すべてのおすすめ
わたしの雨は
昨日すべて
降ってしまいました
あんなにたくさん
両腕に抱えていたのに
傘が眠っています
夜明けの寂しい
コンクリートのように
愛しい猫が死んだ
肯定できない
否定したい
剥製にした 
でも愛しい猫は帰らない
サイボーグにした
でも愛しい猫は帰らない

心にぽっかり開いた穴は
何をしても戻らない
お嬢さんは入らない
永遠に入らない
けれど僕らは
いつまでも
なわを持った腕を
まわし続ける
四十肩の痛みを堪えて
ひたすらまわし続ける
声を嗄らして叫び続ける
「お嬢さん、お入んな ....
久しぶりに東京に行く

一皮むけた東京に行く

懐かしい気持ちで行く


その懐かしさとは

煩わしさも汚濁もまだない

清浄のことを指す


久しぶりに東京に行く

 ....
こうあるべきだと
おもっても
からだはおもうように
なってくれない

かりものの
このからだには
いでんしがやどっている

こうあるべきだと
おもっても
いでんしはな ....
 花束が枯れてしまって
 あたしは沈黙を選びたかった

 何もかも
 崩れゆく季節が来て
 きっと
 だめなんだな と


あたしがあたしであるが故
うまくゆかないことが多 ....
 
 
鬼ごっこをしているうちに
本物の鬼になっていました
友達は逃げ回っている間に
立派な大人になり
一人また一人と
遊びから抜けていきました
夜は水槽の魚に
言葉を教えて過ごしま ....

つめたい交わり 踏切だけで三十の詩が書けるという人は
亡霊のような突き指をする


エール飛び交うマウンドで少年たちの夢を食べる獏は
消化不良で怒り目になる


お菓子をどう ....
なにも言ってなかったけど
おりたたんだ夜をポッケから出して
さあこれからはひとりで生きていくんだよ

目は
そんなふうに

そんなふうに
記憶もだんだん
おりたたまれて
あきのくうきが
からだにしみていく

こきゅうしなくても
かぜがふいている

いなわらのにおいと
ひとつになる

ひとも
ひとではないものも
ふるさとでくらしている
 ....
からだがかわいて
つかえなくなった

晴れた日があれば
わたしを日なたにつれていって
骨までちゃんと
腐らせてください
奇数は孤独でした

時々 胎児を宿す夢を見ました
(目覚める度に 酷く失望して)

奇数は孤独でした

時々 身体が欠ける夢を見ました
(目覚める度に 劣等感に襲われて)

奇 ....
世界内存在 投射 被投射

反復波長 残響 波線

作用点 式 了解の一致

支点 道具 肉体の延長

力点 観測 仮説の立証

球体視座に十一宇宙

純粋数学的なる幾何学 ....
違う/同じ

全ては前提条件のうえに踊る



ラグランジアンはお好きですか

aとbが群のなかで情熱的に僕を呼ぶ

彼らとは虚数にちかい関係

負にならなくたっていいのに
 ....
 
 
窓を開けて
春の風が入ってきて
ピアノの鍵盤ひとつ
押して消えてく

そんな嘘のような
ことがあったなら
それはきっと君の
優しさのせい

窓を開けて
流れ星が入って ....
残ったのは
氷の溶けたグラス
半分空いたボトル

そのグラスのふちあたり
ボトルの空洞のあたり
過ぎたもののかたちは

残ったのは
口づけ
残ったのは
あなた以外のすべて
 ....
 
