すべてのおすすめ
わたしがやりたいことは 数え切れないほどあって
わたしがおもうことは こぼれ落ちそうなほどあって
わたしの”中身”は きっと無限にあるのに
どうしてわたしの”外身”は 無限じゃな ....
裏山で雪に潰され 折れた枝を集める
曲がった杉の木に足をかけて
土と雪を這い上がり 山道に出ようとすると
蝉の抜け殻が
木の根元 小枝にまじってあった
雪溶け水の下る
山道 ....
生のまま食べたい
生のまま食べたい
生でなきゃ
生でなきゃ
生でなきゃ
良くない
皮の上二重なら
気持ち良さは半減
生でなきゃ
生でなきゃ
生でなきゃ
イケない
....
ウサマビンラーディンが死んだ朝に
ローンバリバリのW400に乗って
あの格好悪い映画みたいに
純白のウェディングドレスを着た君をさらいに行く途中で事故って死ぬ様な
平成初期のドラマよりヌルくて ....
きみはなぜ
わたしではないのだろう
このからだのなかに
なぜきみはいないのだろう
わたしがおもうかんかくの
そとがわにあるかんかくを
なぜひとつしかない
かんかく ....
眠りからとけると
部屋はあいかわらず
自分色に汚れた壁床
今日こそ外へ
世界を捉えにゆこう
風に晒されにゆこう
くるまるシーツをはがし
自己臭に鈍った嗅覚でさえ
感じる匂い ....
雪国育ちだからと言って
スキーが出来るとは限らない
沖縄に住んでるからと言って
泳ぎが上手いとは限らない
夏が好きだからと言って
スイカが好きとは限らない
容姿端麗だからと言っ ....
いきていることに
かんしゃしなさいと
ひとにおしえてあげるのは
ちょっとちがう
いきていることに
かんしゃしてる
そうおもっている
だけでいい
おしつけよう ....
夜、起きて台所に行く
冷蔵庫を開ける
豆腐が二丁入っている
皿に豆腐をのせる
豆腐を握りつぶす
二丁ともつぶす
皿も豆腐も白いのに
皿を握りつぶすことはない
世の中の仕 ....
虹がかかると
いうけれど
ほんとうはぜんぶ
水なのです
風がそよぐと
いうけれど
ほんとうはぜんぶ
波なのです
町が見えると
いうけれど
ほんとうはぜんぶ
光なのです
....
にんげんかんけいって
なんなんだ
はながさいたとか
むしがうるさいとか
そういうことじゃ
ないのか
はるは
とくにうるさい
さかなかった
はなのこえが
....
さみしいね
そういうと君は黙り込む
まるで口をひらけば終わるみたいに
はっと顔をあげるから
僕はたちあがれない
まるで夜が明ければバラバラになるみたいに
僕らの手はなぜ
こんなに ....
私の胸の
奥に手をいれて風がなく
どこからの風か
不安の風か
震えながら抱きしめる
私のいのちが
かきけされない今は
この震える風が
どこからきていようと
一身にうける
....
朝焼けをふたりじめして。
舌に乗せたらいいよ。ひかりのバター。
とけるものは。ぜんぶさみしいから。
すきなもの。屋上にあるもの。
給水塔。ふるい排気ダクト。
埃の匂い ....
ブランコが
できるようになっていた
そのかわりに
わすれてしまった
ブランコが
できないということを
できないことの
くやしさを
はじめから
ながいみちのりが
あるのではない
きょうといういちにちの
くりかえしなのだ
たとえにちじょうでも
ひにちじょうでも
のりこえて
ふりむくことができた ....
空車、と書かれた
駐車場の表示を見て
娘が空を見上げる
もちろん空に
車などあるわけがない
雲しかないね
つまらなそうに言う
娘よ、きみには
遠い昔のことかもし ....
この青い青い青
温かいてのひら
笑いかける
泣きたい時はそっとお泣き
笑いたい時は空に向かって笑い
いつもいつも見てるよ
ひとりぼっちだって思い詰めた日は
少しくらい浸ってもいい
また ....
「幸せ」と云ってしまえる自分に驚く
「幸せ」と云われたらきっと
私の胸はかすかに痛むのだろう。
「失いたくない」と思えば思うほど
「失いたくない」と云われたくなくて
だからお願い、何も云 ....
今宵はヤケに月が綺麗なので
この酒を月で割ってみる
杯に波々揺れる金色の月
軽く指で掻き混ぜ 杯の中で朧月を作ってみる
しんと静まる夜更けは 安らぎを奥深く提供する
また酒が恋しくな ....
ひからびたせと
よどんだふち
ながれないみずは
ふはいしゅうをはっし
もはやかわのていを
なしていない
きみはなにが
ほしいのか
みずか
ながれか
....
にくしみを
やさしさに
かなしみを
あいにして
ありは
いきている
たとえ
ふみつぶされても
しろい紙のうえで、
こごえている、
星や、銀河はここからはみえず、
きのう脱捨てた靴下のように、
夜がくたびれている、
それでも君は
真正面に瞳を据えて
行く手を遮るものに
立ち向かうのだろう
恨みもせずに
拗ねもせずに
飽きもせずに
前へ進むことだけを
考えるのだろう
降り注ぐ光のままに ....
空が褒める
山は照れる
山の火照りが空全体に広がっていく
朱鷺色レンズが激しく反射し
私は目を細めながら
喉の乾きに気付く
言い伝えでは明日は雨だ
いつか
ひとになるために
かぜとなり
はなとなり
ときにはきみの
ほおをながれる
なみだにさえ
なりました
食と職
働いて食べること
ショクをもっと自由に
無と夢
一日一生
ムを呼ぶ睡眠
血と地
地縁血縁
チヂみだれ
哀と愛
愛する哀しみ
アイいれたがわず
詩と死 ....
野に咲いていた
赤い花を
むしんにむしっていた娘に
わたしは言った
かわいそう
花さん、いたいいたい
白い花さん、いたいいたい
赤い花さんも、いたいいたい
....
すきなのかな
それは
淡い淡い
不思議な言葉
未知なる世界が
どこまでも広がる
すきなのかな
それは
甘い甘い
魅力的な言葉
夢の様な世界が
空高く高く伸びる
....
メールをうつ
さみしいから
オンラインになる
さみしいから
パソコンをつける
さみしいから
死にたいという
さみしいから
オナニーする
さみしいから
君のこ ....
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