もりをなぜてゆく
すずやかな風へ
ひとつ鼻歌のせたみち
  雲

あんまり空が
低いので
私は泣いて みたのです

いいえ私は泣きません
ひとつも涙は零れません
とけてゆかない成分だから。


  ひとり

あなたをきずつけぬよう ....
とにかく科学は驚かせたかった
品種改良を重ね続けて
完成したのがこの
菜の花ピーマン
黄色と緑のコントラストはもちろん
春と夏が同じ種から生み出される
収穫時期はどの季節も対応できる
世 ....
おまえの乳房の形をたどって
月が闇に向かって死んでゆくぜ
ほら
見上げなよ
あんなにも
雲と星屑に讃えられて

死んで
このふしだらな世界からいなくなっちまうなら
 ....
寒いけど3月だからためらった手と手袋の果たされぬ恋 閉め切った部屋は
つんとした匂い
 
年に一度の大掃除
何故か三月のこの季節
 
お気に入りのぬいぐるみは
部屋の一番目立つところ
 
読み終わった雑誌は
一つにまとめる
 
 ....
毎日 毎日
少しずつ
お出かけしにいくのに
気にしなかった
最初はたくさん居たんだろうね
今じゃ 残り少ない
 
『行ってきます』
今日は何時に帰ってくるの?
『わからない』
そう ....
行かないで、お願い

そう言って小さな女の子が俺の手を引いた
夕暮れ 海に落ちてゆく日は
どうしていつもあんなに決定的に
強烈に 
美しいのか

海辺の教会から ....
 僕とクラスメイトの彼は困っていた不思議なお爺さんを助けて月から行く不思議な世界のことを教えて貰った
 不思議なお爺さんは実はサンタクロースで 翌日僕らの家に不思議な世界への乗車切符が届いた
 ....
 雪が解けたら君の街まで行こう
晩秋の夜に君と春までのお別れをしたんだ
 動物達は冬に備えて食料や栄養をたっぷりと蓄えていた
 植物達は短い一生の終わりに未来へと繋ぐ子孫を残していた
 ....
時に毒となり 

傷ついた心に 沁みこんでいく

ぬけない毒は 

心を支配し 体を蝕んでいく

わかっていても 

求めてしまう 弱い意思。
満員電車が大量の労働力を
吐き出し、東京は声を上げる
坂道で女子高生はスカートを
翻し、青春が血をたぎらせる

すれ違ったサラリーマンの一日
肩で風切るヤクザの明日
ホームレスがやっと終 ....
魂を食らう胃が荒れる
混ざり合った酸い物が
食道を逆戻る

出てきた魂は
新たな人間を形取る
右目はあの子
左目はあいつ
婆の鼻と
臭い紳士の口
戯言を聞くための ....
メロンパンナは今、名古屋に出張に出かけていないんだ。
ジャムおじさんがそう言うので仕方なくアンパンマンに水をかけ、力が出ない状態にしてモフモフ食べた。

///

ジャムは世界を救う。
街 ....
割れたグラスを眺めていると
妙に親近感が沸いてきた

なんだかこいつは俺と似ている
そんな気分になってきた

試しに割れた欠片を拾い集めても
元の形に戻るはずもなかった

大切なピー ....
魂は啼いている

魂は啼いている

私はその啼き声に耳を澄まし
淹れたての紅茶に舌を焼く

魂は、ふと哂い出す

魂は、ふと哂いだす

私はその哂い声に驚いて
冷 ....
昼間の大きな空を見上げて

大きく背伸びして

ゆっくり飛んでいる飛行機は

雲を描きながら遠く遠くに消えていく

だいぶあたたくなったこの時期で

僕はまた暇をもてあま ....
あなたが幸せで居ること  


それはみんながのぞむこと 


私がいつでも願うこと 


あなたが私のそばにいれば 


あなたの笑顔が見れるのに 


あなたと私は向 ....
生牡蠣色した夜明けの都市を
雨は重たい鉛のように撃ちつける
聖母像を運ぶ男と
地球儀を回しつづける女が
顔を上げて同時につぶやく
――あなたは誰?