 
あの日、きみと
秘密の場所に埋めた
玩具のクハ103は
地下鉄になって
今ごろどの辺りを
走っているのだろう
お腹の弱いきみと
意気地なしのぼく
二人を乗せたままで
 
 ....
秋晴れてんたかく、
静止した窓のむこう
水たまりを揺らすような声が
こだまする

静止した窓の向こう。

つらなる洗濯物の束の白(いたい)
枕にうもれた
寝顔のただしさよ

 ....
せかいがもう
徹底的に
やさしくなっちゃって

きみを
守りたかったぼくは

傷つけるとこから
はじめた
万珠沙華に埋もれた肌の白さ
眩んだので栗の木肌に齧り付きました

露が濡らした唇から爪先の艶かしさ
喘ぐまいと墓を掘りました

落陽に照らされて香るしなやかな黒髪
乾いたので口に含み ....
アルコール漬けの脳髄が
ひとつ
秋の夕空に浮かんでいる
宇宙はこわれて
とろとろの熊になった
やわらかで許された
ひとりぼっちの熊
わたしが出会うのは
その熊の孫の孫の孫の孫
なのだけど
まだだれも知らない
とろとろの熊しかいない

 ....
なめくじの聞こえない歌声が家の下から聞こえる
なめくじの湿った心がぬるぬるの木屑から立ちのぼる
なめくじがゆっくりと顔をめぐらして食い物を探している
大食いなのだ この楽観論者は

金属質の ....
君の入力した行を
 タイトルに
  変更しますか
変更されたのは
 中身ではなく
  タイトルだけですか
タイトルは変更
 されました 貴方ではない
  誰かの
 手を失った 足によ ....
空きびんのそこに
ひかりをいれるやりかた

まくらについたにおい
夜のしみついた

空きびんのそこにある
ひかりみたいに
安っぽく
安らかで

失われやすい
性質だったな
 ....
 
 
僕の自転車が
僕から離れて
砂漠を横断する
暑くないように
ハンドルに括りつけておいた
涼しい模様の日傘を
ボロボロにして
それでも自転車は
たった一台で
砂漠を横断し続 ....
失いながら朝がくる
おびえながら
いっぽいっぽいっぽ
支えるものなんかない
そんなことを考えるなと
君はいう
同じいっぽをだしながら
よるの
うろこぐもみて
あるいてると
およいでる



生きたい

おもいながら
生きていける
ようになるのは
いつだろう
あるひるさがり
わたしたちは
ひとのふりをして
おしゃべりしていたはずなのに

あなたはとつぜん
てのひらをあわせて
わたしをおがむのだった

どうかじょうぶつ
してく ....
コップへ注いだ水を飲んだら溺れてしまった

「陸で水を欲するからさ」
俎板の上の鮎が嗤う

だらだら、というよりはすらすらと、皮膚の上を汗が流れていく
視界の隅で蜘蛛が歪む
首筋が  ....
草野春心さんの自由詩おすすめリスト(1110)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
童話(雨)- たもつ自由詩411-9-28
ペットロス- あやとり自由詩2*11-9-28
なわとび無限地獄- 花形新次自由詩7*11-9-28
東京- 吉岡ペペ ...自由詩211-9-28
四季- 小川 葉自由詩411-9-27
_練_習- 鈴木陽一 ...自由詩1*11-9-27
童話(鬼ごっこ)- たもつ自由詩811-9-27
いち/にち- 乾 加津 ...自由詩8*11-9-27
ポッケ- はるな自由詩411-9-26
暮らし- 小川 葉自由詩411-9-26
日なた- はるな自由詩311-9-26
奇数- つみき自由詩111-9-26
球体視座に十一宇宙- 高濱自由詩211-9-26
imaginary_number- 宮岡絵美自由詩411-9-25
春の風、流れ星- たもつ自由詩611-9-24
残ったものは- はるな自由詩311-9-24
地下鉄に乗って- たもつ自由詩511-9-23
てんたかく- はるな自由詩411-9-23
やさしさ- はるな自由詩311-9-20
彼岸/初秋- つみき自由詩311-9-20
孤独- ぎよ自由詩711-9-19
とろとろの熊- はるな自由詩1011-9-19
なめくじ- 非在の虹自由詩3*11-9-19
入力した行、タイトル、- 狩心自由詩311-9-19
性質- はるな自由詩511-9-18
かげろう- たもつ自由詩611-9-17
あゆみ- 朧月自由詩111-9-16
うろこ雲- はるな自由詩211-9-16
おかわり- 小川 葉自由詩111-9-16
陸で溺れる- つみき自由詩611-9-15

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