「たいへんよくできました」
というスタンプがどうしても
自分のノートに押されたかった
先生にノートを渡しても
いつも「がんばろう」とか
「あとひといき」ばかりだった
同じクマのスタンプなの ....
電気を消して
テレビもラジオもつけず
ケイタイは電源オフ
暖房も入れない

高速道路のシューササー
電車のガタッタタター
ホームのアナウンスかすかに
はるか上空には飛行機

風が吹 ....
{ルビ二十歳=はたち}の頃から
四時間未満の睡眠を
二十年つづけたら
六十歳になっていた



自分は
長く起きすぎた












 ....
また 春が きた って だれかが いう

とめどなく 梅は ほころび

いぬふぐりは 淡く むらさきの 列を 走る

つぶらかな 音で ころ ころ と

ひとなりの {ルビ絃=いと ....
誰かの掌から滑り落ちたゴムホースの水が、誰かの足元の
地面のうえで、いつまでも意味もなくぐるぐるループしているよ

足元の芝生のうえで、いつまでも誰かの想い出の芝生のうえで、
ゴムホースの ....
なぜひとはふいに空を見上げるのだろう。
休止符のような空の底から、問いだけが止まずに降り注ぐ。

ひとは空を塗りつぶそうとする。止まない哀しみを注いでみたりする。
さよならの代わりに虹を咲か ....
全てを忘れさせてくれる
貴方
全てを感じさせてくれる
貴方

甘くとろける
背中
感じとろける
耳たぶ

体が貴方を感じて
体の芯が反応する
体が変身する
貴方はきれいだ。
 ....
 僕は六世紀に及ぶしみったれた腸壁に包まれている。
 でたらめに女の子の名を呼ぶよ。誓言のように、エリー・エリー・エリー。

 何故雨は降らない? 僕は足運びの練習を繰り返す。
 レッスン ....
好きなんだなんて言ったとしても
きっと君には伝わらないんだ
にこにこしながら繋いでくれる
この手を君に放されるのは
できれば勘弁願いたい
だから言わない 言わないよ

「うずらの卵が ....
妻が勤めに行ってしまった6時まで独り「公子!」て心に叫びが

僕達は兎の夫婦美味しそうに混ぜご飯を食べる妻を見て

もう一度生まれ代わることあらば蛙にな
ろか雛(ひよこ)になろか

 ....
使い古した深夜帯から
紫色の空気が、香る
気付かれないようそっと
あたしは息をする

古くなった声は
黄色く傷んで
吐き捨てられていく


あの日の家はどこなの
あの日の声はどこ ....
花茶を飲んでいる
うかぶ桜色の花弁
咲けるようにして
1枚くらいは口に入って
いつまでもきみを
いつまでもこのままで
いつか
今を失うときが来る
そのことは知っている
いつもそのこと ....
穴を開けて、
愉しんでいる。
穴の向こうには、
ぼくの目を見て愉しむきみ。
相思相愛って奴だね。
セックスしよう。
淫らになろう。
誤解でも曲解でも、
 ....
ちょっと昨日の返事が言葉足らずだったような気がして。

「読み手の気持ちを考える」
 これはすごく大切なことで、やっぱりいつも大切な恋人や友人や家族に手紙を書くような姿勢であった方がいい ....
引き攣るように 音
余韻 華やかに消えて
残った間隙 嘘のように
冬の形 凍える頬伝う
色は瑠璃の
星達が朝に帰っていく。
置いてきた温もりが微かに顔を出したように、輝いた
気がした。
 
星達が朝に帰っていった。
人々は狙いすましたように、朝日を追い抜いて、電車に乗る。彼等がまるでいなか ....
ホームセンターで
子象を買って帰る
前から欲しかったので
お金をコツコツと貯めていたのだ
家族の喜ぶ顔が見られるとも思ったが
案の定こんなもの買ってきて
と妻に叱られる
「詩とは違うんだ ....
いつもと変わらない椅子席で眺める
連なる街路樹
葉の不規則な動線
石畳の歩道
日の当たりは白く

珈琲の香りで縁どられた窓枠の中に
挑むような口
軽やかな髪で
無造作に過ぎる横顔
 ....
硝枝はけぶる
柔らかな朝

ああ
いい匂いだ

熟睡した樹皮は
哀しみを煎て
苦味すら香ばしい風
そんな
朝もやの窓を包み
夜明けの香りを注ぐ
大気のフラスコ

朝焼けは沁 ....
蟻の行列を見ていたら
一頭だけ、力尽きたのか 
止まったその時 
君の笑い声が聞こえてきた

そこは遠い世界なのかい
と問いかけると
再び歩き出し
どこを振り返ることも無かった

 ....
?.

