すべてのおすすめ
くれよんの中でも
はだいろがへりやすい
おさない頃は
けしきよりひとをかきたくて
いっぱいいっぱい
はだいろをつかうけど
あれはなにいろだっけ
怒られるような
名前のくれよんは
なに ....
 
 
生温かいザリガニが
真夏の都会を歩く
いたるところから車や人や
ラッパの音が聞こえてくる
そんな暮れ方である
炭酸水を買ってくるように言われ
下働きが走る
近道のフェンスを越 ....
ずっと夕暮れの町で
よく
眠れないなら
おばけにあいにいこう。

廃工場に集まって
拾ってきた猫に
ミルクをあげたら
おばけにあいにいこうよ。


凶暴な僕らに
怖がらないで
 ....
君が教えてくれた
僕はねじれていると
苦しそうに身をよじる
君の姿は

細いけど強いもじ
いっぽんのもじ

人はひとり苦しんで
ねじれてゆくうち
いっぽんのもじになり
想いを奏で ....
あなたの笑う顔には
不思議な海が広がって
水平線を目の前にした時のような
永遠がそこにはあったのです

(永遠なんて
信じていないくせに   )
あなたの顔には永遠が広がって
わた ....
カレーにかびが
ういていたので
かきまわして食べた

わたしは
いったい
どのくらいのかびで
出来ているのだろう
セックスのあと
べたべたしたキスをくれる男よりも
冷えたビールを寄越す男のほうが好き
もしそれが
火傷しそうに香るコーヒーだったら
きっと愛してしまう

セックスの前に
愛を口にする男 ....
靴はかるくて
空は青色
人もまばらな
枯れた海辺で

飴玉がわりの太陽を
半分こして舐めながら
横切る不幸を指差して

かなしい色を
指にともして
柔らかい絵を
ふたりで描 ....
雑誌の記事を鵜呑みにして
夏を代名詞する都道府県を
アバンチュールの篩いにかける。
クーラーを27℃辺りに設定し
冷気をどうにか扇風機で拡げて
缶と鳴るビールがごきゅごきゅと
食道を通 ....
騙したりしたい
真実だよと言って抱きしめたい
永遠にと言いたい
終わりなんてこないと言いたい

ずっと一緒だって言いたい
どこへもいかないって言いたい
冷めた目をかくして
熱く抱きしめ ....
祝祭をかたどる歌が
背面にひろがる
真っ黒の水面に
跳ねる

雨を待つ暗がりの眼窩から
月がふたつ
とろり、
こぼれおちて
まぐわう男女の
たかまりゆく濃度に似た
風がとても ....
リモコンで
操作するきかいの中で
おどらされる主人公
ゲームといえども
そのせかいは枠の中
飛び出してしまえば
バグだと言われてしまい
不正物あつかい
リモコンで
操作するじぶんの中 ....
 
 
ビルの隣にビルが立っていた。
ひどく咳き込んでいた。
ビルは私に煙草を請うた。
煙草は吸わないのでその旨を告げた。
ビルの隣に建っているビルに入った。
壁の薄汚れたビルだった。
 ....
それにしても悲しみを表にださないから
日に当たって涙が乾くこともないんだ

どんよりとした空気の中
咲く一輪に癒されるような
これはその花の内面に直結している
  
 
辞書を落とす
ページがめくれて
言葉が次々と
空にむかって
飛んで行ってしまう
真っ白になった辞書を抱えたまま
駅のある方へ歩く
今日話そうとしていたことは
正確な意味 ....
にっぽんをさがしに
おおきなまちにやってきた

おなじふるさとから
おなじくにをさがしに
このまちへ
じぶんをさがしに

あるひとは
まちのひとになり
あるひとは
ま ....
真昼間に
なんの不満もなく
とつ然死にたくなるんだ

晴れた日に
ささやかな痛みをいつも
道端に捨てているんだ

ごみ箱には
いつもそんな取るに足らない悪意が紛れているんだ

 ....
一番目の扉を
あけたときにすでに
決まっていたんだろうか
君のゆく道

どれだけ引きのばしても
君の瞳はもう
遠くを遠くを見つめてた

さようならって
たった五文字だね
こんにち ....
あす君のそばへ行きたい
こまごまとした雑事をすべて
片付けることが出来たら
あす君のそばへ行きたい
ざわざわとしたこころがうまくまとまったら
雨上がりのバス停に腰をおろして ....
携帯電話を略して
ケータイと言う
それでは
携帯という形態だけが
うきぼりになり
電話としての
機能を失っている
たしかに
失っている
電車の中
学校の中
レストランの中
エト ....
 
