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夢からさめると

とんがり帽子が胸にささっていた

ぼくは泣いていた

登場人物たちは

これでもかとばかり傷をつけてきた


疾走する理不尽は

残酷な現実

妄想のノ ....
公園よこのカーブした細い坂道

ぼくは一人で歩いていた

綿毛を取って喜んでいた

黒い音で鳥が啼いていた

光とは白だと教えていた

綿毛がぼくの友達だった

あなたと歩いた ....
金木犀をトイレの匂いと感じるほどに

ぼくは素直に毒されていた

ちいさなオレンジの花をあまり綺麗だとは思えないほどに

ぼくは自我に満たされていた


撒き散らされる匂いを

 ....
久しぶりに東京に行く

一皮むけた東京に行く

懐かしい気持ちで行く


その懐かしさとは

煩わしさも汚濁もまだない

清浄のことを指す


久しぶりに東京に行く

 ....
着信気づかなかった

今 地下鉄

今日 外は金木犀の匂いがしてる


ぼくよりも

孤独を決意したたましいから

メールがきた

金木犀ははまだ

埃っぽくなった葉のま ....
哀しかった夏

八月もさいごの日

ぼくのこれからを示すように

ひとりぼっちだ

車のなかで夜

なん時間も過ごすようになって

もうどのくらいたつだろう




 ....
赤子のように

愛したひとがいた

しあわせだった


はじめて知ったひとの乳首を

赤子のようにさがした

姿が見えなくなったり

声が聞こえなくなったりすれば

泣き ....
ねえ、あたしを呼んだ?

あたしが呼んだのかしら

サキソホンが泣いてるわ

舌たらずなため息のせい

あたしが呼んだのかしら

ねえ、あたしを呼んだ?
愛はある

愛は重力のようなものだ

引力と遠心力と慣性の力

愛はある

愛は力だ

引き合う力と離れてゆく力と包み込まれた力

愛はある

重力とおなじくらいある

 ....
天災で死んだ三万

自殺で死んだ三万

世界で死んだ三万

宇宙でいままで生まれたいのちの数

引く

宇宙でいままで死んだいのちの数

イコール

宇宙にいま生きているい ....
禿頭にパンチパーマが生えてきたような

夜の街路樹に仄見える青葉は外灯にてらされて

現実世界にうまれた幽霊のようだった

コンビニは看板を消していて

さっき接待に使った天然ふぐ屋も ....
ゼロなんてあるのだろうか

幸福なんてあるのだろうか

桜ぼっちの三月

もう二度と会えないひとなんて

ほんとうにいるのだろうか


街道のところどころに桜を見つける

オ ....
あなたを俯瞰している

数百キロ離れた高速道路のうえから

日差しだ

寝息だ

静謐だ

寝巻だ

匂いだ

体温だ

掬いとる

なめてみる

髪の毛と肉と ....
そうだ、中三のとき

愛について、いつも考えていた

こころの灯、なんて題名つけて

愛について、ノートまでつけていた

母が死んで整理していたら

耕太郎関係、って書いた段ボール ....
草野春心さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
戦場のとんがり帽子- 吉岡ペペ ...自由詩511-11-2
10月の少年- 吉岡ペペ ...自由詩511-10-19
金木犀- 吉岡ペペ ...自由詩611-10-2
東京- 吉岡ペペ ...自由詩211-9-28
9月の決意- 吉岡ペペ ...自由詩411-9-8
哀夏- 吉岡ペペ ...自由詩411-8-31
赤子のように- 吉岡ペペ ...自由詩311-8-7
コーリングユー- 吉岡ペペ ...自由詩211-8-3
愛はある- 吉岡ペペ ...自由詩1011-4-24
いのちの引き算- 吉岡ペペ ...自由詩411-4-6
悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩511-4-1
桜ぼっちの三月- 吉岡ペペ ...自由詩511-3-30
朝の静謐- 吉岡ペペ ...自由詩211-3-28
愛について- 吉岡ペペ ...自由詩2708-8-28

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