雲だらけの

住居 見知らぬ
住居だらけの
風景が切れて
河だった

対岸が見えない
河だった

流れる音が聞こえない
河だった

歩きつかれて
白土の土手に
腰を下ろ ....
桜の木の下に埋められた
古ぼけた笑い声と
黄金色の泥濘に
小さく浮かんだ屍

抜け道と装飾と
美しさのアルルカンが
吐き気のする窓に支配されて
瞼の裏がキラキラしやがる

逆さに吊 ....
   1

ビ・バップが
ハード・バップに移行するように
文字は飢えを凌ぐように増殖し続けて
マイルスが観客に背を向けるように
日本語を詭弁でひっくり返してゆくが
そこには表も裏も権力が ....
ぼくは全部
全部君に
あげたいけれど
あげられない

幼稚園のころ
先生がくれた色紙や
小学生のときにもらった
表彰状や

中学のころ
描いた人権ポスターや
十七歳の思い出も
 ....
美しい球体の庭で
手に入れよう。

すばらしい細工の杯で
酒を飲み交わそう。

そして今、
胸を焦がして
熱狂と神聖に甘えよう。

理由は散乱していても
誰にも言わない。

 ....
甦るのは思い出だけです
断片という名の時の死体です
「昨日は、昨日は、昨日は」と繰り返す事がARTだと囁く幽霊が日常です。
あなた今22歳で ボクは25歳
驚きの年代はもう過ぎた話です ....
女にふられたので、
向かいのビルへ行って死のうと思った。
なんどか、もう忘れた!とか、
俺は立ち直った!とか、
あんな女なんて!とか、
吹っ切ってみせたけれど、
だめだった。
きのうあの ....
椿の花が、
吹き零れて、
足踏みしていた、
夜が、
膝を、
抱え込むように、
小さく、
小さく、
うずくまって、
いつの間にか、
シャボンのように、
消えたので、
 ....
君の白い歯で
齧られたカンパーニュから
胡桃がぽろりと落ちた

君はそれをつまんで
口に放り込んだ
「頭が良くなるんだって。」

胡桃と全粒粉が焼け
キッチンに浮かんだ芳ばしさに
 ....
そう、遠くはないから。
大丈夫。
光の淵へ遊びに行こう。

夏になると
綿毛の灰色と
安曇川の水と、
母さんのトルコ土産の
キーホルダーに付いた
じゃらじゃらした青い目玉の
 ....
ロシータっていうおばあちゃんは
サンホアンで一番年取ってて
猫にやさしくて
工房の隣の彼女の家には
いつも猫がたくさんいて
使い物にならないボートが
とまっている
 ....
ぼくら
濡れない雨に
強く打ちのめされて
空を忘れたんだ

アルファベットが
地平まで繰り返されて
行列するAが砂鉄色、
Nが乳白

動的な文字が
バッファローのように
夕日の ....
 一般的に個性と呼ばれるものは、あまり重要ではないと考えてみる。これは敬遠されがちな全体主義的なものだといえるのだが、一先ず、「個性は重要ではない」として考えてみようと思う。それはウォーホルが掲げた「 .... 「お母さんの財布から五百円玉をとったのだぁれ?」

その声に僕は怯えた。
誰かが僕をみてる、黒い大きな吊り目にじぃっとみられている。


僕が小学一年生になったはじめての夏休みだった。
 ....
怖かったんだろうね
 風が死んでたりしたろうから
  ビルヂングが アロガントに まばたきもせずに
   夜空を おまえを 無視したりしてたろうから   


今日 ....
猫と、小石が呟く。
「さあ、もっと大きな歌が、めくられた黄昏にやってくるぞ。飛行機雲、ふたつの空と、一番星の、やけくそみたいな、くろい青、うすい青、あッちからこっち、鳶を、雲雀を、山にその烙印を ....
詩人が仕事をする方法。という題である。因みにお酒が少量入っているので、多少乱文になるし、観念的になるかもしれないが、お許し願いたい。

先ず、私がお勧めするのは、路上生活者である。

近所の公 ....
                    