 
蛇口をひねると
シャワーから
大切な恋人が出てきた
大切だから
名前をつけた
お互いの名を呼びながら
シャンプーとリンスの前で
永遠の愛を誓った
そして二人で
排水溝に流 ....
疑う も
信じる も濃くなると
苦しさで動けなくなってくる

当たり前じゃん

そういってくれたあなたみたいに
大切な人のカテゴリを
笑って守っていきたい
 高度一万メートルまで上がると
 地球の丸みを
 実感できるんだそうです
 大洋の中心に小船を浮かべても
 やはりそれを
 実感できるんじゃないでしょうか

 左右どっちでも
 水平線 ....
 写真週刊誌のライヴァルは
 他の写真週刊誌じゃなく

 缶コーヒーだって

 ドラマん中のそんなセリフに
 熱くなった頃も
 あったな

 キヨスクで

 あの頃
 フランス ....
一人でうつむくことはやめにした、
私は駅前で缶コーヒーを買った。
憂鬱は過ぎ去ったものだと信じている。
それは、遠い街角
一人で手に入れたもの、
知らない女の子の手の類、
知っている女 ....
今日のすきまに
ぎりぎりにすべりこませる
あなたへの想い

ワスレタクナイ
それは自分のためかもしれない

六月梅雨空
まとわりつく 水の気配を
あなたにたとえて
一人じゃない夜と ....
どうして気がつかなかったんだろう
わたしたちはおなじものじゃなかったのに

溶けるほどちかくにいたのに
なんで気がつかなかったんだろう
それが恋なら
わたしがあなたじゃないことくらい
 ....
16時から仕事のきみには
10時半は夜中の3時

まばらな髭と
からまるシーツ
ぜんぜん正しくない場所で
持たない同士で
持ち寄らず
なんにも奪わず
抱き合った

夜がくるの ....
{引用=


  ゆるせないものたちの
  正しい呼び方を
  毛布に{ルビ包=くる}んで
  抱いて眠る

  おやすみ、
  
  受話器の向こうの
  どこか分かりえない場 ....
 
 
空地で少年たちが野球をしていた
打球は大きな弧を描き
空のどこかへと消えて
二度と戻ってくることはなかった
家に帰るとリビングの隅に
ボールが転がっていた
返さなければ、と思い ....
草野春心さんの自由詩おすすめリスト(1110)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はだいろのいろ- 中川達矢自由詩8*11-7-4
都会の暮れ方- たもつ自由詩911-7-2
おばけ- 昏(ヤッ ...自由詩5+*11-7-1
ひとはねじれた線になって- 朧月自由詩311-6-30
ビル街に覗く水平線- c自由詩1*11-6-30
かび- はるな自由詩411-6-29
愛とか- はるな自由詩511-6-28
空は青色- はるな自由詩411-6-28
僕の夏- 電灯虫自由詩4*11-6-28
望まれて生まれなかったのなら- 朧月自由詩411-6-27
にじみ出す夜- 橘あまね自由詩1511-6-27
せかいのせかい- 中川達矢自由詩2*11-6-27
ビルのこと- たもつ自由詩411-6-26
一輪と- 長押 新自由詩3*11-6-26
説明- たもつ自由詩611-6-25
日本- 小川 葉自由詩511-6-24
真昼- はるな自由詩211-6-24
右と左- 朧月自由詩111-6-23
あす君のそばへ行きたい- ホロウ・ ...自由詩5*11-6-23
ケータイのけいたい- 中川達矢自由詩6*11-6-23
結婚式- たもつ自由詩511-6-23
大切な人- 朧月自由詩211-6-23
太平洋- 藪木二郎自由詩1*11-6-23
エロ本ライター- 藪木二郎自由詩1*11-6-23
ブロンドの女の子と二人で- 番田 自由詩211-6-22
夜のすきま- 朧月自由詩211-6-21
32日- はるな自由詩211-6-21
ぜんぜん正しくない二人- はるな自由詩711-6-21
グッドナイトダイヤル- 山中 烏 ...自由詩5*11-6-20
空地- たもつ自由詩811-6-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37