ぼくは鉄路に耳を当てている
いくつ ....
影を踏むように
引き留めても
すり抜けて
肌に服にはりつき
ぬぐいきれない汚れのように
透明でいとおしい
たんぽぽが
そこにあった、ということ

   ロゼッタの刻印を
    ....
白と黒の狭間で

{ルビ女郎花=をみなへし} 一輪 揺るぐ


  その花

  は

  強いらしいので

  ぼくは

  ぼんやり見つめるだけです


忍び寄る夜 ....
ハイライト



白い光が、ぼくらを射してく
夢や妄想に近い場所で

簡単だよ、世界は回る
ぼくはもうそれを止められない

生温い風に溶ける煙
ぼくが吐き出すすべては消えてゆくよ ....
重力が

少し軽くなったら

雨の粒は

丸くなるかな?

そしたら

真っ白な傘に

絵の具を塗って

街を歩こう。
                         1999年

カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ
カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ  ....
よこしまな旅行でも

散策などしていれば

けっこうオルゴール屋さんってある

よこしまなふたりは

見当ちがいな癒されかたしてる


彼女とそこにはいる

迷路な胸をかかえ ....
接眼レンズをのぞきながら
試料を封じたプレパラートに
対物レンズを近づけていって
カバーガラスを割ってしまい
試料をダメにしてしまったことがあるよね

それと同じことを
いまでもついやっ ....
しろ と ちゃいろ
 
たまご が ふたつ
 
ぼく は まよわず
 
しろ を えらんだ
 
とん とん とん
 
わったら からっぽ
 
そこに いのち は なかった
  ....
「法外なキャベツの値段」

買い物がからみついて
キャベツが吸いこまれた
買い物がからみついて
キャベツが吸いこまれた
青くさい微熱のその隣りに
黄いろい訪問客があった
あるいは台風を ....
水町綜助さんのおすすめリスト(1693)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
父に会いに行く?- 七味とう ...自由詩10*07-3-19
じゃんけん- ロカニク ...自由詩507-3-19
はなうたこみち- こしごえ自由詩10*07-3-19
かなしみ- こしごえ自由詩34*07-3-19
菜の花ピーマン- ぽえむ君自由詩5*07-3-19
花々- 水在らあ ...自由詩27+*07-3-19
すれ違い- 下門鮎子短歌4+*07-3-19
片付け- 倉持 雛自由詩7*07-3-19
『おかえりと言いたい』- 春日 凌 ...自由詩3*07-3-19
ジプシー- 水在らあ ...自由詩38*07-3-19
夢の世界- はじめ自由詩5*07-3-19
- はじめ自由詩9*07-3-19
優しさ。- 空 春色自由詩2*07-3-19
91、デイ_【でい】→Day- 雨宮 之 ...自由詩4*07-3-19
吐気- なかがわ ...自由詩1*07-3-19
JAM&_- ひろっち未詩・独白2*07-3-19
欠陥品の涙- 436自由詩5*07-3-19
魂の啼き声- なかがわ ...自由詩2*07-3-19
一人冒険- こめ自由詩1107-3-19
願いごと- ユーヘッ ...自由詩6*07-3-19
愛について- んなこた ...自由詩607-3-19
春の泥、にじんで- たりぽん ...自由詩16*07-3-18
*女郎花*- ちと自由詩6*07-3-18
ハイライト- ソティロ自由詩8*07-3-18
水玉模様- 來稚自由詩6*07-3-18
卒業式- あおば自由詩6*07-3-18
オルゴール- 吉岡ペペ ...自由詩207-3-18
顕微鏡のリズムで- シリ・カ ...自由詩4*07-3-18
つぅーえっぐず- 倉持 雛自由詩5*07-3-18
火事場を知るものはいない- hon自由詩207-3-18

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