?.

まだ葉が落ちない
白樺の上に
黒猫がいる
のを
見ている
うつくしい猫で
目が
とくにきれい
久しぶりだけれど
思い出 ....
壊れた自転車が
冷たい雨に打たれて
泣いている

さっきから
何を君は耳打ちして
探しているのだろう

切れたブレーキワイヤーが
大地に触手を伸ばす
生き物みたい

五分後には ....
中国人の女の子が
俺をじっと見ている
秋晴の真っ青な空の下
バスは
俺たちを乗せて
ゆっくり坂道を登ってゆく
母親が
女の子の目線をおって
俺と
目を合わせ 微笑む
 ....
星をみるんだ

この街の真ん中で
分厚い手紙を齧りながら
発泡酒で侘しく
それも公園、
結構サムイもんだ
どこかの朝焼けまで
ずっと続いてる電柱に
ひっかかった安穏
夜の天井は低い ....
わたしの中を
夜の明ける方へと飛ぶ
一羽の鳥がいる
同じころ
一羽の鳥の中を
どこまでも墜落する
わたしがいるのだ
その日最初の列車が
古い踏切を通過していく
建物の窓はひとつ
ま ....
ピースチーズフォンデュ


おまえがやっとそれ無しで寝れるようになった
おまえのお気に入りのタオルケットは
おまえのアルバムと一緒に
大事にしまっておきます



おまえは
僕の ....
緑色の空に紫の斑が浮かんだ桃色の虹が架かっている。
家の外は銀色の雨が降っている。
まずはじめに、それらはどこまでも繰り返される。
黄色の岩間を縫うような赤い川 ――― 。

水は下へ下へと ....
ある日

少年の中に
戦争が充満する

少年の中に
潮騒が充満する

少年の中に
愛情が充満する

少年の中に
故郷が充満する


ある日

少年の中に
憎悪が充満 ....
.mor..phine...ep
環、ル(.i?) N、嘆す
.mor..phine...ep
火々ノ ル,vie、朱い砂糖
.mor..phine...ep
金曜美の、酔Ur-四季(n/ ....
夜道で
目の前を歩いている女性の存在に耐えられず
追い抜こうと早歩きをはじめた瞬間に
その女性が早歩きをはじめたので
追い抜こうと走り出したら
その女の人も走り出して
誰か助けてといった
 ....
夕食を食べ終えた革命家は
中国で批判され始めた魯迅を読みつつ、
その狂人と凡人の差異について暫し記憶を手繰り寄せるように、
かの英雄ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャをして
「狂気の沙汰だ」と罵 ....
許さないで下さい
机の上に転がる
果実に写った柔らかさを
ひかりの落ちる
ひかりの中で

願わないで下さい
薄く濡れたままの便箋や
握りやすい万年筆に
触れようとする
その小さな手 ....
ほらまどのそとがわではかぜにゆれるきぎがへへってわらいながらやねやねこやでんしんばしらとひみつをはなしあっているからぼくはちいさなちょこれいとをかじりながらだれかがあたたかいこうちゃをそそいでくれるの ....
水町綜助さんのおすすめリスト(1693)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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全部君に- はらだま ...未詩・独白7*06-11-30
Garden_of_earthly_delights- はらだま ...未詩・独白3*06-11-30
手紙- 藍静自由詩17*06-11-26
向かいのビルへ行って死のう- しゃしゃ ...自由詩1506-11-25
花瓶の底、龍の眼- はらだま ...自由詩8*06-11-22
A_certain_morning- はらだま ...自由詩3*06-11-21
削られる自意識と、楕円のうえでダンス- はらだま ...自由詩5*06-11-21
ロシータ- 水在らあ ...自由詩52*06-11-21
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遠叫(TOKYO)- 水在らあ ...自由詩39*06-11-16
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