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昨日の夜は部屋も静かな寝息をたてて
星だってずっと遠くに見えるか見えないかくらいだったみたい
眠る前のめまい
足の先から順々に音を失くしてく
無色に染まる
たいせつ
カーテンのうすみど ....
花を摘んだ
小さな
嘘をついた
魚になりたい
そんなもの
月のない夜
寝返ると
水の底で
泡してる
パパも
ママも
いない
でんぐり返る
せかい
朝もやで
目 ....
おとといの
夕暮れかけた空
君は
夏の底に
沈殿していったきり
西の夕焼けが
音をたてて色あせていく
手のひらの温度を確かめたくて
軽く握ってみても
汗ばんだ夏の終わり
いつだって ....
梟の反転する
新月の晩
張りつめた
輪郭をなぞる
三日月の指先
少女の
祈るためだけの
やさしいかなしみ
揺れる
唇から零れる
夜の羽音
葉擦れ
白昼夢 ....