神経質そうに痩せた手を合わせて祈っている
ひざまずいて
教会の中 ステンドグラスを割ってこぼれる夕日に溶けそうな 
白金の髪

俺はその斜め後ろに座って
じっと ....
お姉さま曰く


?男は自分の掌で躍らせてるつもりの

 女の掌で踊ってる生き物なんだよ?


           とのことです。







私は子供なのでよ ....
 あたしは射精が好き。
射精は、どこか現実味を帯びていなく、
傍観できる、
あの白い液体は、
現実と妄想の産物。

人間として、感覚的に現実味が帯びる時は、
ティッシュの山、味だったりす ....
今日、世界が終わるとしても
教えないでいてください
怖いからではありません
やっぱりわたしは
明日の約束をしたい、あなたと

    交わされることのない言葉
    くちぐせのような夢 ....
凄い口説き文句。
くらくらする。
まるで現実味がない。
だけど、現実と言葉は本来繋がりを持たない。
だから愛にはリアリティがない。

ないしょばなし、ボリゥムさげて、伝わる振動だ ....
絵本の側で
子供が頭をあわせ
内緒話をしている
二人だけの秘密は
二人だけの秘密のまま
やがていつか忘れられてしまう
僕らは今日必要なことを
ひとつひとつ整理していく
特別なことはない ....
僕と君のあいだで
羽布団は日々炸裂する
パンキッシュな鳥たちの
朝の銃撃戦の中で
あと一歩のところで
見られることのなかった
夢たちをデフラグして。
安吾がありったけのはっか煙草を持って私の部屋の押入れに住み着いた
部屋がヤニ臭いのは元からだからまぁいいとして
夜中に私のビールをくすねるのはやめてほしい


   安吾、安吾
   なん ....
彼女が好きなそのカフェにはいつも
雨が降っていた

店内はびしょびしょで
暑くて
植物が生い茂り
肉厚な緑の葉の上で
色とりどりのカエルが跳ねた

極彩色の鳥達が
テーブルの下で睦 ....
おとといの
夕暮れかけた空
君は
夏の底に
沈殿していったきり
西の夕焼けが
音をたてて色あせていく
手のひらの温度を確かめたくて
軽く握ってみても
汗ばんだ夏の終わり
いつだって ....
水町綜助さんのおすすめリスト(1693)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たいへんよくできました- ぽえむ君自由詩36*07-3-14
BGM- 水中原動 ...自由詩107-3-14
ノート(44Y.3・14)- 木立 悟未詩・独白507-3-14
すぷりんぐすてっぷ・じゃんぷ- モーヌ。自由詩15*07-3-14
フリーズ- 自由詩6*07-3-14
遠くまで- んなこた ...自由詩307-3-14
変身- ペポパン ...自由詩4*07-3-14
古雨- 如仁自由詩407-3-14
僕らの関係- はるこ自由詩5*07-3-14
生きている- 生田 稔短歌507-3-14
追憶- 山中 烏 ...自由詩5*07-3-14
花茶を飲んでいる- 七味とう ...自由詩15*07-3-14
「_見世物。_」- PULL.自由詩7*07-3-14
追伸- はらだま ...未詩・独白8*07-3-14
頬を打つ- 及川三貴自由詩7*07-3-14
星空の帰り道- 黒子 恭自由詩8*07-3-14
詩とは違うのだから- たもつ自由詩1607-3-14
あの人は- ポッケ自由詩7*07-3-14
珈琲- たね。自由詩8*07-3-14
青白い街灯の下- AB(な ...自由詩1107-3-14
祈れ- 水在らあ ...自由詩23*07-3-14
教訓- 優飛自由詩6*07-3-14
_射精- つぐこ自由詩1307-3-14
春は明日の約束- たりぽん ...自由詩15*07-3-13
ボリゥムさげて。- e R i自由詩307-3-13
待合- たもつ自由詩807-3-13
羽布団- シリ・カ ...自由詩1*07-3-13
押入れの安吾- リヅ自由詩10+*07-3-13
赤道カフェ- ふるる自由詩16*07-3-13
蝉時雨- 夕凪ここ ...自由詩1407-3-13

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